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上原浩治(うえはら こうじ、1975年4月3日-)とは、雑草魂である。
概要
OB | |
---|---|
上原浩治 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 大阪府 |
生年月日 | 1975年4月3日 |
身長 体重 |
185cm 86kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 1998年ドラフト1位(逆指名) |
引退 | 2019年 |
経歴 | |
選手歴 | |
国際大会 | |
代表チーム | 日本 |
五輪 | 2004年、2008年 |
WBC | 2006年 |
メジャーリーガーテンプレート |
こちらをよく見てくる。
メジャーに行った。
経歴
背番号は読売ジャイアンツ時代からメジャー時代まで19。これには大学受験に失敗して浪人していた時を忘れないようにという意味が込められている。
高校時代は目立たない選手だったが、大阪体育大学時代に頭角を現し、国際大会で活躍したことでメジャーリーグベースボールからも注目される存在となる。1998年のドラフトで巨人を1位で逆指名し入団。これは浪人時代にも勉強だけでなく、野球の練習を怠らなかったというところもある。
巨人時代
1999年(ルーキーイヤー)にいきなり20勝をあげ、最多勝利、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率の投手主要4部門を制覇。20勝目を挙げた試合では松井秀喜とロベルト・ペタジーニ(当時ヤクルトスワローズ在籍)による本塁打王争いのためベンチから敬遠の指示が出ていたペタジーニの第3打席で歩かせた後、勝負できない悔しさに涙ながらマウンドを蹴った場面はテレビや翌日のスポーツ誌に取り上げられた。
その後も2008年まで巨人の先発の柱として投げ続け(一時期はクローザーも務めた)、球界を代表するピッチャーとなった。
2008年オフにFA宣言し、代理人を立ててメジャーリーグ挑戦を表明した。
オリオールズ時代
2009年からボルチモア・オリオールズに入団。舞台をメジャーリーグへと移し、2010年からはクローザー・セットアッパーとして活躍。
レンジャーズ時代
2011年にテキサス・レンジャーズに移籍した。ポストシーズンでは史上初となる3戦連続被本塁打を喫し、ワールドシリーズではロースターから外れた。
2012年1月に一度トロント・ブルージェイズとトレードが成立しようとしたが、本人が拒否権を行使したため破談となっている。故障に悩まされながらも中継ぎで防御率1.75と好成績を残した。ワイルドカードゲームではクリーンナップを3者連続三振に抑えるなど好成績を残したが、チームは敗退する。オフにFAとなるが、FAで格安の選手として取り上げられた。
レッドソックス時代
2012年12月にボストン・レッドソックスと1年契約を結んだ。
2013年は中盤からクローザーに定着し、メジャー記録となるWHIP0.57を記録するなど優秀な成績を残した。リーグ優勝決定シリーズでは1勝3セーブ9奪三振を記録し、MVPを獲得した。セントルイス・カージナルスとのワールドシリーズでは第3戦で走塁妨害でサヨナラ負けを喫したが、第4戦で牽制アウトで試合終了させた。第6戦で日本人メジャーリーガー史上初の胴上げ投手となり、ワールドシリーズ制覇に貢献した。
2014年は開幕からクローザーを務める。田中将大の代わりにオールスターにも出場した。しかし後半戦に入ってからは疲れがたまったのか不調に陥った。
2015年は故障に悩まされ、25セーブに終わった。レッドソックスはオフにクレイグ・キンブレルを獲得し、これにより上原は2016年から8回を投げるセットアッパーに転向することになった。
2016年はセットアッパーに転向したが、7月に右胸筋を痛め故障者リスト入りする。復帰後は11試合に登板し無失点だった。地区シリーズでも好投したが、チームは敗退した。
カブス時代
2017年は49試合の登板で3勝4敗2セーブ14ホールドで、オフにFAとなった。
巨人復帰
2018年、メジャー契約がない場合引退する可能性があったが、2月に日本球界復帰を示唆。3月9日に読売ジャイアンツに10年振りの復帰が発表された。背番号はここまで背負ってきた19ではなく、11を付ける。7月20日の広島東洋カープで世界2人目の100勝100セーブ100ホールドを挙げた。オフに左膝のクリーニング手術を受け、自由契約となったが、12月14日に再契約が結ばれた。菅野智之が背番号を18に変更したため、19を付けることになった。
2019年はこの年をもって現役を引退することを決めていたという。一度も一軍に昇格することはなく、二軍でも打たれることに葛藤を抱いた。8月9月とチームが首位争いをする中で引退会見をするのは違うとして5月20日に引退会見を行った。古巣のボストン・レッドソックスからも「ありがとう。ハイファイブシティーよ、永遠に」とメッセージを送られた。
引退後
2020年からはサンデーモーニングの週刊ご意見番のコメンテーターを務める。他にはサンデースポーツコメンテーター、野球評論家、タレントを務める。
2022年12月9日には藤川球児と共に特例枠で名球会の一員となった。
人物・その他
- 座右の銘である「雑草魂」は多くの野球ファンから認知されているが、この言葉は松坂大輔の「リベンジ」と共に流行語大賞に選ばれたり、この年のオールスターで投げあったこともあり松坂とよく比較された。
- 2010年から髪型ともみ上げがまるでルパン三世か山賊のようになっていたが、2013年に剃りあげた。当人によると「日本人は顔を覚えてもらえないので、目立つように」伸ばしていたという。
- 直言居士なところがあり、東日本大震災で開幕を強行しようとしたセ・リーグに対し、「正気の沙汰とは思えない」と批判。
- また、古巣の巨人に対しても「巨人は過大評価されすぎ」と非難したこともある。
- 元々は教師を志望しており、中学高校の体育の教員免許を持っている。
- 2024年12月にYouTubeチャンネルの登録者数が100万人を達成。100万人を達成したら2002年の優勝メンバーを集めて東京ドームでイベントすると目標を立てていた。
プレースタイル
- 武器は数種類のフォークと、驚異的な制球力の高さ。奪三振を与四球で割るK/BBという指標では、日本での10年間の通算でぶっちぎりの歴代1位である6.88をマーク(歴代2位は川上憲伸の3.78)、通算与四球率は1.20でこれまた圧倒的な低さを誇る(「精密機械」と呼ばれた北別府学でさえ1.90である)。2012年のレンジャーズ時代にはメジャー歴代3位のK/BB14.33を記録している。2013年までの通算ではK/BBは7.00。まさに「ピッチングの肝は球のキレとコントロール」を地で行くコントロールの神である。
- 後述の国際戦での高い勝率から代表引退を惜しむ声は多い。
国際戦での勝負強さ
本人は「対戦相手に恵まれていただけ(笑)」と謙遜するが、2006年のWBCでも0勝2敗で迎えた韓国戦で勝利し計2勝を挙げるなど、
外国チームとの国際試合では大学時代から数えて25戦12勝0敗2セーブ(2008年8月18日現在)、
WBCのMVPは成績上上回った松坂が受賞したが、大事な試合での完璧なピッチングなど世論では上原をMVPに推す声が大きい。
松坂自身もMVP受賞時「なんで僕が受賞したんですかね」と発言していた。
2007年12月の北京オリンピックアジア予選でも1セーブをマーク。
(Wikipediaより)
2008年、巨人では先発に復帰したが、北京オリンピック本戦では抑え投手を勤め、レギュラーシーズンは絶不調だったにもかかわらずここでは完璧な投球を見せた。
球団 | レス | No | プレイヤー |
---|---|---|---|
巨人 | 応援歌のピコカキコ一覧#273 | 9147 |
成績
年度別投手成績
年度 Year |
球団 Team |
登板 G |
先発 GS |
完投 CG |
完封 SHO |
勝利 W |
敗戦 L |
セーブ SV |
ホールド HLD |
勝率 W-L% |
投球回 IP |
与四球 BB |
奪三振 SO |
失点 R |
自責点 ER |
防御率 ERA |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1999年 | 巨人 | 25 | 25 | 12 | 1 | 20 | 4 | 0 | - | .833 | 197.2 | 24 | 179 | 49 | 46 | 2.09 |
2000年 | 20 | 20 | 6 | 1 | 9 | 7 | 0 | - | .563 | 131.0 | 22 | 126 | 53 | 52 | 3.57 | |
2001年 | 24 | 22 | 4 | 1 | 10 | 7 | 0 | - | .588 | 138.2 | 28 | 108 | 66 | 62 | 4.02 | |
2002年 | 26 | 26 | 8 | 3 | 17 | 5 | 0 | - | .773 | 204.0 | 23 | 182 | 65 | 59 | 2.60 | |
2003年 | 27 | 27 | 11 | 1 | 16 | 5 | 0 | - | .762 | 207.1 | 23 | 194 | 76 | 73 | 3.17 | |
2004年 | 22 | 22 | 2 | 0 | 13 | 5 | 0 | - | .722 | 163.0 | 23 | 153 | 54 | 47 | 2.60 | |
2005年 | 27 | 27 | 6 | 2 | 9 | 12 | 0 | 0 | .429 | 187.1 | 22 | 145 | 73 | 69 | 3.31 | |
2006年 | 24 | 24 | 5 | 0 | 8 | 9 | 0 | 0 | .471 | 168.1 | 21 | 151 | 67 | 60 | 3.21 | |
2007年 | 55 | 0 | 0 | 0 | 4 | 3 | 32 | 4 | .571 | 62.0 | 4 | 66 | 12 | 12 | 1.74 | |
2008年 | 26 | 12 | 2 | 0 | 6 | 5 | 1 | 5 | .545 | 89.2 | 16 | 72 | 43 | 38 | 3.81 | |
2009年 | BAL | 12 | 12 | 0 | 0 | 2 | 4 | 0 | 0 | .333 | 66.2 | 12 | 48 | 33 | 30 | 4.05 |
2010年 | 43 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 13 | 6 | .333 | 44.0 | 5 | 55 | 15 | 14 | 2.86 | |
2011年 | 43 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 13 | .500 | 47.0 | 8 | 62 | 9 | 9 | 1.72 | |
TEX | 22 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 9 | .333 | 18.0 | 1 | 23 | 8 | 8 | 4.00 | |
11年計 | 65 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 0 | 22 | .400 | 65.0 | 9 | 85 | 17 | 17 | 2.35 | |
2012年 | 37 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 7 | .--- | 36.0 | 3 | 43 | 7 | 7 | 1.75 | |
2013年 | BOS | 73 | 0 | 0 | 0 | 4 | 1 | 21 | 13 | .800 | 74.1 | 9 | 101 | 10 | 9 | 1.09 |
2014年 | 64 | 0 | 0 | 0 | 6 | 5 | 26 | 1 | .545 | 64.1 | 8 | 80 | 18 | 18 | 2.52 | |
2015年 | 43 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4 | 25 | 0 | .333 | 40.1 | 9 | 47 | 14 | 10 | 2.23 | |
2016年 | 50 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 7 | 18 | .400 | 47.0 | 11 | 63 | 18 | 18 | 3.01 | |
2017年 | CHC | 49 | 0 | 0 | 0 | 3 | 4 | 2 | 14 | .429 | 43.0 | 12 | 50 | 21 | 19 | 3.98 |
2018年 | 巨人 | 36 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 14 | .000 | 34.2 | 5 | 24 | 14 | 14 | 3.63 |
NPB:11年 | 312 | 205 | 56 | 9 | 112 | 67 | 33 | 23 | .626 | 1583.2 | 211 | 1400 | 572 | 532 | 3.02 | |
MLB:9年 | 436 | 12 | 0 | 0 | 22 | 26 | 95 | 81 | .458 | 437.2 | 78 | 572 | 153 | 142 | 2.66 |
タイトル・表彰・その他
タイトル | |||
---|---|---|---|
NPB | 最多勝利 | 2回 | 1999年、2002年 |
最優秀防御率 | 2回 | 1999年、2004年 | |
最多奪三振 | 2回 | 1999年、2003年 | |
最高勝率 | 3回 | 1999年、2002年、2004年 | |
表彰 | |||
NPB | 新人王 | - | 1999年 |
月間MVP | 4回 | 1999年8月、2002年7月、2003年8月、2004年9月 | |
ベストナイン | 2回 | 1999年、2002年 | |
ゴールデングラブ賞 | 2回 | 1999年、2003年 | |
最優秀バッテリー賞 | 1回 | 2002年(阿部慎之助) | |
MLB | リーグチャンピオンシップシリーズMVP | 1回 | 2013年 |
その他 | |||
NPB | 投手4冠 | 1回 | 1999年 |
開幕投手 | 7回 | 2000年-2006年 | |
MLB | ポストシーズン年間セーブ7 | 1回 | 2013年 |
巨人時代
ある試合でベンチから突然カメラ目線になる画像が投稿され、それが野球板に回って大ヒット。ニコニコ動画では、以下の動画だけでなく「こっちみんな」系動画でもネタとして使われ、定着したと思われる。
MLB時代
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関連項目
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- MLB(メジャーリーグベースボール)
- シカゴ・カブス / ボストン・レッドソックス / テキサス・レンジャーズ / ボルチモア・オリオールズ
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