25年2月1日号 ネットスーパー新章突入!
小売業のネットスーパーが新局面を迎えています。
コロナ禍での急成長が終わり、依然拡大傾向ではあるものの、節約志向を背景に停滞の兆候も見え始めたネットスーパー市場。
そうした状況下、直近は大手各社が相次いでネットスーパーの体制を変更させており、新たなビジネスモデルで市場を切り拓こうとしています。他方、自社のモデルを磨き上げ、顕著な成果を上げる企業も現れ始めました。
「儲かるネットスーパー」を確立させるのはどの企業か。消費者調査と各社の事例から読み解いていきます。
編集後記
友人が新居を購入したというので遊びに行ってきました。周辺は近年開発が進み、数多のスーパーが軒を連ねる激戦地。「この辺はどんなスーパーがある?気に入った店はあった?」と業界記者っぽく質問を投げかけてみると、「どこだったかな……」と温度差のある返答が。
「引っ越したばかりとは言え、近くのスーパーを知らないわけないだろ!」と嫌な感じで問い詰めると、「もうほとんどネットスーパーで完結してるから」だそうです。「(買い回りしても)驚くほどの価格差はないし、結果として高くついても『届けてくれる』ことの利便性で納得できる」とも。ネットスーパーの進化とともに、消費者の買物スタイルも“新章”に突入しているのかもしれません。
死ぬまでに必ず訪れたい。数年来そう思い続けてきた四国地方のある場所に、先日ようやく足を運ぶことができました。海と古びた駅以外ほぼ何もなく、一面に広がる瀬戸内海の波音しか聞こえないその場所は、まるで時が止まっているような空間でした。
美景を眺めた後は地元のスーパーマーケットやショッピングセンターを巡り、その土地ならではの食材を使った総菜を食べたり、店の雰囲気を見て楽しみました。ふらっと訪れた場所で観光を楽しめるのは、その地で生活している人がいるからこそ。人口減少や過疎化が進む中で、足を運べる有難さが身に沁みました。
(北野)