Generative AI Japan(GenAI)は、日経BPが発行・運営する経済メディア「日経ビジネス」と共同で開催した、生成AIの優れた活用事例を表彰する「生成AI大賞2024」のグランプリほか各賞を12月19日に発表した。同アワードは2024年が初開催となり、9月上旬から10月上旬にかけて募集を受け付け、139件の応募が寄せられている。
生成AI分野の有識者で構成された審査委員会による厳正な審査を経て、「生成AI大賞2024グランプリ」には、名古屋鉄道による「名古屋鉄道グループにおける、3レイヤーでの生成AI活用プロジェクト」が選ばれた。同プロジェクトは、名古屋鉄道・名鉄グループが経営課題であるグループDXの一環として生成AI活用を進めており、デジタル推進部は3段階の活用レベルを設けて、ツール整備と活用支援を担う。活用レベルに応じて、グループ内で広く利用可能なツールやRAGを利用できるツールを展開し、統制強化と活用支援を通じて実務担当者が生成AIの有効性を認識するとともに、サービス向上に直接寄与する活用事例の創出を進めている。
「生成AI大賞2024特別賞」には、Ubieによる20近いユースケースに対応する直感的なUIと、柔軟なプロンプトチューニングを通じて、生成AIを医療機関のさまざまな場面で活用する「生成AIが実現する、人的資本最大化による病院経営支援ソリューション」と、弁護士ドットコムが運営する無料法律相談サービス「みんなの法律相談」に寄せられた、138万件を超える相談データから抽出された質問・回答を生成AIに学習させた日本初のAI法律相談チャットサービス「誰でも法律相談ができる社会へ。生成AIを活用したAI法律相談チャットサービス」が選ばれた。
さらに「生成AI大賞2024優秀賞」として、以下の5件が選出されている。
- NECビジネスインテリジェンス「生成AIで切り拓く! 業務改革の新時代」
- セブン&アイ・ホールディングス「生成AI+RPAで販促メールの制作工数を年間約1万時間削減」
- タイルライフ「『タイルAI』による建材選定アシスタント」
- ライオン「生成AIの民主化 〜誰もが生成AIを活用し、未来を拓く新しい仕事の形へ〜」
- 千代田区立九段中等教育学校「教育活動を充実させるため学校用にカスタマイズした独自生成AIシステムの開発」
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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