環境/社会/法規 ホワイトリスト(白名単:中国) white list
- 2019/12/26
中国工業情報化部(工信部)が2015年3月に公表した「自動車駆動用蓄電池業界規範条件」を満たす2次電池(繰り返し充放電可能な蓄電池)を製造できる企業のうち、工信部が認めた企業をまとめた目録(リスト)を2017年6月に公開した。これがホワイトリスト(白名単)と呼ばれる。中国政府は、この目録に掲載されている企業が製造した2次電池を搭載するNEV(新エネルギー車)にかぎって補助金を交付すると発表したが、リスト掲載企業はすべて中国企業だった。その後、2018年2月に上記「規範条件」に代わる「汽車動力蓄電池および水素燃料電池行業白名単暫行管理便法」が制定され、「規範条件」に定められていた生産能力の項目が削除されたほか、初めて韓国企業の中国合弁会社(サムスン/LG化学/SKイノベーション)がリストに加わった。同時に「規範条件」は政府管理(工信部)だったが、新しい管理弁法は中国汽車工業協会(CAAM)および中国汽車動力電池産業創新連盟という業界団体の管理へと権限委譲された。同管理弁法では研究開発部門への人員配置規定が厳しくなった。「規範条件」では「従業員数の10%以上または100人以上」だったが、管理弁法では「従業員数の15%以上または150人以上」になった。
-大車林