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『テコンダー朴』原作者白正男による正しい歴史認識と人権思想講座 第20回 障害者を見世物にする『24時間テレビ』の放送強行について

連載
連載社会
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人権派格闘技漫画の最高峰『テコンダー朴』を世に送り出した義士・白正男先生が、日本人に正しい歴史認識と人権思想を啓蒙すべく、筆を執っている本連載。毎夏、「偽善だ」「感動ポルノだ」と批判されることが多い『24時間テレビ』。不祥事により、今夏は存続が危ぶまれていたものの、放送が強行された。白先生は『24時間テレビ』について何を思うのか。

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第20回:障害者を見世物にする『24時間テレビ』の放送強行について

日本テレビの『24時間テレビ』が今年も放送されることが決まったらしい。昨年11月に日本テレビの系列局である日本海テレビの幹部社員が『24時間テレビ』への募金を着服していたことが発覚。この不祥事によって番組の存続が危ぶまれていた。流石に今年は放送を見送るのではないかと見られていたが、批判の声を無視して放送を強行するらしい。1978年の第1回放送から半世紀近く続いた番組のテーマ「愛は地球を救う」が、今年は「愛は地球を救うのか?」に変わるとも発表された。いきなり疑問形かよ? 自信ないのかよ? 日テレッパリらしいな。

「赤い羽根」が集めた金の一部が■藤夢乃さんの■olaboに流れて、夜の歌舞伎町を徘徊する若い女性にコンドームや化粧品などを配る活動の費用に充てられるのは大正義という風潮だが、『24時間テレビ』が集めた金の一部がテレビ局員の飲み食いやギャンブルの費用になっていたのは絶対許せないという世論の高まりを感じる。

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今もSNSなどでは『24時間テレビ』の放送中止を求める声が高まっているが、今回の募金着服だけが原因ではなさそうだ。

以前から毎年8月の放送が近づくたびに、ネット上では『24時間テレビ』への批判の声が噴出するのが年中行事だった。チャリティー番組を自称しているのに出演する芸能人にギャラが支払われる問題。芸能人ではない一般人はノーギャラでこき使うやりがい搾取。マラソンのランナーが毎回エンディング付近にゴールする茶番。

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さらに近年は恒例の障害者を使った企画が、健常者を感動させるために障害者を利用するいわゆる「感動ポルノ」として批判されているという。障害者が困難を乗り越えて何かに挑戦するワンパターンな「感動ポルノ」にうんざりしている視聴者も多いのではないだろうか。何年か前の『24時間テレビ』で放送されたダウン症の子供をオリエンタルラジオの「パーフェクトヒューマン」で踊らせる企画が物議を醸していたが、あれはなかなか味わい深いものがあった。

『24時間テレビ』に募金したことはないが

自分は『24時間テレビ』に募金したことはなく、そもそもそれほど頻繁に募金するタイプでもない。気が向いた時にコンビニのレジ横の募金箱に小銭を入れる程度。そんな自分だが乞食には積極的に喜捨(施し)するようにしていた。

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