・・・早朝、僕は公園のベンチに椅って、ぼんやりと、 そんな詩のことを考えた。 孤独に集中された前方をけして見誤るな、確実な意志の力を。 名前を記すことはできず、 まるで初めからいな
・・・早朝、僕は公園のベンチに椅って、ぼんやりと、 そんな詩のことを考えた。 孤独に集中された前方をけして見誤るな、確実な意志の力を。 名前を記すことはできず、 まるで初めからいな
電車のホーム突入速度は六〇キロを超える、 車体は三〇トン。 融解する、昭和、平成から現れた令和という記号、 指差す権力への密やかな抵抗。 “時速一二〇キロで通り抜ける電車が、 自分の上を走り抜けていく
以降、「灯台」は変化のない時間のなかに潜伏することになる。
「君さあ」 「・・・・・・はい」 「どうして話し掛けようとしたら、 他人です、みたいな顔をするのよ」 「頭オーロラなのかな、この人(?)」 「ぶっ飛ばすよ」 「すみ、すみ、すみ、すみ、すみっ―――墨書き、した
彼女が愛用している耳を塞がない骨伝導のワイヤレスのイヤホン。 音漏れしやすいのが難点で、静かな場所ではかなり目立つアイテムだが、 道路においてはそのようなものは騒音に入らな―――い。 誕生日プレゼントに
かつてここにあった、 (秩序という名の記憶のない声、) 、、、、、 でもそれは、 いまは誰の―――ものでも・・・・・・・、 (完結し
家に帰って自室のドアを開けて、通学鞄からスマホを取り出すと、 LINEのメッセージが届いているのに気付いた。 メッセージは、友達の大江公久からだった。 “幸子と別れることにした”と言う旨を少しだけ
近所のお姉さんが生活に根付く日々―――というのは、 いかがなものだろうか・・。 注釈がつく。 三十秒時間を下さい。 中学生の頃に、大学生だったお姉さん。 冬の池の底に冷たく小魚が動いたような、感情の揺れ。
愛することって、 愛されることより幸せなのかなあ・・・? 酸っぱく苦いだけの麦酒のよう―――な、 気の抜けたむずかゆい雨を、 青春の爽やかな薫りがしたというには、 もはや年貢の納め時で、 どんどんエモーシ
A brain filled with the universe
(チャーチ・ストリートの北端にある キャナル・ストリート郵便局で働く人のようによくわからない)
ジリリリリリリ・・・・・・。 目覚まし時計が鳴っている。 ・・・眠い。 カチッ。 時計のボタンを押してベルを止める。 「んにゅ、ふぁぁぁ~」 ・・・欠伸してる。 起きるのか? 否、断じて―――否・・。 で、また眠る。
“・・・・・・止まれ” 鋭く低い声が、歩く彼に呼びかける。 その声は、彼が向かう廊下の奥から発せられている。 声を発した人物は、ゆっくりと彼に歩み寄ってくる。 やがて月明かりが入って来る窓にまで差し掛かり
はじまり。 は。 【黒い画面】が見えている。 >>>隔 壁 は 未 だ 健
「起きていたのか・・・」 目覚めて部屋の扉を開けると、 階段を駆け降りて来る足音が聞こえてきて、 風邪を引いた猫みたいな声でそう言った。 天井の高さ、窓の形、柱、 台所、便所、洗面所
終着駅のように暗くて大きく、 無法の辺境さながら、 天井の高い部屋へ―――。 力感あふれる曲線、 振り子のポテンシャル・エネルギーの最大値・・。 白線の上をずっと歩きた―――い・・。 確実さと忠
ハートが温かくなり、優しい世界を夢見たくなるような、素敵すぎる、幸福な、川の話
何もしていない内から、 じっとりと靴下が濡れてくるような気がす―――る。 何の前触れもなく、流木が辿り着きでもしたような、 雨の日の、みじめったらしく、じゅくじゅくして、 靴下をすぐ新しいものに替えたい
小股の切れ上がった良い啖呵(で、) 共同体コンプレックス、 あっちゅー間に、社会不適合者。 やったー
以降、「灯台」は変化のない時間のなかに潜伏することになる。
「金が足りない」 「ええ~っ、もしかして夜逃げするつもり?」 「おいおい、何でそうなる、あと、お前何で、 腕をグルグル回しているんだ、ダンスか(?)」 「驚愕の事実に、自然と腕が回転する自
夕陽が赤い。 胸中に充満していた乾いた空気がそれで火が点いたみたいに、 硝子のように硬質な音を立てて視界が割れ―――る。 絞りを開け放したレンズのように黒い眼を瞠る。 紙凧の糸のようにすっとのして行って
イラスト詩「揚羽蝶が花の鎖に変わりながら心の中に雪を降らせるとき」
時刻は朝の四時。 十月が脱げ切れていない十一月の、 薄着では少し肌寒さを覚える時間帯・・。 早朝の列車のダイヤがそろそろ動き始める頃だろう―――か。 記憶が正しければ、 日本一早い始発列車は京浜東北線の
図書室、それは静謐なる楽園であ―――る。 学校図書館法において、 小学校・中学校・高等学校には学校図書館を設置し、 さらに司書教諭を置かなければならないと義務付けられているが、 そのような影も形もなく、
歪んだ街燈の間を、 濡れ雑巾のようなうらぶれた思い入れのくらげよろしく漂い、 顔の皮膚が強張り、 ややもすれば電気を帯びたような―――緊張・・。 けれど涙でもなければ白髪でもない、 まして、眉間の皺などで
ゲームセンター、クレーンゲーム機や体感型ゲーム機、 カードゲーム機やメダルゲーム機など、 様々なゲーム機を取り揃えている場所・・・・・・。 『レーシング・ファイナル・インパクト』
朽ち果てたフェンスに倒れかけている、 ギター。傘も差せずに No, no, 塞 が る Eyes... なくしたく―――な、い、 けして手放せない、音、階・・。 「違う、開けようとしていたドアの向こうで、 (鍵を掛
以降、「灯台」は変化のない時間のなかに潜伏することになる。
ぼんやりと、天井を眺めている。 the very best みたいなやつの正反対。 案外、何も感
俺は引っ越してきた。 アパートの階段を降りるとそこは駐車場と花壇。 大学生においては絶好のシテイフォーメーション。 三日徹夜の後の耳鳴り、みたいな笑いが貼りついた顔・・。 二階南向き―――で、八畳で風呂、
電子レンジに膨らんだ風船を入れた女。 って、何でお前震えてんだよ。 まだ、動かしてないだろ。 こちらを向いて、 「じゃすとじょーく!」 あと、唇が紫色。 紫芋かと思った、いやいや、唇が紫色。 おほほ、
河原に吹く風は爽やかで、 どんより曇った空との食い違いが妙に不安にさせる。 完璧な匿名的存在となりなが―――ら。 野球グラウンド。 サイクリングコース。 規則や注意事項が書かれた看板。 正確には、河川法
バス停がある。 正確には、信号機がない、 ポイントや分岐がない、停留所だろう―――か。 朽ちかけた雨よけの屋根。 待合室として小屋が設置されたバス停―――だ。 田舎ではバス会社や自治体、町内会、地元の有志な
173 *人は選択のたびに確実に夢を失っていく生き物である(?)
匿名希望 やれやれ。 ハルキムラカミだよ。 馬鹿な尻毛も、 馬鹿な陰 毛も、 馬鹿な毛根も。 禿げてしまえ。 否、禿げろ。 全部抜けろ。 なんだった抜き尽くせ。 火炎放射器よ、 燃やし尽くせ、FI
her temptation 貝殻骨の浮いて見える背中、 産毛が光るのに、 若い娘の背中がこんなにむき出しの寂しさを、 感じさせるというナンセンス。 アイデンティティーの圧倒。 イデオロギーは高潔。 スッと真
クリーン社会 あの。 学校じゃないんで、びわ湖で溺れて、 その後、死んでくれるならいいですよ。 あの。 うちの店長、 昔、やくざ屋さんで。 なめた口きいてると承知しねえぜ、こら。 はい。 ご注文は
Ingénue メープル・ストロベリー・フィッシュ、 風に薫れば。 首の付け根に数億の公孫樹の葉で、 木端微塵さ、 永遠の恋の埋葬。 腸詰をぶらさげているかと思ったら、 猫の尻尾だった。 愛と孤独の
聖少女 あのねっていった。 ゆうかいするのっていった。 ろりこん、こわい、いった。 しねばいいのにっていった。 おにいちゃんは、わらった。 おとうさんは、いまごろ、 ぱちんこだま。 おかあさんは
愛しい人 息もできなくて落ちてく夢ばかり見る。 テンプレ通りの過酷と困難。 なめらかなカーテンレールが、 光に捲れている美しい朝なの―――に。 目玉焼きが冷蔵庫に残っていて、 蛇口から一滴したたり落
近頃の僕は思う 棄てちゃいけないもんがある、 守んなくちゃいけないものがある、 人間、本当に真面目になってる時は、 馬鹿なことの一つも考えられないものさ。 でも今日が終わりじゃない、 だって自
頭悪い奴から死んだらいい。 I hope the stupid person dies. kamome studio
蜃気楼と夢と陥穽のアラート 医療実習用の模型―――を、 硝子越しに見ているような、 暗鬱、慄然、憧憬による、 性の屈曲と伸展を伴った階梯。 パー・バクの砂山モデル論、 トム・レイの人工生命「ティエラ
ジョン・レノンの夢 セル雲は、細胞に似ているため、 その名がつけられたが、 見た目とは裏腹に、 土砂災害が土鳴りや地鳴りをさせるように、 これは嵐やハリケーンの前兆現象―――だ。 雲には色んな面白
EFREET イフリートはアラビアの伝承に登場する怖ろしい精霊のこと。 女性はイフリータと呼ばれる。 アラビアの精霊はジンニーと呼ばれていて、 唯一神アッラーフが天使(マラーク)と人間の中間的な存在と
百円ショップ 100円ショップは『流通統計資料集 2010年版』 (流通経済研究所)p33の「商業統計における産業分類表」によると、 100円ショップは「その他のスーパー」に該当。 100円(税抜)の商品を主に売っ
黄砂の話 紙を拡げた軽さの砂だが、黄砂となると話は別、 これ、〇.五から四マイクロメートル。 マスクをしてもその網目を搔い潜ってることになるので、
心の中の迷路 maze in my heart 瞳を閉じながら、 (I Want You to Stay...) 交差点の雑踏が犇めき合い、 信号と共に動き出す―――時の、 眩暈のような、壊れそうな、心・・。 (“TILL I’M IN THE GRAVE”...
marriage 人には誰にでも、一人ずつの日常があり、 時間を原理とする思考は必然的に対話的原理を見失う。 一人の男と一人の女が一緒に暮らし始め、 そこに共通の日常が生まれ、それが次第に積み重なる、
streetscape 住宅地だった。 幅二十メートルほどの道路が縦横に走り、 街路樹がきれいに並んでいる。 不完結性と非決定性と結びつけながら、 それを独白の中で浸透させてゆこうとする、第一の声。 それほ
Becoming an adult, living, and not trusting people 物事を突き詰めて考えていくと、すべてのものが解体する。 そして、意味が消えていく。 その消失や崩壊から再構築が始まるまでのスパンが、 引き出しの
156 *NHKの朝ドラみたいな恥ずかしくなる詩を書きたい(?)
history, life, things that continue 僕等は、父親と母親の話をする。 そしてその思い出を次の世代へと伝えていく。 歴史を学び、斜に構え、ぼんやりと眺めている時は、 百年の時間も、一千年の時間にも
泣くという演技の考察 拝んでは泣き、水をかけては泣き、 とうとう膝をつき、墓石に抱きついては、 泣き崩れていた。 その光景を見ながら邦画の臭い演技、叫ぶ、怒鳴るなどの、 芝居の延長線上にあるオー
広告 秋っていいね、クマロード。 落ち葉、団栗、白骨化死体。 村ではアナウンス注意報。 秋っていいね、 夏は沖縄、 そろそろ起きなわ、 神社のそれは注連縄。 別名くびつりなわ。 秋っていいね、
153 *そして永遠に擦れ違い続ける、ただそれだけのこと(?)
だから僕は百合アニメ 観ようとオモイマシター(棒読) いいかね、後輩君、 恋愛講座in青空教室三億とんで大体一回目(?) もし女の子が悲しそうに座っていたら、 どう思うか? 1、生理だと思う(?)
猫風船 眼の前に、ニャにか、ニャにか、 ―――にゃおー(?) 見ようによっては、 ストリートファイターのピヨり状態とも、 スーパーマリオの無敵状態の前兆とも。 ご主人。 なんだよ。 見つめて、
君がいたから 膝を抱えて、口ずさんだ音はすぐに溶けてっ―――た。 夕空、時に彷徨う無力な言葉は、 手垢のついた錆びたナイフが胸を刺して。 明るい光の筋、細い鍵型、溶けた金属、 ヘミングウェイの「老
でもそれを君が知ることはできないのだ、真空管。 身の置き所のない煉瓦通りは空洞で宇宙へ。 But you can't know that, vacuum tube. The brick street with no place to live is hollow and goes into space.
わたしはこれから なにをするのだろう? What am I going to do now? 小便ちびりそうだった。 最初の一言からして―――不穏な空気が漂う。 (チョイスが既にプロテク、) 幽霊出るという。 学校というか、
alienation 空き缶に野花―――咲いてたんだ・・。 夜には朝が狂ってる、 闇。外傷性。心象。 ―――ありもしない、深淵より、 踏切前の道化と、空気。 眠らない僕等の小さな頃の記憶、 ホーチミン市街の汗溜
冬の日 過去の謎を浮き彫りにする、無傷の雪。 道路沿いに建てられていた広告群が、今朝死んだ、冬。 ・・・・・・インベーダーゲームは続いている・・。 意味なんかなくたって言葉は勝手に続いてゆく。 誹謗中傷
君の匂いがした 古い橋の上から、 電車が行くのを見ている。 サイケデリックトランスなモードで、 車は行く。 制限的自由、 現代のピラミッドの中の白内障の眼(で、) 残酷で、 無神経に、 今日も
ヅヅヅ、キュイーン、と、 れっしゃー! ぱんだ!(いえい×3) お弁当持って動物園おいで、 おいらが「いただきます」 ちょっとしつこい味だったな、 え? 困ってテヘペロ、 ぷりんぷりりんアラーモード
人差し指はナイフさ The index finger is a knife 頭が悪いのがわかるから喋るな、 親に言われた。 剥き出しの肋骨とrock 'n' roll 毒親。乙。 ハーイ、人生終了です。 ゲームオーヴァー。 詰んだ。詰
You Only Live Once 銃を握り弾が詰まったマガジンを入れる。 スライドを引く―――。 反射する水面、燃え盛る炎、穏やかな雨、湧き上がる雲、 風になびく樹木、さざ波、ゆらめく灯り 、打ち上げ花火、 循
泣いているの? 薄暮の暮れ方の仄暗い所在に―――紛れ、見失った。 中心もなく周縁もない。曲げられ、抉られ、歪められた、 蹂躙。摩滅する道路には未解読の因果律があって・・、 (短)く・・[燃]ゑ・・ 数秒、
r/Place Placeという、 2017年4月1日からReddit内にて実施された共同プロジェクトで、 社会実験というものがある。 Redditはアメリカ合衆国の掲示板型ソーシャルニュースサイトで、 ユーザー数は3億人越え
wonder of the stars 宇宙にはどれほどの数の星が存在しているのだろうか、 天体望遠鏡を手に数多のロマンティストが、 気障なことを言ったに違いなく、 まずはエチケット袋を持って挑みかかりたいところで
最初のヒト ある人は道路で一時停止必須の場所なのに、 突然愉快な気持ちになり、 込み上げてくる笑いと共にアクセルを踏み込む。 慌てて一時停止し、事なきを得た。 その人はたまたま死ななかっ―――た。
panic 心霊スポットの“呪われたトンネル”へ入って十秒も経っていない、 すうっ、と寒くなって来たなと思った、 立ち入り禁止の孤島へでも流れ着いた漂流者の気分だなと思った、 静かなノイズにまみれた郊
山小屋 ドラクエの村みたいな田舎の山小屋に泊まった。 何だか異国みたいな気がするのは辺り一帯は鬱蒼とした木々があるのに、 その山小屋の周囲だけ不自然に刈り取られているように見え、 明らかに伐採の
ホモンクルス “ぼく”は覚醒めた。 錬金術師こと“博士”はここは、錬金術工房だと半笑いで言った。 眼鏡をかけた、髭を生やした老人。 白衣の出で立ちをしている。 眼が充血し、疲労だろうか体温が少し低いの
背中合わせの嘘と本当をつなぎながら――、 バグってる。 不良品には罰をつけてゴミ箱へ。 「社会不適合者の、」 花溜まり。 馬鹿黙り。 蛆貯
以降、「灯台」は変化のない時間のなかに潜伏することになる。
冬が来る 世界は愛であふれているんだ。 大人たちはそうじゃないと言うけど、 愛は心の中で編んでメビウスさせて、 固結びになってからが勝負なんだ、 きつくしばりつけても軽くほどけるし、 広告みたいな
地獄の蓋 雨が降って埋葬される泥の星。 触れる女から、草が生える。瞬間、樹の枝を生やす。 他愛ない好意でエンター・キーを押すほど餓えてないし、 興味もない。 堅固な比類なき高楼のアイデンティティ
以降、「灯台」は変化のない時間のなかに潜伏することになる。
ナイル川へ エジプトでは毎年七月から十月までの間、 ナイル川が増水を続け、十月には水位が五月より約七・五メートル高くなる。 増水期にはナイル川は氾濫し、沿岸の土地に肥沃なシルトを堆積させる。 これ
襲撃 ルパン三世を始め、アニメや漫画や小説や映画なんかでも、 頭脳明晰な犯罪者が緻密な計画と周到な用意を持って、 主にチームワークで攻略不可能な標的に挑み、 現金や貴金属を強奪する、というのは割と
多汗症の話 多汗症は、日常生活に支障を来すほどの汗が自然と出る疾病だ。 子供から大人まで、日本人の十人に一人ほどが発症し、 日本には三百万人もいる。 脇の下や手の平など特定の部位に症状が出ることも
ライターという仕事 ライター、それは無職というのが正しいのか。 自宅警備員になる前の文学部で、知的な仕事がしたい、 そして出版社に眼をかけられてなんていうシンデレラストーリー、 ―――というのは、お
関係 夏休みの宿題に勤しむ。 健全な精神に健全な野望が宿る、だったろう―――か(?) たった一週間で宿題を片付けて夏の風物詩と戯れるべく、 刻苦勉励。一心不乱。疾風怒濤。 すばらしい黎明のような牢
ワープ航法 あっ、と彼女が立ち止まる。 うわっ、な、なに・・・。 むお~っ、とか乙女らしからぬ奇声をあげる。 そんな発声器官だったのか、お前の声帯・・。 たとえるのならば、服の袖の下から寄生虫が入っ
流れ星 夜空、流れ星がキラッと光った。 まるで華やかな蝶の群れが聖なる儀式のように飛び立ち、 羊の毛がコートが作ったみたいに・・・・・・。 * 彼女の笑った顔が。 からかわれて怒った顔が。 照れ
スマイリーデビル 神社で行われる夏祭りへ行く。 一つの眼で過去を捉えて、ひとつの眼でノスタルジアを捉えて、 一つの眼で外部と内部の中心を捉えて、ひとつの眼で行為と思考の結末を、 ―――ふわり、する
flour ――灰に種子―― 花が咲いた、 四分の一世紀 ものしずかに食い込んだ白癬とも疥癬。 憎悪をこめたルサンチマン、 フラストレーション最高潮の銃口から、 不快な副次的作用・・・・・・。 (平等)トイ
音の切れた場末の映画館のフィルムのように 疲れはてた時の刻みが聞こえるばかりの静けさ―――。 街街 街 ボクにも、見つけられるだろうか? キミがそうであったように・・・。 ―――人らしさって何だろう 眼を
頽廃 双面は、恍と絶え入り、 魔法の洋燈をくぐり抜ける火神さながらに、 洞窟の影の比喩とて悲しく、 他の条件が同じならば、 円規が素描を始め―――る。 否、窮みなき慾情に満つ、 邃き潭――行為も、欲
花の踊り ローマを取巻く丘のような、 花畑の道を進む、 印章派という透明な翅をして、 またロマン派の結晶的な雰囲気をして、 一きわ花やかで美しかった、 霊的神経網の影、 三千年来の若さの薫りが滴る
闇歴史 ハロウィン最高、 カラコン入れたった、 クレタ島のミノタウロス感、 ギザった仕込み歯つけて、 刃物のように変形した右腕、 をつくりだす――。 めっちゃ邪王炎殺のムード。 ドラキュラたった、
Kamome studio「dämonisch」 やすやすと握りつぶせそうに見えた卵からどろりとした黄身は流れ、 (・・・でない、)という、 (――なしつつあるものの、)のアンバランスさ、秤の根幹を折れ、 荒々しい目
空の上 揮‘‘‘‘‘‘‘発‘‘‘‘‘‘‘ あゝあゝ 衰退する宿場――で...は... I'm just stirred up by unpleasant emotions ヒューーーーーー (火星と木星の間にある特に微小な小惑星や、
Skinny すべての記憶が、無造作に杭を打ち込んでゆく視線、 Oh genius, Oh genius! 「Möbius...血液は二十秒で心臓―――さ」 STOP‼ ゆらゆらと縞模様を描き出す、 鏡の中の自分。 (窓のない壁、隙間
Kamome studio「your power」 ミュージックの回転速度が ■プリーズ、フリーズ はぁ...ハァ... 何だってんだ 「一方の鏡のなかにもう一方の鏡がうつるというのは、 無限ということですか。」 枝 葉 末 節
神様がいらない世界 ねじれ、ひきちぎり、うねり・・横滑り、旋回、 ブラックホールみたいに吸い込まれてゆくんだ! 成長と現状維持とかいう歪みが救いようのない精神を作るのさ、 醒めた見方やペシミズムは極
The Salt 幅0.5ミリ。 塩粒ほどの大きさでフルカラー撮影できるカメラが開発されるとか、 塩と水を使用し人間の脳細胞のように動く、 バイオコンピュータが開発されるという時代における―――塩。 地球上の97
HUJIYAMA 御存知の通り、富士山は、静岡県と山梨県に跨る活火山。 最後に噴火したのは1707年。標高は3776 mで日本一の高さを持ち、 整った円錐形の形が特徴。 2013年、ユネスコの世界文化遺産に登録
玩具の話 世の中には色んな玩具がある。 「見る」「聞く」「触る」「話す」の基本的な四形式があるとして、 そこからさらに「どんな年代を通じても」という要素が出て来る。 「積み木」や「ビー玉」なんて限
石を投げる、というような些細な出来事で、 一瞬どんな変化が起るかも知れない。 口の器官の運動に伴う筋肉の感覚を通じて生ずる、 交錯している枝をつたって、 一本の木から、隣りの木へ。 地図だのカレンダー
Things to do at night 口元に指を当てて声を出さず、 口の形を「し」の発音時の形にし、 静かな水が流れるように、 時には愛らしくさえ聞こえる旋律で・・。 バーベルを頭上に持ち上げて静止し、 三人
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・・・早朝、僕は公園のベンチに椅って、ぼんやりと、 そんな詩のことを考えた。 孤独に集中された前方をけして見誤るな、確実な意志の力を。 名前を記すことはできず、 まるで初めからいな
電車のホーム突入速度は六〇キロを超える、 車体は三〇トン。 融解する、昭和、平成から現れた令和という記号、 指差す権力への密やかな抵抗。 “時速一二〇キロで通り抜ける電車が、 自分の上を走り抜けていく
以降、「灯台」は変化のない時間のなかに潜伏することになる。
「君さあ」 「・・・・・・はい」 「どうして話し掛けようとしたら、 他人です、みたいな顔をするのよ」 「頭オーロラなのかな、この人(?)」 「ぶっ飛ばすよ」 「すみ、すみ、すみ、すみ、すみっ―――墨書き、した
彼女が愛用している耳を塞がない骨伝導のワイヤレスのイヤホン。 音漏れしやすいのが難点で、静かな場所ではかなり目立つアイテムだが、 道路においてはそのようなものは騒音に入らな―――い。 誕生日プレゼントに
かつてここにあった、 (秩序という名の記憶のない声、) 、、、、、 でもそれは、 いまは誰の―――ものでも・・・・・・・、 (完結し
家に帰って自室のドアを開けて、通学鞄からスマホを取り出すと、 LINEのメッセージが届いているのに気付いた。 メッセージは、友達の大江公久からだった。 “幸子と別れることにした”と言う旨を少しだけ
近所のお姉さんが生活に根付く日々―――というのは、 いかがなものだろうか・・。 注釈がつく。 三十秒時間を下さい。 中学生の頃に、大学生だったお姉さん。 冬の池の底に冷たく小魚が動いたような、感情の揺れ。
愛することって、 愛されることより幸せなのかなあ・・・? 酸っぱく苦いだけの麦酒のよう―――な、 気の抜けたむずかゆい雨を、 青春の爽やかな薫りがしたというには、 もはや年貢の納め時で、 どんどんエモーシ
(チャーチ・ストリートの北端にある キャナル・ストリート郵便局で働く人のようによくわからない)
ジリリリリリリ・・・・・・。 目覚まし時計が鳴っている。 ・・・眠い。 カチッ。 時計のボタンを押してベルを止める。 「んにゅ、ふぁぁぁ~」 ・・・欠伸してる。 起きるのか? 否、断じて―――否・・。 で、また眠る。
“・・・・・・止まれ” 鋭く低い声が、歩く彼に呼びかける。 その声は、彼が向かう廊下の奥から発せられている。 声を発した人物は、ゆっくりと彼に歩み寄ってくる。 やがて月明かりが入って来る窓にまで差し掛かり
はじまり。 は。 【黒い画面】が見えている。 >>>隔 壁 は 未 だ 健
「起きていたのか・・・」 目覚めて部屋の扉を開けると、 階段を駆け降りて来る足音が聞こえてきて、 風邪を引いた猫みたいな声でそう言った。 天井の高さ、窓の形、柱、 台所、便所、洗面所
終着駅のように暗くて大きく、 無法の辺境さながら、 天井の高い部屋へ―――。 力感あふれる曲線、 振り子のポテンシャル・エネルギーの最大値・・。 白線の上をずっと歩きた―――い・・。 確実さと忠
何もしていない内から、 じっとりと靴下が濡れてくるような気がす―――る。 何の前触れもなく、流木が辿り着きでもしたような、 雨の日の、みじめったらしく、じゅくじゅくして、 靴下をすぐ新しいものに替えたい
小股の切れ上がった良い啖呵(で、) 共同体コンプレックス、 あっちゅー間に、社会不適合者。 やったー
tacit understanding 君トイル、意味、ハナイノ、 ハッ、 オウトツコスッテ、果テルダケ、 眼玉ッ、火傷サ、口ノ渇キ、 共鳴ッ! パッ・・パッ・・パラシュウゥト(シテ、) ―――二ツノ瞳トヱヴェレスト。
さわやかな風が吹いて 木洩れ日の中にふりそそぐ陽射し、 ぐんぐん進むマウンテンバイク、 (あめは こずゑのなかにあり・・・・・) 無人駅、プラットフォーム。 バスは数本、電子マネーが使えない。 コン
煙が匂って I smell smoke すべてが嘘になっていたんだ、 名付けるということで否応なしに名前が、 後を追いかけてくることを知ったん―――だ・・。 エフェラメルの中、蜃気楼・・。 夜空に、ほらこだまし―――
put on a bandage, remove a bandage 刑事不介入、 第三者が立ち入ることも、 まず出来ない、 黒白の切片の配置、 線の並列交錯に現われる、 節奏や諧調のような、 家庭内の問題、性格上の不一致、 そこ
S 雲は淡々、様々、Go Round! 光の模様が踊り狂う目蓋の底の夢の中、 ふわり浮く、 “情報転送 可視光伝達、共通感覚探索―――” (鳴り響く、) 課題やタスクについては自動化・習慣化が進み、 効率的な
兄と妹 ちょっと兄面すんなって、キモいんだよ。 クラスメイトに見られたら囃されるんだよ。 洗濯物もそうだけど、一緒に洗わないでよね。 え? 血つながってないの? えーと、コホンコホン、お兄ち
運命 今日のことを忘れないでねと十歳の彼女が言う。 三十年後の未来から来たの、と。 未来からと真顔でオウムのように繰り返したあと、 破顔して、 じゃあ、もう四十ぐらいかと言った、 そうすると二
扉 夢の中で、メリーさんという小さな女の子が出てくる。 メリーさんは年端のいかぬ感じで、十歳かそこらあたりの女の子で、 フリルのついたドレスをきている。 真っ白な顔に少しグレーがかかったような重い
怪 苔生した階段が増える、 耳の穴の奥でひとしきり、 ゴオと風の音がする。 夜の二時頃。 丑三つ時。 また月のない夜。 墓地で、戦時中の防空壕もあり、 戦前からも姥捨てなどの話があった地域。 神佛
金縛り なんだったら、こういう言い方をしようか。 僕は呪詛のかけ方を知っているので、あなたに死ぬ呪いを掛けよう。 だって、あなたは「呪い」というのを信じていないんでしょ? あなたは「神通力」という
馬鹿の王国 僕の頼りない内臓に地下水が入り込む、 嗅覚だけで。 苛立ち喚こうと―――。 異常な程の吸収能力、 停止された虚無、抑圧、異常性、閉塞、 ここは無人の惑星でない、 巨大な宇宙空間で瞑想
kamome studio「窓」 アイはじまってます 覗き込めよ この変態野郎 檻の気分はどうだい 今日も奴隷かい?
神社皇帝 ゲイシャはジンジャへいく。 てんぷら。 ラーメンはニンジャする。 ふじやま。 にほんの人は、 ニッポンのヒトです。 じぱんぐ。 さらさらのぱらぱら。 ばきばきのぺらぺら。 でもね、
曲がり角 眼がさかなのように泳ぐのは、 ぎんの数珠を並べたからだ―――ね。 つやな趣のあるやまから、 葡萄酒のような雨が降る、 ちいさな坂道をのぼって、 静脈のような青い春をなつかしみ、 血管の中に
from night to morning あかんぼになる煤紙、句読点を産んでゆく。 疑問符を孕ませてゆく。 常に、継続的に、等しく、須らく、尽く。 ―――平和。 息を殺してる犯罪者、 冥府が十全に機能したような夜、
日の底 地の黒い割れ目と、 見慣れない屋根、 靴すべりを使って家を出た。 このところ急に忙しくなって、 今日東京に着いたところです。 ―――酒が飲みたい。 静寂を焼き切りにか
答えは刺さるのではなく、 答えは最初からある刺 力学に興味があるんだ、 君は人間の始まりや終わりに興味がある。 問い掛けの中に問い掛けがある、 逆向きの作用がある、遠心力がある、 力の場がある。
The mysterious temptation of the sun 太陽にもし感情があるなら 向日葵にでもなりたかったんじゃないか いや違う 別にえらそうなことを 言いたいのとは違う 真夜中 夜の道を歩きながら どうして
君がいたあの場所から From that place where you were 幼馴染がプラットフォームに立ってた。 空、ゴミ、人が遠景で浮かぶ引き戸を開けると、 乱暴な叙情。 ジャングルジムにタンスの防虫剤を見つけたよ
land of mirrors ひと月に一度か二度、 見知らぬ駅を見る。 水晶体が感光する。 心象レンズへ、と。 (君を、)思い出させる、 ―――綾を織る。 羽化が始まる。 スパイダー・ウェブ(へ、) ユング・ザ