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愛することって、 愛されることより幸せなのかなあ・・・? 酸っぱく苦いだけの麦酒のよう―――な、 気の抜けたむずかゆい雨を、 青春の爽やかな薫りがしたというには、 もはや年貢の納め時で、 どんどんエモーショナルになっていき、熱を帯びていく。 ただ、突っ走るだけではなく、しっかり緩急も付けて、 やはり一筋縄ではいかないと思わせられる。 殻を突き破って剥き出しの心と身体で暴れたい、 上品なセンスの服も、 絞りを開け放したレンズのように見えているわけじゃな―――い、 かくのごとき、暗い洞窟のような日々では、 新しい追憶の感銘が興ったとしても、 帰ろうとはしない、終わりを待つ夜、 時のはてしなさの蔓のようなもので、すぐに、 視界を覆ってしまう――けれど・・。 石に雨が降っている日があり。 石に蜥蜴が這っている日があり。 薄曇りの海辺の風景がまるで一枚の絵画のように、 明確に思い浮かんでくる―――んだ。 一人称になることのない、普遍的な世界の真理。 それをもしかしたら、祈りと呼ぶのかも知れない。 厭世的に、自分達だけの世界を世俗の思慮分別に、 汚されないようにと願うのは甘い狂気を孕んでいる―――か。 環状の眼ざめを願うにせよ、 全方位性の波の上に釣りあげられるにせよ、 僕等はまだまだ錆びた古代の銅鏡のような水の上で、 木々が影を真っ直ぐに落としているのを看取ってやらなくちゃ、 水草や藻、水生生物のその下方に、 ―――本当にいるはずの自分の心の中のアメーバーを。 何でもかんでも迷路のように通路が四通八達し、錯綜した、 あるいは倒錯した欲望で溢れた街の中で、 巨大な黒い肺臓が、 荒い息をしているように想像する、 風の強い夕方―――は。 アイデンティティの置きどころや進路に思い悩んで、 不安や苛立ちを押し潰すように楽しみに没頭する姿勢で、 応援してくれるわけではなかった周囲の状況も回想し、 国家どころか世界全体の低空飛行ぶりを斜に構えて見つつ、 毎日を面白くてたまんねえわと嘯き、 毎日をつまんねえと正直に笑い飛ばす、 そんな上がったり下がったりの日々を思い出す、 人生はクロースアップで見れば悲劇で、 ロングショットで見れば喜劇というじゃないか、 だったらミディアムショットで平凡ということになるのか、 忸怩たる思いと開き直り、 根源的な欲求と反骨精神―――も。 前向きでも後ろ向きでも中向きかも知れない、 それをして、向こう向きというのかも知れな―――い。 きっとこんなことを言ったら滅茶苦茶笑う人がいるだろうな、 中指立てながら世界平和について叫ぼうぜ、 チャックを開けて愛について叫んでしまうよ、僕は。 ―――咽喉元まで出かかっていた卵さ、 苦しい息継ぎしながらでも、無理矢理吐き出してやるさ、 ちょっと待って、待って、待って、 ここからがいいところなん―――だ。 あかつきの黎明や、落日の夕焼けに、 ずっと向こうのみじめな隅の方で泣き声が聞こえ、 悲しみがその裏側に隠れていた――死を明かす・・。 何度も言い出して、止めた言葉の欠片を、 集めて繋げる物語。 さらにさらに増えつづけるまどろみの向こうで、 ベートーベンの死。ピストルはそれでも新鮮な匂いを放ち、 傷がパントマイムダンスす―――る。 過去への悔恨と消えることのない痛みは、 網膜の裏に鮮やかな残像を作る、 遠くの風景がにじみ出るたびに眼が沁みるような気がして、 空を慌てて見上げる、 何度胸の奥に沈めても浮かび上がる思考の、 壮絶この上ないスピードを遅れさせるみたいに、さ・・。 パブリックイメージの象徴、 硝子や風船や月。 濡らしたいのか刺したいのか、 それとも揺らしたいのか壊したいの―――か。 夢の続きが煙に巻いたとしても致し方ない、 蜃気楼のように過ぎた歳月の分だけ、 時にはそれぞれのことを、 少なくとも愛に満ちた事情を説明する。 世の中のしちめんどうくさい空気とやらに翩々し、枯渇し、 はては心の井戸の傍にある花の名とやらで折り合いを保ち、 さらに君を強く胸に思い描く時には、 魂の問題までいざやときて、 君が咲き乱れたような花園の心の世界で、 少女らしい感傷的な心持ちに落ちてゆ――く・・。 ああそうか、大きな声を出しても、素直な言葉を出しても、 こんな風に、簡単に空に上がって消えちゃうから、 俯腑いたままの君の心に、真っ直ぐ伝わらなかったのか・・・・・・。 咽喉はまるで何かで詰められたみたいに、 まったく何の返事も出来な―――い。 心が通わないようなことから眼を背けたくて、 鷹揚に眼を細め―――る事以外は・・。 理想っていうのを自分自身に言い聞かせることで救われる部分もある、 でも理想との距離感を受け入れ苦しむのも生身の人間だ、 手元が狂ったらコースアウト、 人生はバランス感覚なんだ、 麻薬中毒者もいる、買い物症候群もいる、 末期がん患者もいる、パチプロもいるんだ、 毎日こんなに作れるわけがないとある日は言い、 それでも毎日何かを表現するなんて頭がおかしいとしか思えない、 いつの日にかは、毎日は様々な感情の変化を起こしている、 それを克明に表現することにだって意味がある、 半ば強引に、半ば嘘八百の盛りそばの態度で、 思うにシニカルなポーズを取ることで自我を守っている、 人よりちょっと容姿がよかったり、 人よりちょっと歌の才能があったことも鎧の一部にすぎない、 救済措置が破綻になる、 それでも希望に満ちていた一方で、 真剣に未来と向き合うことには恐怖を感じている。 一つの言葉には常に何重ものコードが仕込まれている―――のさ。 艱難辛苦はそんな上っ面の言葉の中にあるわけじゃない、 魔法が解けて、眼が覚めたようなそんな感じが四六時中続く、 たった一人の人間に出来ることなんて、 限られているに決まってい―――る。 SNSで恥晒しのようなことをする、 ポエムを書けば同病相憐れむの心理か、 自分のことしか興味がない精神か、 本当に困っている人間は、 おそらく本当に困っているとは言わないし、言えない。 本当に泣きたい人間は、 表情というものをなくして、仮面のようになってしまっている状態だ。 無痛覚みたいな、空っぽの穴を抱えて、 いままで見向きもしなかった、もう一つの世界が見えて来る。 だからそれを僕は見つけ出さなくちゃいけないと思った。 頭がよかろうが悪かろうが、才能があろうがなかろうが、 平等に裁かれる要素がある、本当は存在しないらしい、時間・・。 幾度となく積み重ねてきた確認作業があればこそ、 生まれる言葉というのが―――ある。 僕以外のすべての人はそれを放棄した。 僕はそれを放棄しなかっ―――た。 痛みが身を焼いて立ち上がれないような夜も―――ある。 それでも、全身全霊でその痛みを掴みにかかった。 敗北者なんていない、諦めを口にした人間がいて、 一切の価値をなくす瞬間を受け入れただけのこと―――だ。 時には言わなくちゃいけない、 何処をどう見回したって、 僕よりただの一人も優れている人なんていないでしょう、と。 誰とも共有することのない、自分だけのひそやかな喪の時間、 浮遊や潜行でもない、無我の境地、 驚異的な集中力で一切のものを振り払う時間。 立場や役割の枠組みを越えて、 それぞれの生活を送るひとりひとりに、 頭が悪いと思っていないか、 人より劣っていると感じていないかと問い掛けたい、 生きるってそれを克服することだ、 そうでなかったら生きていても死んでいても変わらない、 ゆらゆらと揺れて何となく凄い瞬間に、 息して吐いて飯食べて風呂入って排泄するようなことじゃない、 そんなんじゃ遠くまで見えないだろ―――う、 明日にだって簡単にやられちまうだろう、 僕等は人間だ、ひとりひとりが人間だ、 そこで無様な格好悪いことをしているとしても、 長期的な視点で見れば人生的成長に繋がる、 羨ましいとか格好いいとか偉いとか思っている人もいる、 ふざけるなよてめえの人生を生きろ、 てめえの人生でそんな言葉をいわれて嬉しい奴がいるのか、 てめえの人生を生きろ、 ―――それでも、あまりにも無力だって思える瞬間がある、 卒業文集じゃねえんだよ、まったく。 やってきたことが一発で粉々にされて、 色んな人の夢が打ち砕かれてしまうことが何年かに一度はある、 心の中の修学旅行に行きたいぜ、 自分の器を神に試されてるんじゃないかと思う瞬間はある、 正解や不正解なんかない、みんな大正解だ、 そもそも答案用紙や数字の固定観念に、 振り回され過ぎなんだ、僕等は。 それでもいつか自分を超えなくちゃいけない瞬間がある、 オープンなマインドを感じ、不安や逡巡を持ちながら、 ありとあらゆるものが外へ向き始めたことを告げる。 風向きは変わる、生き方の態度も変わ―――る。 たとえそれが尻尾をくわえた蛇のようなものでも、 ―――本当の人生を生きるのは、 やりたいことを見つけた瞬間だ、 なすべきことをただ一点の錨として、 それに対する様々な感情を、 花束のように束ねた先に―――ある・・。 悲しさって、 何かの機械の歯車の轢音らしいものが聞こえる気がする、 たとえば、X=Yで表わされる直線の近くにおいて、 点の密度が多いように見え、 その表面へと上昇する時に氷の咲くように見え―――る。 生きる意味を探したら責任があった方がいい、 荷物をロックバランシングの領域にまで昇華しないように、 気を付けるよ、 卵が先でも鶏が先でも、意味は答えになる、 全身を脈打つかの如くリアルに感じさせる、存在すること、 ただ、心があるということの、重みにだけ価値がある。 理解を得られるまで表現を研ぎ澄ませ、 人々と真っ直ぐに向き合い続ける、一切譲歩せず、 そこで得られる理解にだけ意味を見出してみ―――る・・。 獰猛な肯定性と説得力、侵食力―――の正体は、 表現が広告性を伴ったようなポーズではなく、 何か特定の目的を持つ集団熱狂性の類でもなく、 内面そのものを描き、伝えるものだから―――だ。 何年も人と極力関係を持たずに過ごしていたような、 時期のせいかな、 歩道橋の上にも横断歩道の向こうにも、 駐車場の緑のフェンスの前にも、コインランドリーにも、 些細な記憶があることに気付いたりする、 加減知らずにじゃれあって反発作用、 無視できない警告の、 さよならロビンソンクルーソー。 記憶の重さで、眼も疑うほどに、棒人間になったような気がする、 それが当たり前というには色んなことが変わり過ぎた。 カーテンの裾が青く揺れている、 終わりの言葉に怯えているようで、眼のやり場にも困るのさ。 おたまじゃくしは小さな蛙になろうとし、 蛹は蝶になる。そして、子供は大人に――・・。 例え世界がなくなっても、前世今世、そして来世でも、 輪廻を何周しようが君を必ず見つけ出す―――というような、 あなたと僕の切ない縁がある方がいいのか、 ない方がいいのか、 一本の赤い糸なのかなあ、と思う。 そしてその糸を辿っていけば、脈を立てて心地よく流れている、 水のような、しろくてあわいあこがれのうつくしい女性が、 現われたりするのかな――あ・・。 道のりとは新たな挑戦の積み重ねで、 人は成長するほどに見える景色も抱えるテーマも変わる。 変化と無縁ではいられない。 テーマのスケール感が変われば、 一定した距離感のリアルな視線も意味を持たないものにな―――る。 ひとかたならぬ苦しみを、 ふさわしく心しずかにめぐらせる、舟に乗って、 深い深い――霧の中にさらにくっきりと、 幸せや、愛というものを探し出そうとしてみる・・。 国籍も、環境も、時代も、言葉も違う、 髪や、肌の色も、幸せの価値も、愛の意味も、 何もかも違―――う、 時には君の気持ちわかるよも必要だ、 人生こんなもんだよねも必要だ、 一人じゃないよ、も必要だ。 でもすべての人に対応した瞬間に中心の黒だけ残して、 表面を白く反射させる底なし沼のようになるのだ、 ―――深淵というのは。 こんな場所に初めて人が立たされて周囲を見たら、 絶句するだろう、一体こんなところで何が出来るだろう、と。 どんな言葉も言えないというゲームセットよりも、 こんな言葉がある、あとは答え合わせの時間の方がいいと思った、 誰かが選ぶのかも知れないし、 自分が選ぶのかも知れない、 あるいはあなたが選ぶのかも知れない、 ここは、スクランブル交差点、様々な階層、次元に飽き足らず、 ひとりひとりの心に応じたさまざまな方向に矢印が飛び交い、 入り組み、決して閉じることなく、 放射状に広がってゆく人間模様―――だ。 その答えがないということが、 生きるということの―――たった一つの証明だ・・。 見上げるような高所から次の瞬間飛び降りてみる、 ハッとするような、胸を蝕む、 懐かしい言葉が思い起こせるかも知れない、 車やバイクが通り抜けていく。 すこしずつ呼び覚ましていく。そしてすこしずつ、 眠ったままの遠い記憶と鉢合わせをする。 金属性の虚妄。 不意に、原生動物になったような気がする海で、 球状の細胞となったわが身を顧みる。 光を反射する鋼鉄製のボディには、 劫初なる母胎の解体への誘惑が硫酸アンモニアする。 渾沌への一契機、アンフェアな僕等の世界の勝手気ままな酸化作用。 産卵を終えた蜉蝣の羽根。 浮世の人の胸の奥底に潜んだまま長い長い年月の、 夕暮れ、母親が料理を作って、 僕がテレビを観ていたことを、思い出す。 エゴを――水の壁を・・・海を吸引する意志を・・・。 天の紺碧は混沌たる複雑微妙な感情の集積回路。 着替えや――玩具・・カレンダーや、 本が――説明する・・・。 特別なことなんか一つもない―――さ。 特別なことを馬鹿みたいに作ってゆくの―――さ。 雨が上がって、軽やかに眼の前に光が広がっていくような朝、 連続的変換即ちあらゆる変形に関らず自らを不変に維持する。 そのメメントモリのイメージが瑞々し―――い・・・。 うららかな春の日の淡いイメージをかかえたまま、 心に必要なものは何かって問い掛けながら、その一つ一つを、 話すこと、語ること、表情を変えながら陰翳が深まり、 いつしか光と影のコントラストが生まれて来る、 見えてくるようにな―――る、 何度も何度も胸に思い描きなが―――ら。 そう何度も何度も、胸に抱きしめること―――で。 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最終更新日
2024年12月11日 23時10分41秒
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