英語のテストが大きく変わります
英語担当の先生にとって、大変なお知らせが、サラッと文科省のサイトに掲載されました。
平成31年度全国学力・学習状況調査 中学校英語「話すこと」調査に向けて:文部科学省
どうやら、全国学力・学習状況調査において「話すこと」の調査をするために、パソコンにUSBヘッドセットをつないで録音、そのデータを送るというステップを踏むそうなんですが、専用のソフトを使ってテストをするそうなんです。
もう一度要点だけまとめます。
- 全国学力・学習状況調査(ほぼ全校参加)
- 英語の「話すこと」の調査
- パソコンにUSBヘッドセットをつないで録音する
- USBメモリにデータを入れて送る
そのために動作環境の確認、動作検証を専用ツールを用いて確認、というステップを求められています。誰にって、教員にです。
詳しくは以下の記事にあります。
教員はシステム管理担当じゃないんだけど…?
文科省のサイトに掲載されていた資料から引用してきます。
学校に配備されているほぼすべてのコンピュータは、大抵環境復元ソフトが入っています。再起動すると全部リセットされて元に戻るというやつです。
なので、専用ツールをインストールするために、市教委に環境復元の解除の申請をし、許可がもらえたら環境復元を解除してツールをインストールします。
その後、各PCで調査を実施、USBメモリに音声データを入れて送るようですが、USBメモリは使えないようになっている学校が多いです。なので、このためだけに変更する必要があります。
この検証を、やれとのことなのですが、1月以降に都道府県の担当者の説明会が開かれて、テスト自体は4月18日です。3ヶ月で全部いけるのか…?
そもそも、4月18日に行われるテストに向けて、パソコンの環境を整えて、調査用のプログラムを展開して、っていうのを新年度始まったばかりの時期にやるのですか…?本当に?もしかすると異動したばかりで何も分からない先生がやったりするんじゃないでしょうか…?
そして問題の漏洩防止のためにかなりタイトなスケジュールだったりしませんか?
お残業確定案件ですよね、おそらく。
Windowsじゃないとダメ
Windowsじゃないとダメだそうです。先進校でChromebookとか使っているところは全滅。そして、来年の4月に間に合うように機器の整備なんてできません。
文科省の求めるスペックは以下の通り。
- OS : Windows7 以上
- HDD: 空き容量 2GB 以上
- メモリ: 4GB 以上
- その他: USB 空きポート 1 ポート以上(調査用 USB ヘッドセットで利用)
これ、おそらくメモリ4GB以上無くて届かないケースが多発すると思います。
学校の児童生徒用PCは入札で安く上げることも求められているので、メモリ2GBのものがいっぱいあると思われます。
「ご対応のほどよろしくお願いいたします。」って。どうやって機器の整備するの…。
これこそWeb使え案件
去年の予備調査の話すことを見ましたが、問題数も少ないし、発話させるものも少ない。USBヘッドセットは繋ぐとしても、ローカルのアプリケーションじゃなくてWebで調査できますよねこれ。データを提出する手間も省けるし、一石二鳥どころか相当鳥が獲れて焼き鳥パーティーできるくらいになると思いますが…。
これは、どうなるんだろう…。中学校の先生、どうですか?
追記
ツイートでの反応ありがとうございました!
これ、どうしてできると思っちゃったのかな?運用に対する想像力ないか / “文科省「中学校の英語の先生へ。来年度の英語の全国学テはPCで録音するから。環境確認と動作検証よろしく」 - パパ教員の戯れ言日記” https://t.co/oE6UQ9mlBf
— 楠 正憲 (@masanork) October 24, 2018
なぜ普通のCBTではなくて、USBを使うのだろうか?文科省なりの各校の動作環境への配慮の結果なのか?
— yamatosh (@yamatosh) October 23, 2018
文科省「中学校の英語の先生へ。来年度の英語の全国学テはPCで録音するから。環境確認と動作検証よろしく」 https://t.co/m7phe28y8K
『中学校英語の「話すこと」調査では、各学校のコンピュータ室等のPC 端末、配布する USBメモリを活用し、音声録音方式により..調査』つい先週に名古屋市の恵まれている中学に行った所,パソコンが古すぎて改訂されたNew HorizonのPC教材が一部使えない・ネット無理という現状を知った所であります. https://t.co/PbkKpi4eOX
— KJK (@kkling51) October 22, 2018
この調査は内田洋行に29.4億円で委託している https://t.co/F5zpM2iCZy
— Haruhiko Okumura (@h_okumura) October 24, 2018
内田洋行か…。ベネッセが落札していたら、ベネッセ自体が英語のノウハウたくさん持ってるからまた変わったんだろうけど…。チャレンジイングリッシュ結構頑張ってるもんなぁ…。
続き
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