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外資系コンサル“風”の資料を目指さない3つの理由

事業会社で使えるプレゼンスライド作成術:第1回

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外資系コンサル風の資料を目指すな!

 「プレゼン資料の作り方がわからない」、「今まで深く考えず自己流でプレゼン資料を作っている」という声を非常に多く聞きます。資料の出来が十分でないために、プレゼンや報告の場で、言いたいことが伝わらない、狙ったような意思決定が下されない、など困っている方は大勢います。

 私は外資系経営コンサルティングファームに5年半務めた後、楽天などネット系ベンチャー2社でマネージャーをしていました。ネット系ベンチャーでは体系立った資料作成のトレーニングを受けることは稀ですので、メンバーによって資料作成スキルの差が非常に大きく、会議などでは時に資料の質の問題で行うべき意思決定が出来ないということも多々ありました。

 そこで、私はコンサルの時に学んだ資料作成ノウハウを活かしながらも、経験値の浅いメンバーが無理なく作れるよう、基礎部分に特化した資料作成研修を社内で実施しました。コンサル流のテクニックを学ぶのではなく、普段自分自身で作っている資料をどのように改善すれば、誰にでもわかりやすく伝わるようになるかという点に重点を置きました。

 100人近い研修受講者の作成した資料に目を通すと、資料を作る上で困っている点、陥りがちなミスなどが明確に浮かび上がってきました。

 この連載では、その時の経験を基に、高いスキルを必要とせず、それでいて必要な意思決定ができる資料を作るための考え方、ステップ、見せ方を解説します。

 もし外資系コンサル的な資料作成テクニックを参考にしようとしている方は、一旦忘れて下さい。今の段階ではそれを目指す必要はありません。その理由は以下のとおりです。

  1. コンサル的な質・量の作り込みは、社内向け資料には求められていない
  2. コンサル流のテクニックを使いこなすには経験と労力が必要
  3. コンサル流の資料が伝わりにくい人が多い

 次のページ以降で、外資系コンサルテクニックを目指してはいけない3つの理由を説明します。

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事業会社では資料の作り込みに時間をかけるな!

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この記事の著者

山下 純一(ヤマシタ ジュンイチ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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