声に出して文句を言いたい日本語(2) 『声に出して読みたい日本語』の中には、良い文もあるにはあるのです。ですが、あえて詰まらない選択にこだわって、紹介していきます。 『行司ぎょうじのかけ声ごえ』 「構かまえて、まだまだ」「見合みあわせて」「油断ゆだんなく」 「待まったなし」「はっきよい」「残のこった残のこった」 『結ますびの一番いちばん』 「番数ばんかずも取とり進すすみましたところ、かたや輪島わじま、輪島わじま、こなた北きた の湖うみ、北きたの湖うみ。この相撲一番すもういちばんにて本日ほんじつの打うち止とめ(又または千秋楽せんしゅうらく)に ござります」 (『声に出して読みたい日本語』 斎藤孝編著 p146) これを初めて見た時、我が目を疑いました。一体、斎藤孝は、何を考えてこんなものを選んだのでしょうか。単なる受け狙いなのでしょうか。こんなものを本に載せて、金を取って売る方も売る方ですが