デジタル情報の量は増大し、われわれはメガやギガのみならずテラ、ペタバイト規模の情報を当たり前のように扱うようになった。それに応じて「SNSやSecond Lifeといったインターネット上の空間に、現実よりもリアルな自分を投影する」というように、人間自身に変化をもたらすといったことが起こっている。 「こういった状況を見ていると、あと2、3年もすればインターネット上で実体経済が生じるなど、情報に関するパラダイムシフトが起きるかもしれない」――ファスト サーチ&トランスファの徳末哲一代表取締役社長は、誰もが情報を発信できるようになった現在において、情報量が指数関数的に増加する“情報爆発”時代の現状と今後の展望をこのようにみる。 これは10月31日に都内で開催されたフォーラム「検索が生む新しいビジネス」での一場面だ。当日は「企業力を高める情報の検索、活用、共有」をテーマにパネルディスカッションが行