著者プロフィール:村山昇(むらやま・のぼる) キャリア・ポートレート コンサルティング代表。企業・団体の従業員・職員を対象に「プロフェッショナルシップ研修」(一個のプロとしての意識基盤をつくる教育プログラム)を行なう。「キャリアの自画像(ポートレート)」を描くマネジメントツールや「レゴブロック」を用いたゲーム研修、就労観の傾向性診断「キャリアMQ」をコア商品とする。プロ論・キャリア論を教えるのではなく、「働くこと・仕事の本質」を理解させ、腹底にジーンと効くプログラムを志向している。 山は、登る者にさまざまな楽しみを与えてくれる。たとえ山頂まで登りきらずとも、途中途中で十分に自然を満喫させてくれる。今、Aさんは5合目まで登ってきた。そこには視界の開けた場所があり、ふもとの村も見渡せる。心地よい風も通る。Aさんは木陰に腰を下ろし、「ここまでの景色でもう満足」と弁当を広げはじめた。満腹になったA