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CES 2025
yuiga-k.hatenablog.com
事件が起きた。あれは多分秋だったと思う。全てはこの一言から始まった。 「俺、映画、1.4倍速で観るんだよね」 隣にいた女の子は、「え?」みたいな驚いた表情を見せた。そしてその2秒後に「は?」みたいな軽蔑するような顔に変わった。なぜなら彼女には「コンテンツ」に対する強い思い入れがあったからだ。具体的には、アーティストの仕事をしていたからだ。彼女は続けた。 「え、ありえないんですけど。」 「ありえない、よね……、でも見ちゃうんだよね」 「……」 「……」 私は倍速で見るメリットを伝えた。例えば、(1)1.4倍速で見れば、120分の映画が僅か85分で観れること、(2)テンポが早くなり、「眠くならない」こと、(3)速聴効果で、もしかしたら「脳にもいいこと」などを語った。 しばらく沈黙が続いた後、彼女はこう続けた。 「……それは、彼女と一緒に居てもですか?」 「うん、たまに」 「……」 「……」 事
「どうして、人間の創造性は、奪われてしまうのだろうか」 ー 天才と呼ばれる人がいる 天才は、この世界を良くも悪くも、前進させることが多い。だが、彼らは変革の途中で、殺されることも多い。それは物理的な意味も、精神的な意味も含めてだ。 以前から、そのメカニズムを解き明かしたいと思っていた。そしてようやくわかった。 天才は、凡人によって殺されることがある。そして、その理由の99.9%は「コミュニケーションの断絶」によるものであり、これは「大企業がイノベーションを起こせない理由」と同じ構造である。 どういうことか? 「天才と秀才と凡人」の関係を、図で書くとこうなる まず、天才と秀才と普通の人(=凡人と定義)の関係を整理するとこうなる。 まず、天才は、秀才に対して「興味がない」。一方で、凡人に対しては意外にも「理解してほしい」と思っている。 なぜなら、天才の役割とは、世界を前進させることであり、それ
昨今、「日本の労働生産性が下がっている」という論が盛り上がっている。 これに対して私が思うのは、運命は10年前から始まっていたということだ。より具体的に言うとこうだ。 ー「LivedoorとDeNAという天才が、資本市場で勝った瞬間に、その運命は決まっていた」 優秀な学生100人がマッキンゼー・BCGにいても、たかだか100億円程度の産業インパクトにしかならない 産業には2つの種類がある。1つは“労働集約型”産業と呼ばれ、「人間の労働力」に頼る割合が多い産業を指す。例えば、マッサージ店や美容室などが分かりやすい。付加価値のうち、「人」が大きなウェイトを占める産業だ。 もう一つは“資本集約型産業”と呼ばれ、これは「機械やシステム」に頼る割合が多い産業を指す。例えば、自動車メーカーのようなものだ。もちろん「人」も大事だが、「資本」が大事な産業だ。 そして日本の労働マーケットの問題の1つは ・優
今、「日本の生産性の低さ」が問題になっている。 そして、この問題は往々にして労働時間と紐付けられて語られる。 しかし、私は、「何が日本全体の生産性に最も大きな影響を与えるか?」と聞かれたら、間違いなく【人員配置】だと思うのだ。 外コンを辞め「人材領域」へきた理由は ・ 全ては、【人員配置】の問題に帰着すること それを証明し、自ら正すためだ。 労働時間より、そもそも「どの産業に、何人おくか」の方が、インパクトが圧倒的に大きい 【人員配置】を、シンプルに言うなら「どの産業に、何人おくか」ということだ。僕はこれを【アロケーション仮説】と呼んでいる。 これを説明するためにまず、そもそも産業には明らかに生産性の偏りがあるということを確認したい。 上の図は、主な産業の「GDP」を「就業者数」で割った数字を出している。上表のように、そもそも一人あたりの生産性は産業ごとに「大きな偏り」がある。例えば、1位
— 生物は時として「理解不能な行動」を取ることがある。 東京には毎年45万人の人間が全国から集まってくる。一方で、過疎地から人はどんどん離れていく。一体、この“ねじれ”は何によって起きているのだろうか? この現象は「日本を1個の生き物」として捉えると理が叶っている。生物は死を意識したとき、なんとかして「生き残ろう」とするが、今、日本の姿もそれに近い。つまり 東京に人口が集中するのは「日本という生き物が、強みを残すための生存戦略」に見えるのだ。 ……どういうことか? 日本の最大の強みは“生産性”じゃなく、「単位面積あたりのGDP」 「日本の強みとはなにか」 と聞かれたらあなたはなんと答えるだろうか。結論からいうと、それは間違いなく「単位面積あたりのGDPが高いこと」にある。 言い換えれば、日本とは“物理的な意味で”経済が高度に集中した国だ。現に、東京の都市別GDPは世界一だと言われている
ある時、私はONE PIECEを1.4倍速で見ながら、ふと、こう思いました。 チョッパーって、ルフィに付いていって本当に幸せだったのかな?と。 チョッパーは作品の中で、元いた島を離れ、麦わらの一味に入ることを決意しますが、これは冷静に考えてみると「死ぬかもしれないリスキーな旅」です。例えるならシード期のベンチャーに入るようなものです。そこで幼い頃の私は、チョッパーは今、本当のところ、どう思っているのか、それを想像しました。最終的に私が結論としてたどり着いたのは 海賊王ルフィは、類稀なるリーダーであると同時に、類稀なる「人材エージェント」でもあった ということでした。 どういうことでしょう? 論点:転職で、幸せになれる人と、なれない人の違いはなにか? まずそもそも、チョッパーが麦わらの一味に加わった行為は経済活動の視点からいうと、完全に「転職行為」です。(1)一緒に働く人を変え、(2)働く場
先週の金曜日、ある記事を書いた。 「凡人が天才を殺すことがある理由」 yuiga-k.hatenablog.com この記事は、12%の「高いエンゲージメント率」をキープしたまま、大台となるpvを超え、FBシェアだけで5,000を超えた。その過程で、様々な質問や指摘があった。 中でも一番嬉しかったのはこれ。 エレンファンのツイートで知った記事、色々内容が重なり過ぎて泣きそうになった。こういう話を描きたいと思って始めたので。 凡人が、天才を殺すことがある理由。ーどう社会から「天才」を守るか? - 『週報』 https://t.co/MGM8YwDvZW — かっぴー(3月2日単行本発売!) (@nora_ito) 2018年2月25日 「左ききのエレン」のかっぴーさんのツイート。普段、僕はエゴサーチは1ミリもしない*のですが、この記事は「絶対にバズらせたい。誰か一人で良いので、響いて欲しい」
春になり、うちのチームから、20名近いインターンが卒業する。 毎日のように顔を合わせていたインターンが卒業するのは、少しだけ寂しい。卒業式への参加を終え、僕は問いかけた。 彼らに言葉を贈るとしたら、なにを選ぶだろうか。 言い換えれば、自分が22 歳のときに「あのときは分からなかったけど、本当に大事なアドバイス」はなんだろうか。大真面目に5つある。 1.「会社名を使わずに、自分の仕事を定義する練習」を、せよ いずれ君が、30歳になると面白い現象が起きる。 それは、勉強を一生懸命頑張ってきた人間ほど、「肩書き」でしか自分への自信を持てなくなることだ。でもこれはおかしな話だ。なぜなら、「勉強を頑張ってきた」ということは「何かを積み上げてきた」はずであり、そもそも「実力そのもの」に自信を持っていいはずだからだ。本来なら「肩書き」なんて必要ない。 では、なぜだろうか? なぜ「何かを積み上げてきた人ほ
私は、よくこう考えます。 — もしも、「すべての努力が報われない」としても、それでも人々は頑張り続けることができるだろうか? と。 私たち日本人は、小さい頃から常にこうやって教わってきました。 努力は報われると。 しかし、ことビジネスの世界においては、必ずしも努力は報われるわけではない。例えば、あなたの給料の期待値は「一番、最初にどの産業を選ぶのか?」によって実はほとんど決まっている。そして人は「努力が報われない」と気付いた瞬間に、無力な人間に変わる。これもまた事実だと思うのです。 給料が1,000万円以上になれる確率は、産業によって、最大20倍近く違う 私がそう語る理由は、シンプルなデータから始まる。 上の図は産業間における給料のばらつきを表している。例えば、年収1,000万円以上もらっている人の割合は、金融・保険業界では16%だが、宿泊・飲食サービス業はわずか0.8%しかない。簡易
UFJの預金残高は、赤信号を灯していた。 もともと数百万円以上あった貯金残高は、ついに7万円を切った。そして俺は今、無職、26歳。握りしめた手には「夜行バスのチケット」以外何もなかった。 新宿駅のバスターミナルに降り立ち、朝日を見ながら俺は悟った。 —「レールから外れること」 これは日本でいうと、死を覚悟することだった。もちろん、これだけ社会保障が発展した国において、現実的な「死」の感覚はない。「ビジネスパーソンとしての死」だ。肌がヒリヒリした。 そもそも、資本主義の社会には、3つのプレーヤーが存在する。(1)投資家、(2)経営者、(3)従業員だ。そして無職の俺はどのレイヤーにも所属していなかった。そしてそこに戻れる見込みは、限りなく0%に近いように見えた。 社会から「お前は不要である」というレッテルを押し付けられた気分になりながら朝の地下鉄に乗ると、不思議な感覚を覚えた。普通に大企業で働
トレードマークの“あご髭”に手を当てながら、為末さんは呟いた。 「自分の人生を生きる、これにしよう」 テーマが決まった。今年の夏にインタビューしてから半年。何回か打ち合わせを経て、対談のテーマが決まった。そして先週末、中目黒で、15名限定のトークイベントを行った。議題はもちろん「自分の人生を生きること」だ。 イベントの帰り道、僕はぼんやり考えた。根本的な問題はどこにあるのだろうか。言い換えれば 「なにが、人々を、不安にさせているのだろう?」と。 結論から言おう、現代のビジネスパーソンを不安にさせている原因は どの世界でも自分らしく生きていける、そんなイメージが湧かないこと。 に、違いない。 どういうことか? 世界はグローバルカンパニー、ローカルチャンピオン、フリーライダーに三分されていく 先日、面白い記事を読んだ。孫正義と、(当時は後継者と言われていた)ニケシュとの対談だ。 孫:まあ、私は
今から私は少しだけ悲しい話をします。 それは日本人が実は「思考停止したロボットだ」と言う話です。私や皆さんのご両親は、家庭の中では人間味のある優しい人かもしれません。ですが、職場においては悲しいですが、「思考停止したロボット」になっている。それが今の日本の仕事に対する現状だ、という話です。 そう語る私の根拠はまず、2つのデータから始まります。1つ目は「労働時間」。2つ目は「仕事への満足度」です。まずは下の図を見てください。 https://data.oecd.org/emp/hours-worked.htm まず、事実として、日本は先進国の中で「圧倒的に労働時間の長い国」というわけではありません。むしろOECDの平均で見ると、ここ10年での急激な改善の結果、平均よりわずかに下回り、先進国の中でも、韓国、米国よりは短い状態にあります。よく誰かが「日本人は異常なぐらい働く」と論じますが、それは
「年をとる」と「大人になる」は、一緒であるか? と聞かれたら、あなたはなんと答えるだろうか。両者は似ている。だが、少しだけ違う。まず、“大人になる”とは「価値のベクトルが180度変わること」だ。具体的には“価値をもらう側”から、“与える側になること”だ。 例えば、10代でも働いていて「価値を与える側」にいれば、大人でありえるし、40代でも「何かを与えてもらうことしか考えていなければ」子どもであり続ける。教えてもらう側から、教える側に変わること。与えてもらう側から、与える側に変わること、これが大人になることだ。 では「年をとること」はどうだと思うか。 今になり気づいたが、年をとるとは結局のところ「自分の過去の知識でしか、物事を見れなくなること」だ。これ自体は必ずしも悪いことではない。だが、問題は、物事を相対的にみることは人生の満足度を下がることにつながることだ。 つまり、 人生の満足度を下げ
ああ。なぜ男とはここまで愚かなものなのだろうか。言ってはいけないことを言ってしまった。全てはこの一言から始まった。 「早く月曜来ないかな」 魔弾だった。他意はなかった。だが、一度放った言葉はめちゃくちゃに世界を巻き込み、彼女の鼓膜までたどり着いた。 「……え?」 「……ん?」 「なんて言った? 今」 「へ……っ?」 “金曜日の夜”というのは、サラリマーンにとって審判の一日だ。その一週間よく働いた者はビールを甘く飲む権利を持ち、その1週間ヘマをした人間は3日後にくる月曜の朝が憂鬱になる。だが、俺はそれをはるかに超えてナチュラルにこう思った。 「早く、月曜来ないかなー♪♪」 そう、ここまでは良かった。だが問題はそこじゃない。それをあろうことか、金曜の夜にシャンパンを持ち、俺と会うことを2週間前から楽しみにしていた女の子の前で呟いてしまったことだ。 そして今、彼女はシャンパンを静かにテーブルの上
このランキング。何か強烈な違和感を感じないだろうか? ※「【東大京大・就職ランキング】P&Gが17位へ急落?マッキンゼー・BCGを辞退した学生は、どの企業へ進んだか。」より記事では50位まで公開 このランキングは、東大・京大の現役就活生の「人気企業ランキング」だ。記事自体は確かに僕が書いた。だが、このランキングを見ていて、自分自身が多分一番違和感を感じているのだ。 一言でいうと 「あるべき企業が、そこにない」のだ。 ——— そもそも人が感じる違和感は、2種類ある。1つは「データと肌感覚が違うこと」に生じる。つまり、データが間違っていると感じるものだ。もう1つは「データは合っているが、あるべき姿を表していないとき」に生じる。つまりデータ自体はあっているが、「本質的なもの」を映し出していないときだ。 では、このランキングはどうだろうか? 結論からいうと、このデータと肌感覚は間違いなく「合ってい
孫氏いわく「戦わずして勝つ」が最強だが、 これは生物界でも同じだ。 例えばゴリラはドラミングをして、互いの種を攻撃しあうことを避ける。なぜなら、攻撃しあうことは、結果「種としての生存確率を下げること」が明白だからだ。同様に、真に賢い人間こそ、無駄な敵は作らない。優秀な経営者がその典型例だ。 だとしたら本質的に考えるべきは、これである。 戦わずして勝つが最強だが、問題は「どうその状況を作るのか?」である 99.9%は、戦略では大差をつけられない。ベゾスでない限りね 先日、リディラバの安部さんと話した。リディラバは「社会の無関心を打破する」を軸に、スタディツアーや、メディアを運営している法人だ。代表の安部さんは、同年代の中では抜群に頭のキレる人物だった。彼と盛り上がった話がある。要約するとそれは 短期的なROIが低い施策の方が、実は、差別化要因になりえる ということだった。 分かりにくいと思う
「この国には何でもある。だが、希望だけがない」 村上龍はかつて著書の中でこう語った。出版から10年経った今でも、この言葉は日本経済を的確に表しているといわれる。 だが、私は違うと思う。 今の日本経済を描写するとしたらこうだ。 この国に「希望」はある。だが、全ての人がうまくは「語れない」だけだと。 これを理解するには、まず国を動かす4つのエンジンについて語る必要がある。 国は「4つのエンジン」で動いている。 国や会社といった、全ての“有機的な組織”は「4つのエンジン」で動いている。 ・経済的価値の追求……「より金持ちになる/餓死したくない」というような経済的な価値を増殖・修復させるためのエンジン ・民族的価値の追求……「コミュニティの中で尊敬を得る/組織の中で、孤立したくない」というような民族としての価値を増殖・修復させるためのエンジン 国や会社といった“マクロの組織”も結局のところ、個人(
「日本の課題を3つ挙げよ」 と、聞かれたらあなたはなんと答えるだろうか。 先日、リクルートが1,300億円でグラスドア社を買収した。このニュースは、人材領域で働く人間に衝撃を与えた。国内最強の人材会社は、2012年買収したIndeedに加えて、世界で最強となるための両翼を手にしたからだ。 加えて、昨年あたりからリクルートホールディングスは投資銀行出身者など、国内でもとびっきり優秀な人材を経営のコアに雇い続けてきている。 つまり、今、人材領域、特にHR Techと呼ばれる「人材×テクノロジー」の領域には「人と金」が集まる、大きな流れがあるのだ。 では、なぜ「金と人」が流れつつあるのか? その理由はシンプルであり、そこに「日本の課題」が密集しているからである。 この「なにが日本の課題で、どこに人材の伸び代があるのか」という問題はあまりに多く語り尽くされているようにみえる。しかし、その指摘はパラ
「はぁー……これから、面接か」 そう考えると、僕は憂鬱になった。仕事が比較的好きな自分であるが、唯一苦手な仕事がある。それは面接である。 ここでいう面接とは、「人を採る側」の面接を指す。ため息をつきながら僕は面接会場に向かった。 「それでは、自己紹介からお願いします……」 「はい、私は〜」 会社にとって重要な仕事である採用面接。だが、面接ほど難しい業務もない。特に昼過ぎの面接は苦手で、ランチで肉を食べたとき(←ほぼ毎日)は、胃腸の消化に血流が追いつかずに、猛烈な眠さに襲われる。だが、せっかく候補者の方から貴重な時間をもらっているのだから、僕は太ももを全力でつねりながら、自分にこう言い聞かせる。 「せっかく、貴重な時間をもらったのだから、全力で向き合おう」 ところがだ。それでも10回中5回ぐらいは、あまりにも眠くなるのだ。その理由はシンプルで 「明らかに会社のHPすら見ていない人が、結構いる
「会議の場で、どうやって一目置かれる発言をするか」 それはビジネスパーソンにとって重要なテーマだ。なぜなら仕事上の印象は「話す時の実力」によって強く決定づけられるからだ。 ある著名なコピーライターはこう語った。 「伝え方が9割? そんなの絶対嘘。言葉は思考の深さによって決定づけられる」 間違いない。どれだけ伝え方が良くても思考が浅ければ、人の心を揺さぶる言葉など生まれない。では問題はこうだ。 「いかにして、自分の思考を本質に近づければいいのか? しかも誰でもできるような方法で」 誰もが憧れる技術。そのためには「アンカーマン」の技術が役に立つ。 ▼職業:アンカーマン 僕は普段、二つの顔で仕事をしている。一つは、経営企画の役員。もう一つは「アンカーマン」と呼ばれる職業だ。 アンカーマン? その耳慣れない職業の定義はこうだ。 週刊誌で、取材記者の原稿をもとに、最終的にまとめる人。また、ラジオ・テ
テレビ朝日の「ワイド!スクランブル」さんからインタビュー頂き、本日4月3日(火)の放送で、写真付きでコメントが掲載されました。 *引用:テレビ朝日「ワイド!スクランブル」 4月3日(火)より 今回スクランブルさんから、質問頂いた内容は「なぜ、東大生は外資コンサル>官僚」なのか。 今回、ワイドスクランブルさんからご質問頂いた内容はこうでした Q:官僚よりも外資系コンサルタント企業が人気になっている理由について つまり、なぜ「外資コンサル>>官僚」なのか、について。この理由は一言でいうと、「3つの観点から、外資コンサルの人気が加熱したため」なのですが、より具体的にはこうです。 理由①給与とスキルで「外資コンサル>官僚」だから 両社とも「激務」だが、外資コンサルは20代で、1,000~1,500万円も普通であり、官僚より「待遇」がはるかに良い。加えてスキルも身につく。学生もそのことは知っているた
※この記事は「凡人が天才を殺すことがある理由」の続編です 「大企業において、"進化を阻止するパワー”は、なにか」 ー最近、そればかりずっと考えている。その目的は、ある文章の続きを書くためです。 yuiga-k.hatenablog.com 通称「天才・秀才・凡人」と呼ばれるこの記事は公開すぐネット上で話題になった。観測している範囲だけで30万pv。ヤフーへの転載、SEOなど「計測できない分」も含めると、50万pv近くに及んだと思われるこの記事は(50万pvというのは「中規模ウェブメディアの1ヶ月分の数字」にあたる)、書籍化のオファーも複数社からきた。 そして最近、この話の「続き」を考えることが多い。その背景にあるのは僕自身が「秀才の価値」を痛感する機会が増えてきたからだ。具体的にはこうだ。 今の時代、組織の命運は実は「秀才」が握っている そう考えるようになったからだ。 ・「天才の時代」と「
少年は考えていた。強さとはなにか。元々喘息持ちに生まれた彼にとって「強さの定義」は死活問題であった。医療の進化により生命は進化のプロセスを大きく変えたが、それは単なる「生存確率の変化」ではなかった。これまでは生きたくても生きることができなかった生物、生命体が世界に飛び放たれることで人類の多様性は飛躍的に向上した。肉体的な強さはかつてほど意味を持たなくなっていき、われわれはもはや肉を食うために殺しあう必要はなくなった。むしろトングを握り肉を分かち合うことさえできるようになった。 すなわち、人類は否が応でも「強さとは何か」を考えざるを得ないフェーズにあった− 少なくとも彼はそう感じていた。 彼自身は、そもそも、人類の「強さ」に対する価値観が変わったのは、これまで3度あったと思っていた。一度はダーウィンの進化論。ダーウィンは個体として強い生物ではなく、変化に対応できる生物だけが生き残れると語った
— 丸くて、可愛くて、家族みたいな存在 と、聞いて皆さんは何を想起するだろうか? “それ”は日本の犬や猫に続いて飼われているペットである。 http://www.asahigroup-holdings.com/company/research/hapiken/maian/bn/201103/00373/ 答えは、もちろん「ルンバ」である。そして今、私は真剣に、ルンバこそが、日本に一番必要なペットだと思っている。 なぜか? そもそも仕事は、時代に応じ「毎年5%弱」、消滅と発生を繰り返している 一時期、10年後になくなる仕事という記事が流行ったが、そもそも、マクロでみたとき、仕事は「毎年5%弱」で消滅と発生を繰り返している。 内閣府:国民経済計算より作成。2015年。 http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/kakuhou/files
夏のある日。蒸し暑いベッドの上で、13歳のその少年は考えていた。 「性欲は何を目的にコントロールされているのか?」 実存主義の考えを持つ「少年」は、全てのものは「目的に従って動いていく」と考えていた。だとすれば、性欲にも当然なんらかの目的があり、その目的さえ理解すれば、性欲をコントロールできるのではないかと考えていたのだ。つまり彼の関心が — いかなる目的であれば、性欲をゼロまでコントロールできるか と、発展していくのも至極当然のことであった。やがて時は流れ、5年が経ち、彼は18歳の男になった。 彼の関心はやがて究極的な観念にまでたどり着きつつあった。それは ブラックホールの“つぎ” と彼が呼ぶものであった。 彼自身は、世界には2つの種類があると信じており、1つは「物質的な世界」であり、もう1つは「それを認知する世界」であった。そして、ブラックホールが全ての“物質を吸い込む”という意味
企業の人事、あるいは経営者クラスの人と話しているとよく聞かれるテーマに 「どうやったら優秀な人を採れるのか?」 という話がある。僕がいつも思うのは、「確かにこの視点は大事だが、もっと大事なことがあるんだけどなー」ということだ。確かに優秀な人材を採ることは、企業戦略上重要なことであるのは間違いない。100%同意だ。一方で、それ以上に「経営レイヤー・ブランドマネージャークラスだけが捉えられる、マクロの視点」があると思うのだ。 どういうことか? 一言で言うなら、“マーケットを構造的に捉えること”だ。 ————— そもそも、新卒領域には「マーケティング」という視点がほとんどない。つまり、 ・どんな学生に、いつ、どう訴求をするか ・(採用上の)競合企業からどうやってマーケットシェアを奪っていくか という視点がないのだ。 例えば、典型的な例を紹介すると、僕の古巣である博報堂は 「日本一早い会社説明会」
面白いデータを見つけた。経産省が出している。生産性に関するものだ。簡単に言うと「国の生産性と人材流動性」は相関している、というデータだ。このデータはとても面白いから、感じることを話したいが、その前に、「生産性」の話をすると、必ず嫌われる。百発百中で嫌われる。「個人の幸せの方が重要で、国の生産性とかどうでも良くないですか?」「これ以上豊かになる必要ありますか?」などなどだ。 これは、その通りだと思う。国の生産性があがろうが下がろうが、大切なのは「個人」や「家族」であって、生産性のために人がいるわけではないからだ。でもこれは、本来は「ORの話」ではなく「ANDの話」だ。 特に、人口が減る前提だと話は違うだろう。それに私たち20〜30代からすると、死活問題だ。まぁ、とにかく、生産性の話をする人は、嫌われやすい。自分も嫌われてきた。(嫌われたのは自分の性格の問題かもしれないが…笑) でもそれでもし
今年、2冊の本を出します。 1冊は「市場価値の作り方」がテーマで、ダイヤモンド社から。2冊目は「組織における、才能の活かし方」がテーマで、日本経済新聞出版社から出ます。特に2冊目は以下のブログが元になっています。 yuiga-k.hatenablog.com つまり「才能」についての本です。世の中にとって意義のある本にしたいので、リアルな企画書を全公開し、もっとこうした方がいいなど、フィードバックを募集しております。共感した部分、この本を通じて僕が世の中に代弁すべきことがあれば、ぜひ教えていただけませんか。 ▼書籍② 日本経済新聞出版社 冬頃発売 『天才・秀才・凡人--3つの才能を活かす、それぞれの方法』(仮) <キャッチコピー> 「凡人が天才を殺すことがある理由」PV30万に達した話題のネットコラムを書籍化! ◎世の中には「天才」と「秀才」と「凡人」がいる。三者の間にはコミュニケーション
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