サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
大そうじへの備え
www.yuhikaku.co.jp
誰もが手軽に表現するSNS普及後の世界で研究者の視点はどのように活かせるのか。ジェンダーとフェミニズム,セクシュアリティとクィア,障害と社会モデル,エスニシティと社会的な望ましさなど,私たちが生きる現代社会の不均衡を知り,別のありかたへ。 ※電子書籍配信中!*電子書籍版を見る* ◆書斎の窓の鼎談コーナーにて,本書が紹介されています。 →記事を読む ◆法学教室の「Book Information」コーナーにおいて,編集担当者が本書を紹介!! →記事を読む 序 章 ポリティカル・コレクトネスをめぐる論点 第1章 クイア・ポリティクスとポリティカル・コレクトネス 第2章 「次善の策」としてのポリティカル・コレクトネス 第3章 バックラッシュ/キャンセルカルチャーと法整備の必要性 第4章 「思いやり」から権利保障へ 第5章 マジョリティ性をどのように考えられるか 第6章 「社会的な望ましさ」をめ
反原発,反ヘイトスピーチ,ハラスメント対策など,日本のさまざまな社会運動を総覧できる基本テキスト。具体的な事例の検討を通して,社会学のものの見方を提示するとともに,海外の事例と比較することで,日本の社会運動を相対化し,課題を分析する。 ◆書斎の窓の「自著を語る」コーナーにて,著者が本書を紹介しています。 →記事を読む ◆有斐閣書籍編集第2部のnoteで,『社会運動の現在』『問いからはじめる社会運動論』『ロビイングの政治社会学』の著者による座談会「2020年代の社会運動論」を連載しました。→noteを読む 第1章 社会運動の現在(長谷川公一) 第1部 環境とくらし 第2章 環境教育をめぐる運動(李 妍ヤン) 第3章 脱ダムと地域再生をめざす社会運動(帯谷博明) 第4章 里山保全をめざす運動(高橋知花) 第5章 原子力施設をめぐる社会運動(青木聡子) 第6章 よりよい食をめざす運動(中川恵)
アメリカ社会学はシカゴで生まれた。近代化による大都市の勃興,そこで生じた都市問題を解決すべく大学で組織された「社会調査の専門家」が,時代とともに盛衰を経て,独自の理論的発展をとげていく。学問のアイデンティティを問う,歴史的考察の深淵へ。 序 章 「シカゴ学派」の社会学 第1章 都市の発展とシカゴ社会学 1 シカゴの発展 2 シカゴ大学と社会学科 3 都市の成長とシカゴ社会学 第2章 黄金期のシカゴ社会学 1 ロバート・パークと「都市」 2 同心円地帯理論 3 シカゴ・モノグラフ 4 「生活様式としてのアーバニズム」 5 シカゴ社会学の黄昏 第3章 社会学のパラダイム転換──構造-機能主義・計量革命とシカゴ学派 1 構造-機能主義の台頭 2 計量革命 3 社会学の危機と「シカゴ学派」 第4章 都市社会学と社会理論Ⅰ──都市地域コミュニティとアーバニズム 1 都市生態学の発 2 地域コミュニテ
ロボット・AIとの共存,動物との権利闘争は,人間がいかなる存在なのかを私たち自身にあらためて突きつけている。哲学,そして倫理学はそうした多種多様な問いに応えるべく文明の歩みとともに長く議論を紡いできた。第一人者による,講義形式の,体系的な入門書。 ※電子書籍配信中!*電子書籍版を見る* ※著者のウェブサイトにて,「第9回 政治哲学」より「現代戦争論」の抜粋と,戦争倫理学への補注が公開されています。 本文イラスト:Eika 第1回 倫理学とは何か? ──どのようなことが論じられるのか? 第2回 規範倫理学Ⅰ 功利主義 第3回 規範倫理学Ⅱ 権利論 第4回 規範倫理学Ⅲ 徳倫理学 第5回 メタ倫理学Ⅰ 表出主義 第6回 メタ倫理学Ⅱ 実在論 第7回 メタ倫理学Ⅲ 錯誤説と逆転説 第8回 現代倫理学のコンテクスト 第9回 政治哲学 第10回 応用倫理学Ⅰ 生命医療倫理学 第11回 応用倫理学Ⅱ
法学教室連載を単行本化。社会生活において必要になる条約の重要性や身近な国内問題との関係性を知るために,個別の条約の仕組み(「目的・構造」「実施・運用」)と日本との関係(条約の「〔日本〕国内実施」)を解説することで,国際条約の理解を深める。 ※電子書籍配信中!*電子書籍版を見る* ◆法学教室の「Book Information」コーナーにおいて,編集担当者が本書を紹介!! →記事を読む 概論「国際条約の世界」 Part 01 国連憲章 1 国際連合憲章 Part 02 空間 2 国連海洋法条約 3 国際民間航空条約 4 宇宙関連諸条約 Part 03 人権 5 自由権規約 6 難民条約 7 国際労働機関(ILO)憲章 Part 04 刑事 8 国際刑事裁判所規程 9 テロ関連諸条約 10 国連腐敗防止条約 Part 05 経済 11 IMF協定 12 国際復興開発銀行(世界銀行)協定 13
BL(ボーイズラブ)の歴史や研究の方法論,社会との関わりなどをジェンダー視点を重視して整理したBL研究入門。少年愛の時代からBLが一般的になった現在への変遷や,様々な形態のBLについて分析。BLをテーマに卒論や修論を書こうと思っている人に最適。 <以下のネット書店でも取り扱っております。> ●タワーレコードオンライン ●アニメイトオンラインショップ ※本書のFacebookページを開設しました ※電子書籍配信中!*電子書籍版を見る* ◆書斎の窓の「鼎談」にて,著者が本書についてのお話をしています。 →記事を読む はじめに――なぜ,BLは重要な研究対象となっているのか(堀あきこ) 第1部 BLの歴史と概論 第1章 少年愛・JUNE/やおい・BL――それぞれの呼称の成立と展開(藤本由香里) 第2章 少年愛と耽美の誕生――1970年代の雑誌メディア(石田美紀) Column(1) 竹宮惠子×西炯
今回から6回にわたり連載することになった。食後のデザートのように気軽にお楽しみ頂ければ幸いである。 外交公嚢(外交封印袋)とは、外交上の機密書類をはじめとする、派遣国による接受国における外交任務のために必要な物品を入れる袋であり、税関フリーパスという外交特権を有している(外交関係に関するウィーン条約27条3項〔以下、ウィーン条約と略記]は「外交封印袋は、開き又は留置することができない」と規定する)。この袋には「外交上の書類又は公の使用のための物品のみを入れることができる」(同4項)が、残念なことにこれまで様々な問題のあるものが運ばれてきた。チャーチルが第2次大戦中にキューバから葉巻を外交公嚢で運んでもらっていたという微笑ましい事例もあるが、国外持出禁止の美術品やダイヤモンドや麻薬・覚醒剤の密輸といった顔をしかめざるを得ない事例も時々生じ、さらに次のように唖然とするしかない事例さえ存在した(
書斎の窓11月号|有斐閣 : ActiBook Ver.6.0
著者が主に2012年以降に発表した情報法関係の論文を,テーマごとに4冊の論文集としてまとめる。3冊目となる本書は,情報公開・オープンデータおよび公文書管理について,その動向を分析する。法令や判例,制度状況等はすべて最新の情報にアップデートした。 ※電子書籍配信中!*電子書籍版を見る* ■論文集 『個人情報保護法制』 『個人情報の保護と利用』 『情報公開・オープンデータ・公文書管理』 『マイナンバー法と情報セキュリティ』 第1章 情報公開・個人情報保護に係る裁判例 第2章 情報公開の国際的動向 第3章 請求対象の捉え方 第4章 電子メールの公文書該当性 第5章 審査会への諮問の遅滞を理由とする国家賠償 第6章 文書不存在の主張立証責任 第7章 情報公開訴訟におけるヴォーン・インデックスとインカメラ審理 第1節 情報公開訴訟におけるインカメラ審理 第2節 行政機関情報公開法改正案におけるヴォー
書斎の窓2019年9月号|有斐閣 : ActiBook Ver.6.0
確率・統計の基礎から,ミクロデータを用いた因果関係を識別するための手法,マクロデータを用いた時系列分析手法の解説までを一冊で行います。学術誌に掲載された臨場感のある実証例とともに,計量経済学の手法を学ぶことができます。実証例の一部や練習問題で用いるデータセット,分析コード例などウェブサポートも充実。 ※電子書籍配信中!*電子書籍版を見る* 第1章 計量経済学の目的と特徴 第Ⅰ部 基礎編:実証分析のための基礎知識 第2章 データの整理と確率変数の基礎 第3章 統計理論の基礎 第4章 線形単回帰モデルの推定と検定 第5章 重回帰モデルの推定と検定 第Ⅱ部 ミクロ編:ミクロデータの分析手法 第6章 パネルデータ分析 第7章 操作変数法 第8章 制限従属変数モデル 第9章 政策評価モデル 第Ⅲ部 マクロ編:時系列データの分析手法 第10章 系列相関と時系列モデル 第11章 トレンドと構造変化 第1
政治制度論の最新潮流 活気にあふれる「関西政治学」から、またも政治制度論の力作が現れた――。 本書を読み、まず脳裏をよぎったのはこんな思いだ。「関西政治学」などというくくりや呼称は聞いたことがない、見当外れだ、とお叱りを受けるなら、アカデミズムに疎い記者の不作法としておわびしたい。 それでも強調しておきたい。ここ数年、京都大学の待鳥聡史教授を筆頭に、同じく建林正彦教授や曽我謙悟教授、神戸大学の砂原庸介教授ら関西を拠点とする政治・行政学者が意欲的な著作を相次いで世に問うている(1)。 これらに共通するのは、平成期に日本の統治構造を劇的に変容させた政治改革や橋本行革といった大掛かりな制度改革と正面から格闘する気構えだ。現場記者の視野では届かない斬新な切り口や説得的な論理で、どれも読み応えがある。 永田町や霞が関から適度に離れているせいもあるのだろうか。政治の現場やメディアなどからの生煮えの政局
「大阪維新」の政治について,有権者の維新への支持態度を実証的に分析することによって明らかにする。サーベイ実験などの手法を用いて,維新に扇動された有権者といったポピュリズム論を反証する。また有権者の批判的志向性を見出し,民主主義の可能性を探る。 ※電子書籍配信中!*電子書籍版を見る* ◆書斎の窓の「自著を語る」コーナーにて,著者が本書を紹介しています。 →記事を読む 序 章 課題としての維新支持研究 第1部 問いと仮説 第1章 維新をめぐる2つの謎 第2章 維新政治のパズルを解く 第2部 維新支持と投票行動 第3章 維新支持とポピュリズム 第4章 なぜ維新は支持されるのか:維新RFSEによる検証 第5章 維新ラベルと投票選択:コンジョイント実験による検証 第3部 特別区設置住民投票 第6章 都構想知識の分析 第7章 投票用紙は投票行動を変えるのか:投票用紙フレーミング実験による検証 第8章
地道な社会調査の労苦と豊穣さ,学史・理論研究の凄み,そして研究者から見た現代社会の問題点とその理解経路について,侃々諤々の議論をそのまま一冊に収録した数年間におよぶ白熱の対話記録。社会学の到達点と展望を楽しみながら読み,考え,共有してほしい。 ※電子書籍配信中!*電子書籍版を見る* ◆書斎の窓にて,本書に関わる対談を掲載しています。 →記事を読む ※本書の第1章のもとになった「書斎の窓」連載(全6回)を以下のページにてお読みいただけます。 第1回 1990年代の「社会学」 第2回 社会調査と社会学の変貌 第3回 必要とされる社会学と調査史 第4回 社会記述のこれから(2) 第5回 社会学における「理解」 第6回 他者の合理性の理解社会学 はじめに 第1章 社会学はどこから来てどこへ行くのか 第2章 社会学は何に悩み,何を伝えたいのか 第3章 社会学は何をすべきで,何ができるのか 第4章 質
二つの目標 オーソドックスでない教科書を作ろう、というのが当初の目標だった。 有斐閣の柳澤雅俊さんから、若手を中心とした日本法制史の新しい教科書を書いてはどうかとご慫慂をいただいたとき、まず頭に浮かんだ目標は、具体的には、一つは現代の法史についての記述を充実させること、もう一つは前近代の法史を、近代とは異なる国家や社会のシステムにもとづくものとして記述することであった。 私たちの生きる現代社会の法は、明治期に西洋から導入された近代法を基礎としている。そのため、従来のオーソドックスな日本法制史の教科書は、明治期の近代法の導入をもっとも重視して多くのページを割き、近代法制史のみに特化したものも多い。ところが、そこから時代が進み、第二次世界大戦頃に至ると、あまり触れられなくなる。 しかし、戦中戦後の法制史については、近年きわめて活発な研究成果があがっている。また学生にとっても、自分たちの生きる現
現在、筆者はドイツのベルリンに滞在している。この連載では、「欧州の首都」と呼ばれることもあるこの地にあって、現代の政治思想・政治哲学の「いま」を、心象スケッチ風に考えていきたい。 * この街を歩いていて(といっても、筆者がふらついているのは、大学や書店、雑誌スタンドなどの周辺ばかりであるが)、マルクスの肖像画を目にすることが多い。考えてみれば、今年(2018年)はマルクスの生誕200年にあたる。誕生日である5月5日を中心に、さまざまなマルクス関連企画があっても不思議ではない。 ベルリン観光の中心ウンター・デン・リンデンの通りから一本入ったフリードリヒ通りには、大型書店のドゥスマンがある。といっても、店を入ってすぐに目につくのは、CDやDVDの売り場ばかり。哲学のコーナーまで行くには、だいぶ上の階に上がらなければならない。カント、ヘーゲルを生んだこの国にあっても、もはや哲学はそれほど厚遇され
違法な出版物のコピー、転載、アップロード等の著作権侵害事案への対応について 2018年6月18日 著作権法は、著作者等の権利の保護を図り、もって文化の発展に寄与することを目的とする法律です。この法律の権利制限規定に定められた著作物の利用を除いては、その利用は著作者や出版社等の各種の権利を侵害することになります。著作権法は、侵害行為に対する差止め、損害賠償と刑事罰を定めています。 にもかかわらず、明らかな著作権侵害事案、悪質な著作権侵害事案が少なからず発生しております。これは著者や編集者の労苦にタダ乗りするものであり、またたとえ利益を得ようとする場合でなくとも無断の利用は、著者・編集者の労苦、そして著者の才能が水泡に帰すことになります。出版による叡智の創造と伝達が日本の文化を支えていることに深い理解を得たいと思います。 以下に著作権侵害事例の一部をお示しいたします。昨今、知的財産制度の重要性
本書は極めて野心的な、ある意味では画期的な社会学教科書である。 従来の社会学の入門教科書のスタンダードな書き方としては、理論を中心とした社会学の学説史を一通り解説したうえで、その切れ味を実地の現代社会の分析において例示してみる、というものであった。しかしながら社会学における支配的な理論枠組み、通説の不在という現状は、このような書き方を困難にする。今日の日本におけるオーソドックスな社会学教科書の書き方は、多数の現状分析の例示の列挙であり、かつ、実証的社会学研究のカバレッジの広さに鑑み、分担執筆というものであるが、複数の著者間での分担という形式それ自体に加えて、書き手の間で共有される通説の不在が、教科書から統一感を奪う。 そのような現状に対して本書の新しさは2つの点において目立つ。まず、本書は単著ではないものの、2名という少数の著者の緊密な共同作業によって、極めて統一感ある仕上がりとなっている
東京大学教授 宇野重規〔Uno Shigeki〕 慶應義塾大学教授 坂井豊貴〔Sakai Toyotaka〕 2017年10月13日(金) ジュンク堂池袋本店4階カフェスペースにて開催 本イベントは2017年10月13日、第48回衆議院議員総選挙(2017年10月10日公示、10月22日投票)の直前に開催されました(編集部)。 政党って必要なの? 坂井 今回のこのイベントは、『大人のための社会科』出版記念のものです。僕がこの本を作成する前後で何が一番変わったかというと、政党についての認識なんです。この本を書く前は、政党なんていらないんじゃないかと思っていました。でも一緒に本をつくっていく中で、宇野さんに教化されて、また僕なりに政治を観察するなかで、やはり政党はいると思うようになった。これは僕にとって本当に大きな変化なんです。今日はですね、「教えて宇野さん」。質問を用意してきました。宇野さん
弥永 真生 (筑波大学教授),宍戸 常寿 (東京大学教授)/編 2018年04月発売 A5判並製カバー付 , 328ページ 定価 2,860円(本体 2,600円) ISBN 978-4-641-12596-4 The Laws of Robots and Artificial Intelligence 法学・法律問題一般 個別テーマの解説書 ロボット・人工知能の進展がもたらす社会の変化に期待が高まる一方で,その悪影響も懸念されている。本書は,現在生起しつつある問題から近未来に起きうる問題までを視野に入れ,法学からの知見を提示するものである。 ※電子書籍配信中!*電子書籍版を見る* ◎『ロボット・AIと法』刊行記念! トークイベント「『BEATLESS』が問う、『ロボット・AIと法』」~大屋雄裕 × 長谷敏司 × 工藤郁子(進行)~(2018年6月23日。ジュンク堂池袋本店にて)の模様はこ
『はじめてのジェンダー論』は、ジェンダーという言葉ぐらいはかろうじて見聞きしたことがあり、漠然としたイメージも興味関心もあるが、しかし他人から説明しろと言われると困るといった読者のために、ジェンダー論――実質的にはジェンダーの社会学――のごくごく基本的な概念装置やそれを使って見える現実社会のメカニズムについて解説する本である。 本書は特段の予備知識を要求しないまったくの「入門書」であり、また大学で1セメスター(2コマ)の授業で「教科書」ないしは副読本として利用されることを想定・期待して書かれている。より具体的に言えば、想定された読者は筆者の本務校である明治学院大学の2、3年生である。とは言っても全員ではない。かれらのうち、少なくともジェンダーにかかわる問題にそれなりの関心をもち、興味を惹かれた授業なら真面目に聴いてノートもとるような、そういう可能性をもった学生たちがターゲットだ。筆者の経験
受験産業のホームページなどで、ファッションについて学べる大学を検索してみたとしよう。 すると多くは女子大や短大、あとはまれに美術系の大学がピックアップされてくる。昔ながらの「家政学部」や「被服学科」よりも、「生活科学部」や「ファッション学科」などの名称が目立つものの、やはり女性対象の高等教育機関、とりわけ洋裁学校の系譜を引く大学が目白押しとなる。以前ならば花嫁修業としての和洋裁といった需要もあったのだが、現在これらの大学には、ファッション関連の仕事に携わろうとする人々が集まっているのだろう。 それ以外だと、経営学部にてファッション・マーケティングを研究するだとか、文学部の史学科や美学科などで衣服をテーマとする、心理学部で被服心理学を専攻する等々もなくはないが、やはりボリューム・ゾーンは、社会学系の学部でファッションを学ぶということになる。本書は、そうした大学生たちに向けて、ファッション研究
畑農 鋭矢 (明治大学教授),水落 正明 (南山大学教授)/著 2017年10月発売 四六判並製カバー付 , 356ページ 定価 2,530円(本体 2,300円) ISBN 978-4-641-22103-1 Twelve Lessons on Mastering Data Analysis 統計・計量経済学・経済数学 入門書・概説書 定量的なデータ分析を行うためには,まず関心のあるデータをどこから入手するのか,データをどのように整理し,読み解けばよいのか,そこからどのような仮説を導けるのか,といったことの作法をしっかり学ぶ必要がある。本書では,そのような分析に入る前にすべきことについて,まずはじっくり学ぶ。分析編では,もっとも基礎的な分析手法である回帰分析を中心に学び,簡単なパネルデータから個票データの分析まで,初学者がつまずきやすい点に注意を払いながら紹介する。 序章 データ分析マス
1 怪獣大戦争 いつのことだったか、谷口功一さんから『法学教室』誌で 安藤さんと大屋さんの「怪獣大戦争」が連載されるという噂を聞いて、少なからず驚いた。というのも、お二人の議論はどちらも法哲学者にとってさえ難解をもって知られており、両者の論争を学修者を対象とする『法学教室』誌に連載することなど無理筋な話のように思われたからである。 ただし、安藤対大屋という法哲学の世界における大怪獣が対決する様子を観てみたいと思うのは人情であり、私自身も2度ばかりそのような対決を企画した。すなわち、『法哲学年報2011――功利主義ルネッサンス』(有斐閣)という法哲学の学会誌と、若松良樹編『功利主義の逆襲』(2017年、ナカニシヤ出版)という論文集である。 それらは、いわば玄人向けであり、映画にたとえるならば、ミニシアターや自主上映会でしかお目にかかれない代物である。これに対して、今回の企画は『法学教室』誌と
「だれだ?」「なぜだ?」「なんだ?」に答える ――『判例の読み方――シッシー&ワッシーと学ぶ』を出版して はじめに――3つの疑問 このたび有斐閣から『判例の読み方――シッシー&ワッシーと学ぶ』という小さな本(以下小著)を出版させていただきました。すでに目にされた方々であれば、小著のタイトルも装丁も有斐閣の従来のイメージから逸脱しているとお感じになったことでしょう。「シッシー&ワッシーと学ぶ」などいう軽い本が、あのお堅い有斐閣から出るのかと。装丁も派手で目立ちます。表紙と裏表紙はそれぞれ鮮やかな赤と青。しかもそこに、有斐閣の社章から抜け出てきたライオンの「シッシー」と鷲の「ワッシー」というキャラクターのかわいいイラストが描かれているのですから。タイトルと装丁の他にも、解せないと言われそうなことがあります。それは「だれだ?」「なぜだ?」「なんだ?」という3つの疑問に集約できそうです。 1 「だ
気鋭の社会科学者が,日本社会を12のキーワードから解きほぐし,未来への方向性を示す。「反知性主義」が幅をきかせる時代において,私たちがきちんと考え,将来を語り合うための共通の理解,土台となりうる「大人のための教科書」の誕生! ※電子書籍配信中!*電子書籍版を見る* ◎『大人のための社会科』Facebookページはこちら! ◆有斐閣創業140周年記念シンポジウム「ぐずぐず言わずに考えろ――知の力で社会を変える」(2017年9月29日)開催報告 特設ページはこちら! ◆法学教室の「Book Information」コーナーにおいて,編集担当者が本書を紹介!! →記事を読む 序 社会をほどき,結びなおすために――反知性主義へのささやかな抵抗 第1部 歴史のなかの「いま」 第1章 GDP――「社会のよさ」とは何だろうか(坂井) 第2章 勤労――生きづらさを加速させる自己責任の社会(井手) 第3章
事実を明らかにする過程において採用されるアプローチは、アドホックに適切なものが選ばれ組み合わされるべきなのであって、統計データをふんだんに用いたエスノグラフィーや、生活史の解読によって解釈を導き出した統計的分析が少なすぎることの方が問題だ。本書の束ね役である岸政彦も、序章において次のように述べている。「ほんとうは私は、社会学の調査が、量的調査と質的調査にそれほど単純にはっきりと分かれるとは思っていません。それは実際には正しくない分け方だと思います」(9頁)。しかしながら、量的調査と区分された質的調査というカテゴリーがあって、それに限定された教科書が書かれなければならないという、制度的な事情がある。だからこの本も書かれたのだけれども、この岸の言明は、本書が、質的調査法の教科書としての拘束をこえて、調査という行為、できごと、現象そのものに含まれている可能性について触れるものであることを予告して
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『トップページ | 有斐閣』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く