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言説の一般的概念や通念の説明 語句説明 アニマルセラピーとは、動物を介在させることによって対象者の精神的、または身体的な障害の治療の「補助」を行ったり、社会的な活動を通して対象者の生活の質の向上を目指すものである。日本での認知度は決して高いとはいえず、アニマルセラピーに対する語句にも多少の誤解(例えば、動物と子供たちが触れ合うことによって情操教育の一環とする、動物の飼育によって責任感や共感を学ぶ、盲人と盲導犬の関係、犬や猫とともに高齢者施設をボランティア訪問するものである、など)が伴っているのが実態である1 1。 こうしたある種の誤解も広義にはアニマルセラピーといえるが、本項目では次の定義に従い評定を行う。 アニマルセラピーに関する中心的な組織である米国のデルタ協会が定めた定義2 である2。 1:動物介在活動(AAA):基本的には、ペットと人々が表面的に触れ合う活動を意味する。日本で多く実
Gijika.com(ギジカドットコム)では以下の各項目についての「科学性の評定」を行っています。 評定は理論の観点・データの観点・理論とデータの観点・社会的観点をもとに行っております。 各評定を読む前に「評定の基本的考え」をお読みください。 評定結果は更新年月日時点で得られた情報にもとづく暫定的なものであり、今後の情報によって変更されることがあります。掲載情報に関しては細心の注意を払っておりますが、掲載している内容の正確性、安全性など、いかなる保証もしません。 また本サイト管理者は、これらの情報を利用することによって生ずるいかなる損害に対しても一切責任を負いません。
言説の一般的概念や通念の説明 語句説明 水素水は、水素濃度を高めた水である。主要な生成方法として、加圧下で水素ガスを水に充填する、マグネシウムと水の化学反応により水素分子を発生させて溶存する水素分子濃度を高める、電気分解により発生した水素分子を利用する、などがある。 電気分解により発生した水素分子を利用して生成された水については「電解還元水」「電解水素水」「アルカリイオン水」「アルカリ還元水」「活性水素水」などと呼ばれることもあり1、水素水と同様の概念群とみなされることのある一方で、両者はまったく異なる概念であると主張されることもある2。家庭用管理医療機器に区分される電解水素水においては、(機器によっては)水素以外に含まれている物質が水素水のヒトへの効果に何らかの影響を及ぼしている可能性もある。 本項では、水素水(少なくとも水素水と称されている水)の経口摂取によるヒトへの健康効果言説3につ
次世代通信規格5Gによって新型コロナウイルスが拡散されたり、個人の免疫力が低下することを示す科学的知見はありません。本ページのより詳細な内容については、電磁波有害説ページをご覧ください。 新型コロナウイルスに関連したさまざまな説が世界的に広まりました。そのなかで、新型コロナと「次世代通信規格5G」との関連を疑う説が問題となりました。より具体的には、「次世代通信規格5Gの電波によって、新型コロナウイルスが拡散される」「5Gが免疫系を阻害する」などの説が広まりました。 新型コロナと5Gに関する説には科学的根拠がなく、明確に誤りですが、海外では基地局の襲撃といった事件に発展しているようです。また、こうした状況に対して、WHOによって注意喚起がなされています(図1)。5G拡散説は、新型コロナに関する他の誤った情報(たとえば「コロナ」と「ショウガ」)とは異なったパターンによって拡散されているため、こ
評定の事例 健康食品 DHA・EPA コエンザイムQ10 ブルーベリーエキス グルコサミン コラーゲン βカロテン イチョウ葉エキス 代替医療 磁石磁気治療 アニマルセラピー ホメオパシー デトックス O-リングテスト がんもどき(がん放置療法) ダンスセラピー 血液クレンジング(オゾン療法) 生活環境 水素水 マイナスイオン ゲルマニウム 水からの伝言 EM菌 温泉 NMRパイプテクター 自己啓発関係 血液型性格診断 不思議現象 ESP 念力 幽霊 UFO 安全性関係 電磁波有害説 牛乳有害説 ワクチン有害説 遺伝子組換え作物危険説 疑似科学評定 評定の基本的考え 総評の評価 科学と疑似科学 科学リテラシーとは 疑似科学ってな~に? 科学リテラシーを身につける 合格しよう!|基礎編/初級編/応用編/上級編 合格しよう!|実践編 ゲームしよう! 読んでみよう! Gijikaチャンネル 疑似
言説の一般的概念や通念の説明 語句説明 NMRパイプテクターは、マンションや公共機関向けの水道管の防錆装置であるとされる。冠にあるNMRはMRIなどに応用される「核磁気共鳴(NMR:Nuclear Magnetic Resonance)」を意味しているとされ1、この原理の利用によって防錆効果をはじめとしたさまざまな効果が得られると主張される。なお、「NMRパイプテクター」は登録商標である。NMRパイプテクターは防錆装置であることに加え、当該技術によって以下のような副次的効果も得られると主張される1-6。そこで本評定では、これらの効果もあわせて当該装置・技術の科学性を評定する。 NMRパイプテクターによって得られるとされる効果
効果の作用機序を説明する理論の観点 理論の論理性 D(低)~(中) 「コラーゲン」と「コラーゲンペプチド」では理論が異なるため、両者を区別しつつ評定する。 ・コラーゲン……経口摂取におけるコラーゲン効果として提示されているのは、体内のコラーゲンは加齢とともに変質し、生成量も減ってしまうので、それを補うためにサプリメントなどで外から多く摂取すればよい、といったものである。 確かに、年齢によってコラーゲンの生成量が減ることはよく知られており、それが身体の不調を引き起こしているという理論にもそれほど無理はない。しかし、消化吸収の観点から疑問が残る。 コラーゲンをはじめ、タンパク質を食べると胃や腸の中で分解され、アミノ酸(もしくはごく短いペプチド)の形で吸収されるのが普通である。アミノ酸は体内の色々な部位に運ばれ、そこでタンパク質として再合成される。コラーゲンを食べたからといって、それが体の中にそ
厳密には、すべての感染症とそのワクチンに対して、上の表に当てはめたうえでの評価が必要である。しかしながら、現実的にはすべての感染症による「個々人への影響」をそれぞれ評価することは困難であり、ゆえに社会全体の利益が優先されるのである。本項でも簡易的に、 1.HPVワクチンの事例(ワクチンによる有害事象の評価) 2.インフルエンザワクチンの事例(ワクチンの有効率への理解) の2例を紹介し、かつこれらを「ワクチン有害説」の理論と仮想して比較検討を行うこととする。おおざっぱに1でワクチンを打つことによるメリット/デメリットの比較の議論を主に紹介し、2でワクチンを打たないことによるメリット/デメリットの比較の議論を主に紹介する。 1.HPVワクチンの事例(ワクチンによる有害事象の評価) ワクチン接種後における身体の不調については、ワクチンによる因果関係を問う「副反応3」と、すべての症状を含む「有害事
効果の作用機序を説明する理論の観点 理論の論理性 D(低~中) ブルーベリーに含有される成分であるアントシアニンの作用が視力回復効果の主な理論である。また、ビタミンA相当量が豊富に含まれているため眼に良いなど、他の成分による説明がみられることもある。 問題は、ブルーベリー理論がヒトの眼の「何に有効なのか」という対象を特定していない点にある。ヒトの眼の不調については神経系によるもの、内分泌系によるもの、視覚筋肉の働きの低下によるもの、加齢によるものなどさまざまな原因が考えられるが、それらを明確に区別した説明がないのは問題である。 理論の体系性 E(低) ブルーベリーの理論は、その成分にアントシアニンが多く含まれるという事実に由来している。アントシアニンは網膜上に存在するロドプシンという光感知タンパク質の再合成に関与し、このロドプシンが分解・再合成を繰返すことで、ヒトは「物が見える」という状態
効果の作用機序を説明する理論の観点 理論の論理性 E(低) 血液型性格診断における性格が何を意味しているか、という問題がある。血液型と性格に関する主張を一般に広めた中心人物として文筆家の能見正比古氏が挙げられるが、氏が提唱した血液型人間学では、性格分類の妥当性が十分に検証されていない。「誰の」「どのような状況における」「どういう対応をすることから」「こういう性格である」という区分が不明瞭で、どのようにでも解釈できうる曖昧なものを性格として表現しているにすぎないといえる。 さらに問題なのは、ABO式血液型による区分がなぜ人間の性格として反映されるのか、といった疑問に対する合理的な説明に至っていないことである。心理学分野の研究からたびたび指摘されている「バーナム効果」や「自己成就」を棄却できる研究構造となっていないことは、科学理論として致命的である。 能見氏の活動に関連して、「血液型十戒」なる
効果の作用機序を説明する理論の観点 理論の論理性 D(低~中) 温泉の健康効果については、いくつかの視点から議論が必要である。初めに、前提となる「温泉法」について言及する。 「温泉法」における温泉の定義は語句説明で述べたとおりである。しかし、現行の温泉法解釈によると、前述①、②の条件のうちいずれか一つでも満たしていれば「温泉」となる。そのため、温度が25度以上であればたとえ医薬効果の有効性を担保する物質が一つも存在しなくても温泉と認められ、「温泉法」による適用を受けることとなる。また、「温泉法」第18条(温泉の成分等の掲示)では以下のような規定がある。 第十八条温泉を公共の浴用又は飲用に供する者は、施設内の見やすい場所に、環境省令で定めるところにより、次に掲げる事項を掲示しなければならない。 一 温泉の成分 二 禁忌症 三 入浴又は飲用上の注意 四 前三号に掲げるもののほか、入浴又は飲用上
言説の一般的概念や通念の説明 語句説明 電磁波有害説とは、「電磁波」がヒトの健康に対して何らかの悪影響を与えているとする言説である。本項での「電磁波」とは、「光(可視光)よりも周波数の低い(波長の長い)もの(電波)」を指す。これはたとえば、携帯電話やGPS、電子レンジなどから出ている極超短波や、無線LAN、衛星放送などのセンチメートル波、あるいは電波時計から出る長波などを意味する1。また、いわゆる電磁波過敏症1(electromagnetic hypersensitivity:EHS)の原因対象としてみなされているものである)。 なお、X線やγ線、紫外線などの波長の短いものについては本項目では対象としない(医療用のCTやレントゲンも対象外である)。これらを多量に浴びた場合、健康に悪影響を及ぼすことはよく知られており、一般的な総称としての電磁波有害説とは意味が異なるものだからである。本評定の
言説の一般的概念や通念の説明 語句説明 マイナスイオンは「大気中に浮遊する微粒子における、マイナスの電気を帯びた大気イオン」のことをいう1。俗に、ヒトに対して「リフレッシュ効果や癒し効果がある」「健康効果がある」などといわれ、本項ではこうした効果について評定する。なお、「マイナスイオン」という表記は厳密な意味での学術用語ではなくいわゆる造語にあたる2。 マイナスイオンの効果については、抗酸化作用を標ぼうしているものから、神経系への作用(副交感神経を活性化する)、免疫機構への働き、血液の浄化作用、有害な電磁波を防ぐ、あるいは植物の生長促進といったものまでさまざまな主張が林立している状態である3。その中で本項目では、次の2件に記載された研究を背景に評定を行う。 1)Perez et al., Air ions and mood outcomes: a review and meta-analy
効果の作用機序を説明する理論の観点 理論の論理性 D(低~中) 血液クレンジングをはじめとしたオゾン療法全般では、作用機序理論の中心として、「ホルミシス効果」が謳われている1,4-5。ホルミシス効果とは、「大量に摂取や曝露した場合には人体に悪影響を及ぼすが、少量であればかえって好影響を及ぼす」といった考え方である。放射線曝露による人体影響において特に主張され、たとえばラドン温泉やラジウム温泉の健康効果はホルミシス効果に依拠していると考えられる。また、こうした考え方はワクチン接種と類似するなどと比喩する向きもみられる1。 このようなホルミシス効果であるが、この理論自体、科学的に十分に認められたものではなく疑問視されており6、理論を支える根拠となるデータが不足しているのが現状である。科学の究明対象として研究されている実績はあるものの、少なくとも科学理論として一般化できる次元になく、理論として欠
言説の一般的概念や通念の説明 語句説明 O-リングテスト(以下、オーリングテスト)とは、大村恵昭氏によって考案された代替医療の診断法、および自己啓発の一種である。正式名称をバイ・デジタルO-リングテストという。 自分の親指と人差し指で輪を作り、その輪が切れないように指に力を入れる。次に、他の人がその輪を力を込めて引っ張る(輪を作っている側は指に力を込めて抵抗する)。このとき、輪が切れるのならば身体のどこかに不調がある。 平易に説明すると、オーリングテストのやり方はこのようなものであり、これにより身体の不調を診断することができるとされる。他にも、処方する薬剤が本当にその人に“合うかどうか”などの適合性の判定にも使えるとされる1。また、オーリングテストによって「運命」を測定できるとする言説 1もあり、その主張は氾濫状態にある。 本項では、オーリングテストの言説、つまり、疾患への診断法、薬剤への
Gijika.com(ギジカドットコム)では、「疑似科学っぽいもの」あるいは「科学的なのかどうか」と、ちまたで議論のある事項について、それらの「科学性の程度」を推し測る試みを行っています。科学リテラシー教育の研究題材の一環として具体例を取り上げ、これまで判明している知見や閲覧者の協力により集められた情報から評定を行っています。 科学であるか科学でないかは、明確に区別はできませんが、4つの観点(理論の観点、データの観点、理論とデータの双方からの観点、社会的観点)から精査すると、大ざっぱには「科学性の程度」が判断できます。その度合いを4段階(科学、発展途上の科学、未科学、疑似科学)の名称で表しています。なお、評定が「未科学」や「疑似科学」であっても、そこには、明白に悪意のあるでっちあげのような「ニセ科学」という意味合いは含まれていません。 また、評定結果は、更新年月日時点で得られた情報にもとづ
効果の作用機序を説明する理論の観点 理論の論理性 E(低) 牛乳有害説を構成する主張の多くにおいて、消化吸収の問題を取り上げている。そこで、本項でもまず牛乳の消化吸収における問題、具体的には乳糖不耐症(ラクターゼ欠乏症lactase deficiency)を検討する。 日本人を含むアジア系の人種5には、遺伝的に乳糖6を分解する酵素(ラクターゼ7)が少なかったり、活性していなかったりする人が多い。こうした欠損が認められることを乳糖不耐症という。 乳糖とは、牛乳を含む「乳」の大部分を占める糖8であり、乳糖不耐症とはすなわち、この乳糖を上手に分解することができず、吸収不良を起こすことを指す。症状としては、牛乳などの「乳」を飲んだ後におこる下痢、腹痛、腹部膨満などが挙げられる。 この乳糖不耐症が、牛乳有害説を唱える根幹部分の考えとなっていることがうかがえる12。要するに、日本人の多くは乳糖を分解し
科学リテラシー向上のためのかんたんなeラーニング教材を公開しています。日常生活で活用していきましょう。 理解度チェックテスト 各教材ごとに「理解度チェックテスト」を設けています。こちらはマイページへログインすることで受講できます。(Gijika.comにメンバー登録をしてマイページを作成する場合は利用規約・免責事項を順守してください。) 新規メンバー登録する ※「四分割表で比較する3」において、2枚目のスライドに表の行列のラベルに誤りがあります。正しくは、表の行(ヨコ)が「肺がんあり」「肺がんなし」であり、列(タテ)が「喫煙あり」「喫煙なし」となります。 また、「牛乳と健康」ではログインなしで受講することがきます。 教材の使い方 コンテンツは自由に閲覧でき、動画は一つ3分程度です(ナレーション:高瀬みさ)。 確認テストはそれぞれ3問で構成されており、全問正解で合格となります。 ※動画は
本サイトでは、「疑似科学的と思われる主張」の科学性の度合いを評価する作業を通して、科学リテラシーを身につけることを目標にしています。科学リテラシーを養えば、ちまたに溢れるフェイクを、的確に見抜けるようになるでしょう。 科学は、衣食住や安全を確保するうえで重要な役割を果たし、これまで私たちの文明的な生活を支えてきています。科学について理解し、人類が培った知識を適切に活用することは、私たちのより良い暮らしの成立に不可欠なことです。ところが、情報化が進んだ今日、科学らしさや科学的成果を装った疑似科学広告が横行しています。科学と、科学とは言えないものを見分ける科学リテラシーが、市民一般にも必要な時代となったのです。 そうしたなかでこのサイトでは、疑似科学を通して科学リテラシーの増進を目指しています。サイトには個別具体例の科学性の評定や科学リテラシーに関する動画(Gijikaチャンネル)、オンライン
効果の作用機序を説明する理論の観点 理論の論理性 E(低) EM菌は理論的な支えを抗酸化力に頼っている面もあるが、たとえば「抗酸化波動」など、何を意味しているかわからない概念もみられ、理論全般に疑問がある。また、自然界の方向性を決定する要因として「蘇生と崩壊」を挙げ、これらは生物体や反応場において生じる抗酸化力の水準によって決定されるとしているが、「崩壊」や「蘇生」が具体的にどういうものなのか、そもそも「自然界の方向性」とは何であるのかという合理的な説明はない。 EMの作用機序に関しては中心的な研究者である比嘉氏自身も、「組み合わせの妙」と語っており4 、理論的な根拠に乏しい主張であることがうかがえる。 理論の体系性 E(低) EM菌の効果主張の範囲は多領域に及んでいる。ここでは、EM菌の「農業」「環境」「医療」「微生物利用」という4観点から評価する。 農業……EM菌が農業において特にどの
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