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  先見日記　Insight Diaries

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  『先見日記』は2008年9月末日をもって終了いたしました。 長い間ご愛読下さいまして誠にありがとうございました。 日々の更新はなくなりますが、しばらくの間、これまでの原稿をすべて、 アーカイブとして保管・公開いたします。 書き手の方々は延べ16人。「日記」の数は延べ1830本。 6年間に及ぶ先見性あふれる思索の跡を、たどっていただければ幸いです。

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  • 2008/10/17 16:11

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  先見日記　Insight Diaries　 「先見日記」終了のお知らせ　マイベスト先見日記　大募集！　プレゼント付き！

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  �挩���L��2002�N10���ɃX�^�[�g���A2008�N9����6�N�̐ߖڂ��}���܂��B���̊ԁA�����̎��M�҂̕��ɂ��Q�����������ƂƂ��ɁA�ǎ҂̊F�l�ɐe���܂��Ă܂����܂������A���̂��ъ�6�N�Ƃ����@�ɂ��̖������I���A�A�ڂȂ��тɃ��[���}�K�W���̔��s���I�����邱�ƂɂȂ��܂����B 21���I�̎n�܂��ł��邱��6�N�Ԃ́A���̓����ɂ͗\�z�����Ȃ������悤�ȗl�X�ȕω�������A�������̒m�鐢�E�̘g�g�݂��̂��̂��傫���ς����‚‚��邱�Ƃ�����������6�N�Ԃł��������Ǝv���܂��B���̑傫�ȕϊv�Ɍ������ٓ��̎����ɁA�e�E�̃I�s�j�I

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  • 2008/07/30 16:38

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  先見日記　Insight Diaries

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  ダライ・ラマ体験 横浜郊外の仕事場にて 先日、パシフィコ横浜で開かれた、ダライ・ラマ14世法王の講演会へ行ってきた。「信ずる心と平和」と題された、実のところ逆説的なテーマについて猊下が何を述べるかにも興味があったが、それ以上に「生きて動いているダライ・ラマをこの目で見ておきたい」という気持ちのほうが強かった。その記憶は自分のなかで永遠に消えない種子となって、迷いや不安が生じたときに、それを照射してくれるに違いないからだ。北インドの山中から世界へ向けて平和のメッセージを送り続ける人物がいるのだと実感するだけで、自分が選び取ることになる今後の選択肢は、おそらく正しい方向へ徐々にでも修正されていくことになるだろう。 演題に関する猊下のメッセージは、力強くシンプルなものだった。自分のなかにある善性に気づき、それを他者とつないでいくこと。情報のインフラ化が進む21世紀の社会を明らかに考慮に

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  • 2008/06/18 18:47
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  無駄な相手の尊さ - 駒沢敏器 | 先見日記　Insight Diaries

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  無駄な相手の尊さ 横浜郊外の仕事場にて 心が徹底的に追い詰められたときに、それをいっときはリリースする（解きほぐす）ための会話を持てる人物が、自分には何人いるだろうかと考える。咄嗟に思い浮かぶのはせいぜいが２人か３人、急に電話などをしても赦してくれるだろうというところまで範囲を広げても、おそらく10人はいない。基本的には日々を自分ひとりで過ごし、終始無言のまま、パソコンに向かっている。 精神的なSOSをほぼ無条件で受け容れてくれる相手が、現状としては２人か３人という数字が少ないのかそれとも意外に多いのか、それは僕にはよくわからない。そもそも人数の多寡で判断すべきものではないかもしれない。しかし確実に言えることは、そのたった２人か３人がひとりもいなかったとしたら、いまの自分はどうなっていたかわからないということだ。精神状況の悪化はそのとき免れ得ないだろうし、それでも自分をぎりぎりに守る

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  • 2008/06/13 01:41

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  先見日記　Insight Diaries

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  究極の選択？ 仕事場にて 最近、不況による生活苦から自殺したり、 心中を企てる事件が増えてる。 なんかホントに憂鬱になってくるよね。 これってもちろん格差が広がったり、 社会保障が行き届かなかったり、 経済や社会の問題が大きいんだろうけど、 人の心の問題なんかも考えてしまう。 ボクの出身の静岡あたりで言われてる言葉に 「伊豆餓死、駿河乞食、遠州泥棒」みたいな言葉があって、 つまりもう人間どうしようもなくなったらどうするか？　 って時に、その土地の気性が現れるって喩えなのね。 食うのに困らない豊かな土地の人ほど 何もできずに死んでくってことなんだろうなー。 暖かくて何もしないで 食べ物が手に入るような場所に生きていると いざ食えなくなるとなすすべもなく餓死してしまう。 逆に痩せた土地で食い物に困ってる人は少々のことがあっても 泥棒でもなんでもして生き

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  • 2008/02/25 11:02

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  先見日記　Insight Diaries - 駒沢敏器　またひとつ言葉が消えてゆく

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  またひとつ言葉が消えてゆく 横浜郊外の仕事場にて 僕の友人がブログのなかで、先日亡くなった阿久悠さんの言葉を引用していた。感動したので、今日の日記はまず、その孫引きから始めてみたい。 「最近の歌を聴いて歌詞が聴き取れない。という事は、実は致命的な事なのです。作り手サイドにも責任があるが、買う側にも責任がある。実は詞以前に、日常に言葉が無くなってきてて……」 僕が阿久悠さんについて何かを書くなど僭越のかぎりだが、彼は耳を心地よく通り過ぎてゆくだけの言葉ではなく、言葉が本来持っている力を自分の内部で掻き立て、それを「物語」として日常に差しこむ決意と覚悟をしていたのだと改めて思う。わずか３分の世界のなかで、良質な短編を読んだ後の余韻や、映画を観て感動したときの感触に、勝るとも劣らないだけのものを生み出せるか。何度聴いても、心のなかに同じ感動がその都度蘇るような言葉を、歌詞のなかに置け

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  • 2007/08/08 19:55

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  先見日記　Insight Diaries

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  原発としょうがない 自宅にて 新潟でまた地震がおこった。 中越沖地震と名づけられたその地震で 柏崎の原発が（今のところ大事ではないようだが） 結構アブナイことになったらしい。 「活断層を見逃してた」とか「想定の震度を越えていた」とか いろいろな議論が交わされているけど、 見てて気になるのは原発問題に漂う「しょうがない」という空気だ。 「そりゃあ原発は危険だけれど、みんなも便利な暮らししたいんだから、 資源のない日本としては原発はしょうがないでしょ」という空気だ。 防衛大臣は原爆のことを「しょうがない」と 口に出して言ったから問題になったけど、 原発の人たちも口には出さないけど、きっと防衛大臣以上に 心の中で「しょうがない」と思ってる気がする。 ボクは本来「しょうがない」とか 「ま、いっか」という諦観がキライじゃない。 物欲や色欲や健康欲や様々な欲に固執する

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  • 2007/07/23 18:32

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  先見日記　Insight Diaries　そろそろ潮時？

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  そろそろ潮時？ 自宅にて 「蟷螂（とうろう）の斧（おの）」という言葉があります。「蟷螂」はカマキリの漢名ですから、身の程知らずのはかない抵抗を言い表します。 似た印象の言葉には、今月亡くなったアメリカの小説家カート・ヴォネガット（1922〜2007）の有名な「（芸術家は）炭坑のカナリヤである」があります。昔の炭坑夫が中毒感知装置代わりにカナリヤと共に入坑したことに重ねてのペシミスティックな名言です。それは、悪状況に最初に気づく感受性を持つ弱き者ならではの受難。報道メディアとて同様で、鈍感力など必要ないのです。 ヴォネガットは第２次世界大戦に従軍し、ドレスデンで捕虜収容所生活を送りました。その際に、あろうことか友軍の無差別爆撃を体験してしまうのです。 そういう人ですから、当然のようにヘミングウェイのような好戦的といってもいいタイプを嫌います。彼はヴェトナム戦争の時期に反戦劇を書

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  • 2007/04/23 12:52

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  先見日記　Insight Diaries

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  少子化対策は「戦略」じゃないよ！ 東京にて 久しぶりに書き下ろしを上梓したので（『それでも住みたいフランス』 新潮社）、珍しく原稿を東京で書くことになった。といっても今回はまた、フランスの話題から入りたいと思う。 大手メディアでも報道されたと思うが、フランスはこのところちょっとしたベビーブームだ。2006年の出産数は前年をさらに上まわり、合計特殊出生率（ひとりの女性が一生のあいだに産む子どもの数の平均）が2.0に達し、EUのトップになった（これまではずっとアイルランドが１位）。ちょうど１年前にもフランスやヨーロッパの出生率について書いたが（「女性は男／人類の未来」参照）、フランスの出生率が比較的高いのは、伝統的な多産奨励政策（出産・保育援助金）と保育園や保育ママなど、子育ての社会化がかなり根づいていることに加え、３歳児からの無償公教育の徹底、そして「子どもを産んだ女性が働きつづけ

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  • 2007/02/06 01:35

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  先見日記 - 飛幡祐規 | ひっかかる言葉

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  ひっかかる言葉 パリにて 先週、教育改革についての青森でのタウンミーティングで、内閣府が前もって用意した質問を会場から発言させるよう依頼していたこと、つまり「やらせ」が露呈したというニュースがあった。何がなんでも教育基本法を改正したい人々の民主主義感覚の欠如がよくあらわれた事件だが、「市民の声」を装う言論操作がここまで進んでいることにショックを受けた。 その重大さに比べたら些細なことだが、「タウンミーティング」という用語にもひっかかるものがある。恥ずかしながら、小泉政権がこの制度を導入したことをこれまで知らなかったのだが、なぜ「市民との対話集会」とか「市民広聴会」とかの日本語を使わずに「タウンミーティング」なんだろう？　と、英和辞典を見てみると、これは米語で「町民集会。町民会（町政に直接関与する資格をもつ有権者の集会）」（ジーニアス英和大辞典）とあり、つまり自治体における直接民主

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  • 2006/11/09 00:53

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  先見日記　Insight Diaries

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  「霞っ子クラブ」をいい加減に推す 横浜地裁近くのファミレスにて 今日は東京湾を震源とする地震がありましたね。 僕はちょうど 10日ほどかけて作っていた大作ドミノ倒しの最後の１ピースを置こうとしていたときで、10日間の苦労がだいなしになってしまいましたが、そんな話は誰も信じてくれませんでした。人を信じることって大事ですよね。みんなインターネットのやりすぎであたまがおかしくなっていると思います。 あたまがおかしくなっているといえば、『霞っ子クラブ』という素晴らしい本が出たので紹介しないと訴えられると思いました。 平均年れい27才の女の子、子？　の裁判傍聴人グループの書いた浮ついた傍聴日記ですね。どれほど浮ついた人たちなのかは、僕が説明するより、サイトをご覧になっていただくといーと思います。ほれここ。http://bc.kasumikko.com/ サイトをご覧になるというのも、

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  • 2006/09/02 10:08

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  先見日記　Insight Diaries - ちょっとくらいいいじゃん

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  ちょっとくらいいいじゃん 仕事場にて 『トムとジェリー』とかアニメの中の喫煙のシーンがカットされるそうだ。 そりゃー、少しは喫煙する子供は減るかもしれないけど、 ボクなんかそこまでやる必要があるかなー、などと思ってしまう。 禁煙の運動ってまたたく間に広がったけど、 他にも不健康なことがいっぱいの世の中で どれほど人類の健康に寄与してるんだろう？ たいして変わらないんじゃないかなー。 そのエネルギーを戦争反対とかに向けたほうが 人類の平均寿命は延びるかもしれないよね。 おそらく禁煙運動が急速に広まったのは 「タバコをやめて健康になること」に誰も反論できないからだろうと思う。 「オレはタバコやめるくらいなら死んでもいい」って人も 伏流煙が他の人の健康を害してると言われると反論できない。 そういった無敵の言い分が禁煙運動を アニメの中の煙にまで拡大させているの

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  • 2006/08/27 22:10

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  先見日記　Insight Diaries

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  リアルタイムやめました ヨコハマにて 暑い。しかも暑い。いくら夏とはいえこの暑苦しいまでにひねりのない暑さにはうすら寒い気さえしてくるが逆に暑いような気がしないでもない。それもそのはず傍らにあった温度計を目をやるとなんと180度！　あわててその天ぷら鍋の中にカボチャを放り込みました。いちばん好きな具はレンコンだが、レンコンばかりを食うような人間にはなりたくない。いややっぱりレンコンをいれようか、どうしようか。 とりあえず保留ということで天ぷら鍋を火にかけたまま、ふらふらとヨコハマの街涼みに出てみたのだがヨコハマはヒートアイなんとかランド現象で滅法暑くて真夏のようだった。こんなことなら南極にある自宅のほうがよっぽど涼しかったのにい、とか自分をだましだまし湿気の中を泳ぐように進んでゆくと目の前にはヨドバシカメラのケータイ ワンセグ館が聳え立っていたのだった。 「ケータイ ワンセグ館

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  • 2006/08/27 06:54
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  先見日記 - いとうせいこう | 再び湾岸戦争について

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  再び湾岸戦争について 浅草にて フリーペーパー『WB』（「早稲田文学」が現在取っている一時的な出版形態）の次号に、重松清さんとの対談が載るのだが、主に話の中心は「80年代、湾岸戦争」であった。僕がそれを望んだというわけではなく、重松さんの意向である。 一方で白夜書房から宮沢章夫さんの『東京大学 「80年代地下文化論」 講義』が出た。東大での講義を一冊にまとめたものである。まだパラパラ見ただけなのだが、そこにも湾岸戦争に対しての僕の行動への言及がある。80年代を文化論的に振り返ることと、その時代を切断した湾岸戦争を考え直してみることが今、必要になっているのかもしれない。 当時僕が書いた「湾岸戦争ほど無根拠な戦争はない」という文章、そして「そこから、ある一点に、ある言葉に向かっていかに着地することができるか」というようなことに対して、宮沢さんは「いかにして『無根拠であること』に耐え

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  • 2006/08/01 20:14

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  先見日記　Insight Diaries

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  テュラムの涙 パリにて ツール・ド・フランス（フランス一周自転車レース）がドーピング疑惑の選手抜きでスタートを切り、アルルでは国際写真祭（ランコントル）がオープンし、エクサン・プロヴァンス音楽祭はワーグナーの『ニーベルングの指輪』（ステファン・ブロンシュヴェグ演出、サイモン・ラトル指揮）で幕をあけ、アヴィニヨン国際演劇祭（60回目）も始まった。でも、これら夏の大イベントの影が薄くなるほど、先週のフランスはワールドカップにそまっていた。 なにしろ、試合に勝ったあと、50万人とかがシャンゼリゼに繰り出して大騒ぎするのだ。準決勝後の晩には興奮のうちに車の放火（これもフランスのスポーツ？）やら喧嘩やら悲惨な事故やらが起きて４人も死者が出たのだから、尋常でない。「いっしょに楽しく騒ぐ機会がほとんどないってことだよね。そのためにワールドカップを待たなければならないのは悲しいけれど、みんなで喜

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  • 2006/07/16 21:13

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  先見日記 - いとうせいこう | ファンタ休止

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  ファンタ休止 浅草にて 東京国際ファンタスティック映画祭が、21年の長い伝統にいったん終止符を打った。この４年間、チーフプロデューサーを務めていた僕としては、責任を果たせなかったことを恥じている。 資金不足である。毎年の赤字が解消出来なかった。しかし、それでも今まで続いてきたのだから言い訳にはならない。力不足で本当に申し訳がない。 ある種、サブカルがサブカルのままでいられなくなった証左でもある。東京ファンタの大きな柱であるアニメ、ホラーそれぞれは、いまや日本映画のキラーコンテンツになっているのだ。にもかかわらず、ファンタ本体には資金が集まらないままだった。 そしてついに、本体は一時休止に追い込まれた。過激な部分を過激なまま紹介する場所が失われ、アニメやホラーはメジャー感覚を拡大して世に広まり続けている。皮肉な話だ。 今後、二つのジャンルは他の映画祭の柱となっていくだろう。だ

  • 世の中
  • 2006/07/12 18:38

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  先見日記　Insight Diaries - 飛幡祐規 - 代父母縁組

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  代父母縁組 パリにて 学年末の６月に入った。高校では来週から全国一斉にバカロレア（高校卒業資格）の試験が行われる（ワールドカップのときでかわいそうに）。息子はもう首を長くして夏休みを待っているが、スポーツの観戦やバカンスどころではなく、７月１日が来るのを恐れて学年末を過ごす子どもたちがいる。「国境なき教育網」に書いたサン・パピエの子どもたちだ。フランスの学校に通っている彼らに対して、サルコジ内相は昨年の10月、学年が終わる６月30日までは国外追放しないという執行猶予を約束した。ということはつまり、バカンスに入って教員と父母・生徒たちがちりぢりになったところで、どんどん国外追放を行うつもりなのだろう。それを危惧して「国境なき教育網（RESF）」が呼びかけた「私たちは彼らを庇護する」という声明文には、すでに４万人以上（2006年６月６日現在）が署名したが、同じ趣旨で、５月からフランス各

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  • 2006/06/12 23:43

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  先見日記　Insight Diaries

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  今なぜ共謀罪と教育基本法改正なのか パリにて ３週間前に書いたフランスの移民規制をさらに厳しくする法案は、５月17日の国民議会で可決された。６月に元老院で討議され、続いて両院で再採決となるが、バカンス前でワールドカップに人々の関心がひきつけられる時期にあたるから、市民団体や一般市民の反対の声がどれほどメディアに反映されるか心配だ。法律というものは、一度できてしまうと撤廃するのがひどく難しいことは、「過ぎ去らない過去」などでとりあげた例が示すとおり。悪法は、つくられる前に食い止めたほうがいい。 というのも、ここ何週間かわたしは強い危機感にかられて、日本の国会の様子と市民の動きを追っている。先週、いとうせいこうさんが「共謀罪に反対」の中で書いているように、教育基本法の改正（改悪）や共謀罪のように「ここにきて日本を全体主義化するような動きが絶えない」ことに、わたしたちはもっと目を注ぐべ

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  • 2006/05/24 10:39

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  先見日記 - いとうせいこう | フォーエバー・ヤン

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  フォーエバー・ヤン 浅草にて 今月末、アスペクトから出る『フォーエバー・ヤン　ミュージック・ミーム１』をいち早く入手いたしました。 日本ヒップホップ・オールドスクール界の黒幕にして、電子音楽界の奇才、はたまたスティールパンの名手であるヤン富田。めったにメディアに露出しないできたヤンさんが、自らが書いた原稿、またはインタビューなどを今回厳選して一冊にまとめたのである。 完璧主義者のヤンさんゆえに、選びに選ばれた文章の数々しか載っていないのだが、それでもページ数は三百を超える。ビート禅に関するアーカイブやら、スティールパン関係のそれ、あるいはマーティン・デニーの新譜をプロデュースした際の裏話などなど、まさに範囲の広い、しかし奥の深いページばかりである。なのに、税抜き2095円という安さ。 同時にNMNLレコーズから４曲入りCD『フォーエバー・ヤン　ミュージック・ミーム２』が発売さ

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  • 2006/05/24 00:57

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  先見日記　Insight Diaries

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  共謀罪に反対 浅草にて 御存知のように、いったんは見送りになったものの、またまた審議入りしている「共謀罪（犯罪の国際化及び組織化並びに情報処理の高度化に対処するための刑法等の一部を改正する法律案）」。実際の犯罪が起こる前に、その合意があっただけで罪に問えるという、まったくもって強引な法律である。教育基本法の改正問題といい、なぜここにきて日本を全体主義国家化するような動きが絶えないのか。 国際テロを封じるという大義名分のもと、国連で国際組織犯罪防止条約が採択され、各国が条約を締結する流れの中で、多くの国が異常な保守化をしている。これは国際問題ではなく、各国内の治安強化に過ぎない。テロは利用されているのである。 それにしても共謀罪である。「殴ってやらなきゃわからないんだ、あいつは」「そうだ、そうだ」と合意すれば、傷害の共謀罪。しかも密告した人間は罪をまぬがれるという反時代的な法律で

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  • 2006/05/16 12:57

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  先見日記　Insight Diaries | いとうせいこう - 共謀罪に反対

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  共謀罪に反対 浅草にて 御存知のように、いったんは見送りになったものの、またまた審議入りしている「共謀罪（犯罪の国際化及び組織化並びに情報処理の高度化に対処するための刑法等の一部を改正する法律案）」。実際の犯罪が起こる前に、その合意があっただけで罪に問えるという、まったくもって強引な法律である。教育基本法の改正問題といい、なぜここにきて日本を全体主義国家化するような動きが絶えないのか。 国際テロを封じるという大義名分のもと、国連で国際組織犯罪防止条約が採択され、各国が条約を締結する流れの中で、多くの国が異常な保守化をしている。これは国際問題ではなく、各国内の治安強化に過ぎない。テロは利用されているのである。 それにしても共謀罪である。「殴ってやらなきゃわからないんだ、あいつは」「そうだ、そうだ」と合意すれば、傷害の共謀罪。しかも密告した人間は罪をまぬがれるという反時代的な法律で

  • 世の中
  • 2006/05/16 12:03

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  先見日記 - 飛幡祐規 | 国境なき教育網

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  国境なき教育網 パリにて 一難去ってまた一難。今度はフランス、サルコジ内相発案の移民規制をさらに厳しくする法案が議会にかけられる。共謀罪、教育基本法改悪など、戦前を思わせる反動的な法案がつぎつぎとつくられそうな日本も危ない状況だけれど（今ならまだ止められる、抗議しよう。参考１、参考２、参考３）、CPE撤回に喜んでいる場合ではないようだ。 サルコジは2003年に既に、外国人に対する規制を強化する法律をつくっているが、今度は「移民の選択」というコンセプトを打ち出した。高資格のエンジニアなどには来てほしいが、第三世界の貧しい移民はいらないという考え方だ。滞在許可をもつ外国人の家族呼び寄せの条件をさらに厳しくする（高収入で広い住居が必要）など、これまで当然と考えられていた「家族といっしょに住む権利」を制限するため、キリスト教関係者は一致して反対をよびかけた。宗教者に限らず、「フランスの発

  • 世の中
  • 2006/05/05 01:13

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  先見日記 - 飛幡祐規 | 「総夢」の力

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  「総夢」の力 パリにて 26歳未満の若者を２年間理由なしで解雇できる初採用雇用契約（CPE）法案を撤回させた運動について、日本の主要メディアで「フランスはグローバリゼーションに適応できない遅れた国だ。いまだにデモやストで政府に対抗して非民主主義的だ」という論調が強かったという。彼らが参照する英米のメディアが事あるごとにフランスをけなし、物事をデフォルメして嘲笑したがる（逆も真かもしれないが）という事情もあるのだろうが、ちょっと反論しておきたい。 まず、これまでも書いてきたように、現代の資本主義が要求する形での「雇用の流動化」を社会の前提条件にすることは、ネオリベラル思考にもとづいた見解だと思う。働く者（人間）の使い捨てに反対した大規模な社会運動の中に「既得権利にしがみつく」古い体質しか見ないのは、ここ十年ほどで地球の各地に別の世界観に支えられた市民運動（オルタナティブ運動）が広ま

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  • 2006/04/26 23:40

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  先見日記　Insight Diaries

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  『去年ルノアールで』 浅草にて 友人が構成したという本をたまたま読んでみたら、これがなかなかに面白かったのである。タイトルは『去年ルノアールで』（マガジンハウス）。著者は「せきしろ」さん。 基本的に喫茶店ルノアールでの話しか出てこないエッセイ集である。徹底的にルノアール。いつまでたってもルノアール。そこから一歩も出ない文章群。 やはり徹底的にファミレスを舞台にし尽くした『三名様』（石原まこちん著／小学館）という漫画があったが、『去年ルノアールで』もワンシチュエーションに絞りきった作品である。 こういうの好きなんですよね、私。あえて世界を限定して書き続けるのは非常に大変なことだけれど、だからこその深みが出てくる。ちょっとテーマが伸びきらない回なんかがあっても、全然気にならない。自己に制限を課している以上、多少の危険は当然なのだ。むしろ、その勇気に快哉を叫びたくなる。 著者せき

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  • 2006/04/25 13:26

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  先見日記 - しりあがり寿 | インターネットは神になれるか？

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  インターネットは神になれるか？ 仕事場にて アメリカでの調査によると、 人生の転機や大きな決断をする時に インターネットを頼りにする人が増えてるらしい。 例えば大きな投資をする時や、 病気にかかってその病気に関する情報やアドバイスが欲しい時、 多くの人がそれをインターネットに求めているらしい。 そうだよなー。手軽だし、情報量は豊富だし、 ボクもなんかあって迷ったり悩んだりしたら、 ネットの中にその解決方法を探すだろうな。 なんかオーバーに言えばネットって神様に近いかもしれない。 例えばグーグルアースみたいのが進歩して もっと世界中の細かなとこまでリアルタイムで見えるようになって、 それを世界中の誰かがいつも眺めているような状況になったら、 ネットはホント世界を観てることになる。 例えば殺人事件で誰が犯人かなんてことを争っても その事件の一部始終を実はネ

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  • 2006/04/24 02:11

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  先見日記 - 飛幡祐規 | 昏迷また昏迷

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  昏迷また昏迷 パリにて 今フランスで、若者を対象にした雇用法CPE（初採用契約）をめぐって起きていることは、歴史的に重要な節目かもしれない。政府対学生・労組・反対派市民の全面的抗争にいたったフランス国内の情勢もさることながら、この運動の発した問いは、ネオリベラル経済が世界的に浸透する中、国境を越えた意味をもつと思うからだ。 ３月30日に憲法評議会は「CPEは共和国憲法に違反しない」という結論を出した。評議員のうち議長以下７人が保守、２人が左翼によって任命された評議会が、政府に有利な評定を出すことは予測されていたが、この「合法」解釈は矛盾を内包している。なぜなら、２年に及ぶ試用期間中は理由なしに解雇できるという条項は、現行の労働法にも国際労働機関（ILO）の雇用終了条約（第158号。日本は批准していない）にも違反するため、解雇された者は労働裁判所で闘うことができる（http://w

  • 世の中
  • 2006/04/10 22:59

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  先見日記 - しりあがり寿 | 高校の教科書？

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  高校の教科書？ 仕事場にて 高校の教科書が変わってるらしい。 なんかマンガが入ってるようなわかりやすいものと、 参考書でしか教えてなかったような内容まで取り入れた 難しいヤツに分かれてきたらしい。 学習意欲のない生徒が果たしてマンガ入りだからといって 教科書を読むようになるだろうか？　 もしかしたら逆にデキる人間とダメな人間を よりハッキリ分けてゆく契機になるかもしれない。 高校から「勝ち組、負け組」が決まるってわけだ。 ボクはいろいろ弊害があるにしろ、 勉強のできるできないが人生に大きな影響を及ぼす 学歴社会とゆーか、受験制度とゆーか、 そーゆーのがキライじゃなかった。 人間はどうしたって優劣をつけられる。 個性を生かすったって高校卒業の時点で能動的に 自分の将来を決められる若者がどれくらいいるだろうか？ なにか、で優劣をつけられざるを得ないのなら

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  • 2006/04/02 07:00

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  先見日記 - しりあがり寿 | 死は悲しいか？

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  死は悲しいか？ 仕事場にて 最新の研究によると長く連れ添った夫婦の間でも 伴侶の死は悲しいばかりではない、ということらしい。 確かにボクも父親に先立たれた時 もう30歳くらいなのに大泣きしたりしたが、 半年もたつと悲しいというより、申し訳ないとか 悔恨とかもう少し違った感情になっていった。 だいたい死んでホントに悲しい人は実はそう多くない。 ボクの場合思いめぐらしてみても、 妻子、親兄弟、友人、仲間、もしかして10人くらいかもしれない。 じゃあそれ以外の人が死んだら悲しくないか？　と聞かれれば 鬼畜と思われるかもしれないが、 正直言ってそう悲しくないのではないかと思う。 いずれにしろ「死は悲しい」というのは 案外イイカゲンなものかもしれない。 だって僕たちってきっと多かれ少なかれ 何かを殺して生き残った末裔だもの。 「死は悲しい」とかナイーブなことば

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  • 2006/03/26 07:06

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