真に恐れるべきは有能な敵ではなく無能な味方である。ナポレオンのこの名言を、齋藤元彦兵庫県知事は、いま噛みしめているだろう。劇的な逆転劇で兵庫県知事選挙で再選を果たした齋藤元彦知事の陣営が大きな問題に直面している。 11月20日に突如、株式会社merchu(メルチュ)の折田楓氏が自身のnoteにて、兵庫県知事選挙における齋藤元彦陣営の広報戦略を担っていたことを開示。さらには、具体的な施策の数々まで、これでもかと丁寧に解説した記事を公開したことに端を発した今回の炎上劇。 イチ広報の肥大した自己承認欲求の発露が「キラキラ広報」として批判を浴びるに留まるならいざしらず、22日現在、議論の行方は、齋藤元彦知事の公職選挙法違反の可能性まで指摘されるようになってしまっている。 SNS時代における広報活動の危機管理と職業倫理が問われる本件は、地方行政におけるPR業務の在り方に警鐘を鳴らす重要なケースとなっ