酒気帯び運転をしたとして道交法違反に問われ「なら漬けを食べた」と無罪を主張していた東京都練馬区、家庭教師、大里順比古被告(60)に対し、甲府地裁は13日、罰金25万円(求刑・罰金30万円)を言い渡した。検察側は、甲府署員5人がなら漬けを食べて呼気検査をし、5人ともアルコールが検出されなかった実験結果などを証拠として提出。渡辺康裁判官は「被告の弁解は信用できない」と述べた。 判決によると大里被告は06年2月2日午後10時45分ごろ、甲府市緑が丘の市道で乗用車を酒気帯びの状態で運転した。甲府地検によると、交通検問で基準値を超える呼気1リットルあたり0.22ミリグラムのアルコールが検知されたが、大里被告は「スーパーで買った拳大のなら漬けを食べた」と主張した。 甲府署員は拳より少し大きいなら漬けを食べて呼気検査をした。このほか、財団法人・交通事故総合分析センターによる同様の研究結果などが証拠と