大畠章宏経済産業相は5日の閣議後の記者会見で、中国から日本に向けたレアアース(希土類)の輸出が滞っている問題で、「再開されたと判断できる状況に至っていない」と述べ、中国側に近く是正を求める方針を明らかにした。 尖閣諸島近海での中国漁船衝突事件後、レアアースの輸出が事実上停止。先週になり、輸出申請や通関手続きが再開されたが、輸出全量の成分検査による規制が続いている。 経産省では、先月28〜30日にかけて、レアアースの輸出状況に関する緊急調査を実施。具体的に回答があった31社全社が「中国からの輸出に支障が生じている」と答えた。このため、引き続き、情報収集を進めながら、中国に改善を求めていく必要があると判断した。