タバコと喫煙の印象はメディアによるものも大きい。特に子どもたちは影響されやすいが、テレビなどで喫煙シーンを流すことは世界的にも禁止の方向へ動いている。韓国では政府主導でテレビを利用した禁煙キャンペーンが始まっているが、日本はこの面でも国際的に大きくたち遅れている。 筆者はこの7月、タバコ対策事情を取材するために韓国へ行ったが、テレビを見て驚いたのは政府がスポンサーになって禁煙啓発のテレビCMをバンバン流していることだ。現地の人間の話によると、韓国のテレビで「喫煙シーンは絶対にNG」らしい。 一般の55才、男性が出演している韓国の禁煙テレビCM。「32年間、タバコを吸い続けた結果、口腔がんになった」と訴えている。この後、口腔がんの患部の写真が記載されたタバコのパッケージが映される。提供:韓国健康増進公団(KHPI) 日本では普通にタバコを吸うシーンが流されるが、韓国のテレビの制作現場はタバコ