まず、「発声せよ」という脳からの指令に基づいて、 肺から押し出される空気によって声帯を振動させ、 「三角間隙鋸歯状波」というブザーのような「声帯の 基本振動音」を作ります。この時点ではまだ「ア」と か「イ」とかいうような音ではありません。この声帯 の基本振動音が、(頬骨、上顎骨、下顎骨等によっ て構成される)口腔、鼻腔等の声道を通過する際に この声道内の容積に共鳴したものが、口や鼻から 外部に放射することによって、我々の耳に達する「 声」となるわけです。 声紋とは 人間の声というものは様々な周波数の音の集まりで構成され ています。人間の声を、どの時間に、どの周波数の音を、ど れくらい含んでいるかをソナグラフという機械で視覚的に三次 元表示したところ、指紋のように人それぞれ異なった紋様とし て表すことができました。そこで、先代所長が「指紋」が指の 紋様なのだから、声の紋様を「声紋」と名付けれ