スマホアプリなどで自分の写真を「盛る(補正・加工する)」のはあたりまえの時代。証明写真機もまた、本人確認のための写真を撮るという本来の役割を果たしつつ、撮影技術や画像補正機能などで「より綺麗に顔を見せる」ことを追求してきました。なぜ証明写真機は「綺麗に撮れる技術」を発展させたのか、そして綺麗に撮るために開発者はどんな試行錯誤を重ねているのか――。技術やカルチャーの側面から「盛り」の概念を研究するメディア環境学者・久保友香さんと、証明写真機「Ki-Re-i」の開発者が、その秘密に迫ります! 写真左:久保友香(ゆか)さん メディア環境学者。1978年、東京都生まれ。慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科卒業。2006年、東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程修了、博士(環境学)。東京大学先端科学技術研究センター特任助教、東京工科大学メディア学部講師、東京大学大学院情報理工学系研究科特任