米マイクロソフトは2010年7月12日(米国時間)、「Windows Azure platform appliance」を発表した。同社のPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)「Windows Azure」「SQL Azure」を構成するソフトウエアがインストールされたデータセンターアプライアンス製品で、米デル、富士通、米ヒューレット・パッカード(HP)が2010年後半以降に発売する。デルや富士通、HPは、自社のSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)やPaaSの基盤としても、同製品を利用する。 マイクロソフトは2008年10月のWindows Azure発表以来、「Windows Azureのソフトウエアは販売しない」という姿勢を示してきたが、それを大きく転換した。利用企業は、デルや富士通、HPからWindows AzureやSQL Azureのソフトウエアを搭載したアプラ
[速報]マイクロソフトがWindows Azureのアプライアンスを発表。オンプレミスでWindows Azureの利用が可能に マイクロソフトは、Windows AzureのソフトウェアとPCサーバやルータなどのハードウェアを一体化したアプライアンス「Windows Azure Platform appliance」を日本時間13日未明に米国で発表しました。 Windows Azureをオンプレミスで利用可能に Windows Azure Platform applianceは、マイクロソフトがパブリッククラウドとして提供しているWindows Azureと同じソフトウェア構成を専用のハードウェアに組み込んだもの。SQL Azureを含み、Windows Azure用に開発されたアプリケーションがそのまま動作するとされています。 顧客は自社のデータセンターにこれを導入することで、オンプレ
米Microsoftと米Hewlett-Packard(HP)は米国時間2010年1月13日、クラウド・コンピューティング推進に2億5000万ドルを投じる3年間の提携を発表した。インフラからアプリケーションまで、あらゆる技術を統合した包括的な次世代プラットフォームを構築し、IT環境の開発、実装、管理を大幅に向上できるようにする。 両社は「インフラからアプリケーションまで」モデルをベースにしたソリューションを提供してアプリケーションの実装を促進し、クラウド・コンピューティングのさらなる前進を図る。これにより企業は業務効率の向上、IT管理や作業の簡素化、コスト削減を実現できるとしている。 両社は、総合的仮想化製品、統合管理ツール、アプリケーション・パッケージなどのエンジニアリング・ロードマップ作成に共同で取り組む。また、Microsoftのクラウド・コンピューティング基盤「Windows Az
ソフトウェアのベテラン専門家アンドルー・ブラスト氏が、MicrosoftのWindows Azure(以下、Azure)とSilverlight、そしてクラウドコンピューティングの現状と将来への新たな洞察を提供する。カスタムITソリューションベンダーのtwentysix New Yorkで新技術責任者を務めるブラスト氏は、特に「Azureがどのような段階にあるか、誰に恩恵をもたらすか、どのような普及カーブを描くか」を分析している。 2009年のMicrosoft Professional Developers Conference(PDC)を振り返って、あなたにとって大きな収穫は何でしたか。 :ブラスト わたしの大きな収穫は、2008年のPDC(PDC08)で紹介されたものの最新の展開を知り、理解を深めることができたことです。例えば、MicrosoftはPDC08でAzureを初めて発表し
11月17日、マイクロソフトが、Windows Azure Platformを発表した。マイクロソフトは、その発表の中で、次の5つをクラウドの条件であると定義している。 サービス指向 マルチテナント&セルフサービス トラフィックの増減に柔軟対応 高い耐故障性 従量課金 マイクロソフトは、Windows Azure Platformが、この定義にかなったサービスであると説明している。以前、「クラウドの定義」で解説した米国商務省・標準局の定義とも、ほぼ一致した内容でもある。 この中で、オンプレミス(自分で所有し、運用するシステム形態)では、難しいのが、「3.トラフィックの増減に柔軟対応」と「4.高い耐故障性」だ。 まさにこの点に、マイクロソフトならではのしたたかな戦略が、垣間見える。 「そんなことは、マイクロソフトだけの話しではなく、クラウドでは、当然ではないのか?」といぶかしく思われる方も多
PDCは3日間の日程を終え、参加者は帰途についた。今回のテーマはもちろん、Windows Azureに代表されるように「クラウド」だが、Silverlight 4など、見逃すことができない製品やテクノロジーも含まれていた。3日間のPDCで分かったことを通して、2010年代のIT環境を占ってみた。 2010年はMicrosoftにとって“クラウド元年” 何よりもまず言及しておかなければならないのは、2010年1月からサービスが始まるWindows Azureだろう。つまり2010年は、米Microsoftのクラウド元年となる。 クラウドの利点として語り尽くされているが、クラウド環境に移行すれば、オンプレミス(自社環境)と比べて、ハードウェアやOSなどの購入費用、維持費用、バックアップ用のハードウェアやソフトウェアの購入費用、サーバをメンテナンスする人件費などが不要になるため、コスト削減につな
Microsoftがクラウドサービス「Windows Azure Platform」の正式リリースと、Azure向けアプリストア「Pinpoint」、など関連サービスを発表した。 米Microsoftは11月17日、ロサンゼルスで開催の開発者向けカンファレンス「Professional Developer Conference(PDC) 2009」において、クラウドサービス「Windows Azure Platform」のリリースを発表した。商用サービスは2010年1月1日に開始するが課金は2月1日からで、それまでは無料で利用できる。 Windows Azure Platformは、アプリケーションをホスティングするクラウドOS「Windows Azure」、クラウド向けデータベース「SQL Azure Database」、Windows ServerとWindows Azureの双方向け
マイクロソフト株式会社は11月5日、米Microsoft最高経営責任者(CEO)のスティーブ・バルマー氏の来日記者会見を開催。マイクロソフト 代表執行役社長の樋口泰行氏も同席して、先日発表されたWindows 7の現状や今後の展開などについて語った。 バルマーCEOはまず、イノベーションが求められる時代にあると述べ、そのイノベーションに貢献できるのがMicrosoftであると説明。先日発表されたWindows 7がそのイノベーションを実現する製品であると述べた。「Windows 7はさまざまな人にとって利用できる製品であり、非常に対応力がある。すでに多くの方に利用していただいている。発売後10日間の売り上げを見ると、Windows XPやWindows Vistaよりもはるかによい実績となっている。特にハードウェアに関しては、対前年比で20%増となっている。Windows 7が完成した日が
米Microsoftのスティーブ・バルマーCEOが来日した。記者会見の一問一答で、同社のクラウドコンピューティングに関する見解を語った。 米Microsoftのスティーブ・バルマーCEO(最高経営責任者)は11月5日、都内で開かれた記者会見において同社のクラウドコンピューティングへの取り組みなどを説明した。記者会見でのクラウドコンピューティング関連の一問一答の様子をお届けする。 ―― (PC、携帯電話、テレビとクラウド型サービスを結び付け、新たな体験を利用者に提供する)「3スクリーン+クラウド」と呼ぶコンセプトへの移行によって、Microsoftの事業ポートフォリオはどう変わるのか。 バルマー 変化しないビジネスを目指すのであれば、ITに参画する必要はない。(Microsoftは)サービス、製品、ソフトウェアをライセンスではなくサービスとして提供することで、収益性の高いビジネスモデルがもた
マイクロソフトは2009年4月27日,Officeのサーバー機能をSaaS(Software as a Service)型で提供する企業向けオンライン・サービス「Microsoft Online Services」の正式サービスを開始した(写真。 メールやスケジュールを共有するExchange Server相当の「Exchange Online」,社内ポータルを実現するOffice SharePoint Server相当の「Office SharePoint Online」,IM(インスタント・メッセージ)やプレゼンスを管理するOffice Communications Server相当の「Office Communications Online」,Web会議を実現する「Office Live Meeting」の4つのサービスで構成する。それぞれのサービスを個別に利用できるほか,4つすべて
米Microsoftは米国時間2009年3月18日,同社のクラウド・コンピューティング基盤「Windows Azure」のプレビュー版で同3月13日に障害が発生し,多数のサービスに影響が生じたことを明らかにした。 オペレーティング・システムの定期更新時にネットワーク関連の問題が生じたことが原因で,Windows Azureのデプロイメント・サービスのパフォーマンスが低下し,多数のサーバーでタイムアウトや障害が発生したという。この結果,単一インスタンスのみで動作するアプリケーションがサーバーとともにダウンしたほか,複数インスタンスの一部アプリケーションにも影響が出た。 また,問題が生じたアプリケーションを別のサーバーに自動移行する復旧処理の影響で,Webポータルからの管理機能も多くのアプリケーションで使えなくなった。ストレージには障害の影響はなかった。 現在はすべてのアプリケーションが正常に
米Microsoft事業部門担当社長のStephen Elop氏は2009年3月4日(米国時間),カリフォルニア州サンフランシスコで開催されたMorgan Stanley Technology Conferenceの場で「2010年のリリース予定の次期オフィス・プロダクティビティ・スイート『Office 14』は,広告対応の無料版を用意する可能性がある」と話した。同氏によると,同社は広告入りバージョンが海賊版対策になると考えているという。 同氏は「広告は収入源になる。この収入源に海賊版ユーザーを取り込むよい機会だ。こうしたユーザーをWindowsに引き込みたいと考えている。将来の売り上げ増加につながる可能性がある」と述べた。 同氏は,もしかしたら2010年に従来型Office 14と同時リリースするWebブラウザ対応オンライン・アプリケーション・サービス「Office Web Applic
Microsoftは、AppleやNokiaなどのライバル企業も含めほぼすべての企業に対し、同社が持つ専門技術をライセンス提供している。 さらに、Microsoftは米国時間2月9日、技術提供の対象企業リストにGoogleが加わったことを発表した。検索大手のGoogleは、同日発表された新製品「Google Sync」の機能強化を目的に、サーバーと携帯電話の間で情報を共有する「Microsoft Exchange ActiveSync」プロトコルのライセンスを得た。 Google Syncでは連絡先を同期できるほか、Googleによるウェブベースのサービスを利用してカレンダー情報の同期が可能となる機種もある。対応するのは、Microsoftの「Windows Mobile」、Appleの「iPhone」、Research in Motion(RIM)の「BlackBerry」、およびNok
マイクロソフト株式会社は1月27日・28日の両日、ソフトウェア開発者向けのカンファレンス「Microsoft Tech Days 2009」を開催。初日のキーノートでは、先日発表されたWindows Azureなど同社のクラウドコンピューティング戦略が紹介された。 クラウドコンピューティングについて、同社執行役デベロッパー&プラットフォーム統括本部長の大場章弘氏は、「ITの中でクラウドは大きな流れとなっており、マイクロソフトもこれを否定することはできない」と、クラウド化が必然の流れであると説明する。しかし、大場氏はクラウドが抱える問題も紹介する。「企業内ITにとって、情報投資の経費化や開発効率の向上は検討できるが、基幹系まで置き換えていいのかといった声がある。また、ISVにとっては、SaaS化によりリーチは広がるものの、すべてサービス化できるのか、また開発者を再教育しなくてはいけないのかと
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