わすれもの、うせものがたえない毎日を送る忘却散人(飯倉洋一)のブログです。2008年3月スタート。日本近世文学。 軽い読み物として、推敲もなしに書いていますので、学術論文などへの引用はお控えください(どうしてもという場合は、事前にコメント欄にでもご連絡下さい)。エッセイなどでの引用やSNSなどでのリンクはご自由にどうぞ。 「こういう本を、ずっと書きたいと思ってきた」 これがプロローグの冒頭文であり、本書の帯にも書かれている。実に映画的な、コピーのような書き出しである。もちろん計算づくだ。入不二基義『足の裏に影はあるか?ないか? 哲学随想』(朝日出版社、2009年3月)が出た。まぎれもない「哲学随想」である。 入不二さんは、私の山口大学時代の友人であるが、昨年夏、7年ぶりに偶然に出会って以来、古くて新しい友人という関係である。以来、送っていただく彼の著作はここに必ず取り上げることになるのだが