東京都は3月29日から31日までの3日間、東京下町にある水辺の観光ルート形成の一環として、水上で下町の観光スポットを巡る「お江戸下町乗船モニター」を実施した。JR両国駅すぐそばの隅田川にある「両国船着場」を出発。50人乗りの大型船「オリエンタル号」で隅田川を下り、清洲橋の手前で小名木川に入り、高橋船着場へ。ここで小型ボートの「さくら」と「清流」に乗り換えて分乗し、小名木川を東へと向かう。途中、"日本のパナマ運河"なる扇橋閘門(おうぎばしこうもん)通過という一大イベントが待っている。さらに小名木川が荒川と合流する番所橋で、ふたたび大型船「あらかわ」に乗り換え、荒川を下って夢の島手前で埋立地の間を抜け、晴海埠頭で隅田川に入り越中島船着場に戻る。約2時間半の船旅だ。今回は、その中からハイライトともいうべき小名木川と隅田川の船旅、そして扇橋閘門通過の模様をレポートする。 深川一帯を巡る「お江戸下町