初代ストリートファイター2では同キャラ対戦ができない仕様になっていた。当たり前であろう、同じ人間同士が戦えるわけがない。しかし、その当然もゲームのシステム的には不都合があるわけで、アッパーバージョンのストリートファイター2ダッシュ以降は2人のプレイヤーが同一のキャラクターを選ぶことが可能となった。 そうすると困るのはストーリー的な整合性であり、といってもこんなドイツのうら寂しい村でしか見られない怪現象ライクなものに格闘物語的な整合性と言われても困るので、勝利したキャラクターの台詞で、「アイツは偽者だった」とか「そっくりさんだった」とかいう説明を加えることで、なんとか体面を保っていたわけだ。 しかし、よく考えたらこれはちょっと怖いことだ。2人のプレイヤーが対戦している時点では、どちらか片方が本物でどちらか片方が偽者であるという事実は存在しない。強いて言うならば2人ともが本物であり、この対戦は