昨年に続き、今年のNHK技研公開でも「ハイブリッドキャスト」の展示には力が入っていた。それは、2013年中にハイブリッドキャストの試験的なサービスの開始予定があるからだ。 ハイブリッドキャストとは、テレビ受信機にHTML5対応の専用ブラウザを搭載し、拡張オブジェクトなどの機能によって、番組とリンクしたアプリをテレビ側で利用できるようにする、放送と通信を連携させる技術だ。しかし、デジタル放送でも、放送波に乗せたデータ信号によってさまざまな番組連動コンテンツを利用することができるはずだ。いわゆる「dボタン」による情報画面などのサービスである。一部はインターネットにつなげば番組にリアルタイムに投票したりクイズに応えたりと双方向での通信も実現されている。 データ放送とハイブリッドキャストの違いは、HTML5対応のアプリを利用することで、番組コンテンツと連携アプリの開発をある程度オープンにできること