松型駆逐艦(まつがたくちくかん)は、日本海軍の一等駆逐艦[1]。丁型駆逐艦とも呼ばれる[11][14][15]。 日本海軍の公的な名称ではないが、竹級駆逐艦(丁型駆逐艦)とする文献(戦史叢書等)もあり[11][16]、昭和天皇への説明でも用いられた[15]。 松型は、太平洋戦争中の1943年(昭和18年)から建造した戦時量産型駆逐艦である。神風型駆逐艦(初代)と並ぶ日本海軍最多の建造数(32隻)と最短の建造日数(約5ヶ月)を記録。そして最後に量産化された駆逐艦でもある。 なお、橘以降の艦は橘型/改松型/松型改/改丁型/丁型改などとして区別されるが[17][18][19]、 艦艇類別等級表では松型と橘型を区別しておらず、艦型名は全隻松型駆逐艦としている[20][21]。本項目では艦艇類別等級表に基づく松型駆逐艦全般を取り扱う。 大正時代の日本海軍は、二等駆逐艦として樺型駆逐艦(計画番号F23