マスターデータから中間加工ファイルを作成するバッチ処理のシステムでHDDが故障し、障害が発生した。三菱UFJニコスによれば、HDD15個で一連の機能を果たしており、そのうち3個が同時に故障した。「2個までの同時障害は自動復旧可能な仕組みを設けていたが、3個の故障は想定外だった」(広報)。同社はシステムやHDDの開発企業を明らかにしていないものの、「発生確率は極めて低いとの報告を受けている」という。 故障したHDDは、障害が発生した2017年12月26日中に交換したが、利用会員の売上データ処理などに遅れが発生した。一部の利用会員に2重請求が発生したほか、請求が遅れるなどの事態につながった。同社はシステム機器の監視体制を強化するなどして対策を講じるという。
By nsr1986 オンラインストレージサービスのBackblazeが2013年第2四半期から2015年第4四半期までに運用していた約5万6000台のハードディスクの故障率に関するデータを公開しました。過去のデータでは圧倒的に壊れやすかったSeagate製品に徐々に改善の兆しが見えており、今回の調査では果たしてどうなったか、詳細が明らかになっています。 Hard Drive Reviews: Update on 2015 Hard Drive Reliability https://www.backblaze.com/blog/hard-drive-reliability-q4-2015/ 以下のグラフは、Backblazeが2013年第2四半期から2015年第4四半期までに運用していたHGST・Seagate・Toshiba・Western Digital製ハードディスク(HDD)の故
ハードディスクはドライブメーカーやその部品メーカーのたゆまぬ努力によって長年に渡って改良が続けられてきました。その結果、パソコンに導入が始まった1980年代には1台あたり数メガバイトしかなかった記録容量が、現在では数テラバイトにも達するようになり、この30年ほどの間にその記録容量はなんと100万倍近くまで増加しています。 ここではハードディスクの歴史の中で重要な変革をもたらしたものを中心にして、現在のハードディスクに導入されている先進技術を見ていきます。 1990年代末期に導入された磁気ヘッド技術で「巨大磁気抵抗効果ヘッド」と呼びます。ハードディスクは磁性体を塗ったプラッター(磁気ディスク)に、磁気ヘッドを使って情報を記録・再生します。磁気ヘッドの役割は、電気信号の変化を磁気変化に変換してプラッターに記録し、またこのプラッター上の磁気記録を読み取って電気信号の変化に戻すことになります。ここ
ハードディスクの記録媒体であるプラッター(磁気ディスク)は4,200回転/分~15,000回転/分と非常に高速回転しています。このプラッターを回転させるモーターはプラッター中心部分にあって「スピンドルモーター」と呼ばれます。(写真1)スピンドルモーターの回転軸に採用されている軸受には、古くからボールベアリング(玉軸受)が使用されてきましたが、最近ではスリーブベアリングの一種である流体動圧軸受が使用されています。 ボールベアリングは自転車の車軸や乗用車などにも多用されている一般的な軸受構造で、転がり抵抗が少なく発熱に強いなどのメリットがあります。しかしこれをハードディスクで使用するには、金属同士が擦れ合うことによる振動や騒音、摩耗に伴う金属粉による内部汚染を防ぐためのシール機構が必要などのデメリットがありました。そこで軸と軸受の間をオイルで満たし、軸が回転することで潤滑油に動圧を発生させる流
データ復旧の手法の中には、ある程度パソコンの知識があれば自分でできるものもあります。 この講座では、比較的軽度なトラブルが発生したWindowsパソコンのHDDからデータを復旧する方法をご紹介します。データ復旧を自分でやってみたいという方のお役に立てれば幸いです。 編者:児玉広行(オーインクメディアサービス株式会社取締役部長) 履歴:2008年5月初出-2023年1月Windows10対応へ全面改定 第1部:データ復旧概論 そもそもデータ復旧とは? まず、データ復旧とはどういった作業のことを指すのか、という点をはっきりさせておきましょう。 データ復旧とは、ズバリ「消えたデータを元に戻す」事です。 データ復旧の仕組みについて説明する前に、まずは「データが消える」仕組みを理解しなければなりません。 この講座はHDDを基本として記されています。SSDなどTRIM機能が有効にされている場合はHDD
ハードディスクのデータが吹っ飛ぶというのは誰にとっても非常事態。慌てて業者を探したりもするのですが、データ復旧業界というのは不透明な部分が多く「物理障害の復旧技術はなく他社に外注する、仲介のような実態の業者」や「別の復旧業者が復旧させると信用が落ちるため、復旧できないよう破壊してから返却する業者」など悪質な業者の存在もあると聞きます。 そんなグレーなデータ復旧業界において「すべてを見せることで顧客に安心してもらいたい」という信条から唯一社内見学を実施しているオープンな会社日本データテクノロジーで、データ復旧の現場を見学させてもらい、業界一位の秘密やデータ復旧についてまことしやかにささやかれているうわさの真偽についてインタビューしてきました。 詳細は以下から。日本データテクノロジー データ復旧サービスならデータ復旧.com 日本データテクノロジーが入っているのは銀座・並木通りにある東京朝日ビ
2013年に起こりうるRAID・サーバ機の障害傾向予測をデータ復旧専門の「日本データテクノロジー」に聞いてきました。どのRAID構成が壊れやすく、どんなRAID構成を組めば、データ復旧がしやすいかなど、いろいろとインタビューし、実際にデータ復旧をしている社内も見学してきました。 詳細は以下から。 データ復旧.comはデータの復元実績No.1|日本データテクノロジー http://www.ino-inc.com/ ◆インタビュー GIGAZINE(以下、G): それではまず、日本データテクノロジーさんとは、どのような会社で、どのような実績があるのか教えて下さい。 復旧部門 技術開発部門 総責任者 西原世栄さん(以下、西原): 私たちは、壊れてしまったHDDからデータを復旧させるサービスを提供しています。官公庁・上場企業様がメインのお客様ではありますが、「絶対にデータを復旧したい」と希望される
複数台のハードディスクを組み合わせて利用することで、万が一ハードディスクが故障してもデータを失わずに済むといわれる「RAID」は、企業のシステムに広く用いられているだけでなく、最近では市販の外付けのハードディスクにも採用されており、個人でも使う機会が増えてきました。 これらのシステムを利用してテラバイト級のデータを保存しているデータ量が大きければ大きいほど、故障すると大量のデータが失われてしまう危険性があるわけですが、どの様にバックアップをするのがいいのでしょうか。 より確実にバックアップをとるコツや、万が一の際にはどう対処すればよいのかを、過去1万台以上ものRAID復旧の実績を持つデータ復旧専門会社「日本データテクノロジー」の内部に潜入し、技術者の方々にいろいろと聞いてきました。 詳細は以下から。データ復旧|PC・サーバー・RAID機器のハードディスク復旧ならデータ復旧.com 日本デー
ワイ・イー・データはデータ復旧を提供している企業だが、同社では昨年辺りから、仮想化されたサーバの障害対応が増えているという。一般に、仮想化は耐障害性に有効と言われているが、いざ障害が発生すると、通常のサーバ環境よりも復旧に手がかかるおそれがあるそうだ。今回は、同社でR&D 技術員を務める吉川和弘氏と情報セキュリティ事業部事業部長を務める安尾浩氏に、仮想化サーバの障害対応の現状について話を聞いた。 同社のデータ復旧を行うグループは、物理障害に対処するチームと論理障害を対処するチームに分かれている。この2チームによる障害対応の流れは次のような感じだ。 物理障害チームは、ハードディスクが破壊・クラッシュした場合にハードディスクが読めるように修復してディスクイメージを取り出す。論理障害チームは、そのディスクイメージのファイルシステムからファイルを取り出す。吉川氏はファイルの修復を行う論理障害チーム
データ復旧国内大手のワイ・イー・データが、ハードディスクなどを修理する「ラボ」を新設した。埼玉県入間市の本社のワンフロアをラボとして全面改良。面積を954平方メートルと従来の2.5倍とした。データ復旧の年間処理件数はおおよそ5000件。年率20%で案件は増えているという。現在、データ復旧を実際に行う技術者は12人。 ワイ・イー・データに舞い込んでくるハードディスク(HDD)故障の案件は、そのほとんどが物理障害。その中では、経年劣化や温度によるドライブ、ドライブ内部の記録メディアのひずみが一番多く、4割を占める。ほかには、流体軸受けのシャフトと軸受けがくっついてしまったり、衝撃による破壊、ヘッドの経年劣化などがある。ワイ・イー・データでは案件全体の約8割でデータの吸い出しに成功しているという。案件1件の平均単価は22万円で、一般ユーザーよりも企業からの依頼が圧倒的に多い。また、最近ではHDD
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