1人ひとりの成果を、複数の“ものさし”を使い、ライバルと比べながら、その特性を分かりやすく示す─。プレゼンテーションなどをする上で、こんなことを実現したい人は少なくないだろう。今月は、その例として、日本のプロ野球で活躍した多くの選手の打撃成績を可視化した、ビジュアライゼーションを紹介する。 電通の近藤康一朗氏が作成した下のマップは、1990年から2013年まで、日本のプロ野球の1軍公式戦に出場した選手をピックアップ。それらの選手の25歳から40歳までの年度別最終成績をデータとして蓄積し、BIツールの「Tableau」と統計解析ソフトウエアの「R」を連携させて分析したもの。縦軸がホームラン本数、横軸が打率を示す。1シーズン100試合以上出場という条件で選手を絞り込み、各年度の成績の平均値を用いてマップの中に配置。ピックアップした全選手の平均成績をk-meansクラスタリングを用いて、パワー型