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ブックマーク / gendai.media (170)

  • あの大ヒット商品にパクリ騒動が…? 「空調服」裁判の意外な結末(竹内 謙礼) @moneygendai

    工事現場などでよく見かけるようになった、“ファン付きウェア”「空調服」。昨年130万着を生産したこのヒット商品に、じつは「訴訟問題」が起きていたことを明らかにしたのが、『訴訟合戦』の著書もある経営コンサルタントの竹内謙礼氏。株式会社空調服側の勝訴で幕を閉じたかのように見えた裁判には“その後”が存在した。中小企業も無視できない知財裁判の行く末とはーー? 忘れかけていた「空調服」裁判のその後 初夏の暑さの中、マスクをしてふと思った。 「マスクにファンをつけたら涼しいのではないか」 しかし、それがすぐにバカバカしいアイデアだということに気づく。ファンをつけたらウイルスを吸い込んでしまい、マスクの意味がない。 ともあれ、その考えを思いついたとき、工事現場で見かけるファンのついた作業着のことを思い出した。服の中に風を送り込むことが、いかに画期的なアイデアであったことを改めて気づかされた。 空調服の裁

    あの大ヒット商品にパクリ騒動が…? 「空調服」裁判の意外な結末(竹内 謙礼) @moneygendai
  • 外務省騒然…「日本政府高官」が匿名で書いた「YA論文」のヤバい中身(吉崎 達彦) @gendai_biz

    外交関係者、騒然…! 「YA論文」が初めて登場したのは、4月10日、『アメリカン・インタレスト』という米国の保守系外交専門誌(電子版)である。何より注目すべきは、『アメリカン・インタレスト』がこの論文の執筆者を「匿名の日政府高官」と紹介したことだ。執筆者のイニシャルがYAであることからYA論文と呼ばれている。 日でも大きな話題となっても良さそうなものだったが、あいにく世界中が新型コロナ騒動に明け暮れていた時期であり、当座はほとんど黙殺に近い状態であった。 それでもYA論文の存在は、じょじょに知れ渡って日米の外交コミュニティに波紋を投げかけるようになる。これを読んだアメリカの民主党系アジア専門家が怒り狂ったとか、外務省内で犯人探しが行われている、といった情報が乱れ飛んだものである。 コロナ騒動がやや一段落した6月頃になると、YA論文に対する反論があちこちに掲載され始めた。これらを読み比べ

    外務省騒然…「日本政府高官」が匿名で書いた「YA論文」のヤバい中身(吉崎 達彦) @gendai_biz
  • 安倍政権下でなぜ日本は「縁故資本主義」になったのか、その本質的理由(松尾 匡) @gendai_biz

    安倍政権下でなぜ日は「縁故資主義」になったのか、その質的理由 アベノマスク、持続化給付金問題の構造 コロナ禍以降、政治家や官僚との「縁故」が悪用されていると思しき事態が相次いだ。アベノマスクの生産では実績のない企業と随意契約が結ばれており、持続化給付金事業では実態のよくわからない企業が「再委託」を行って濡れ手に粟の金を稼いでいた。 今回だけではない。安倍政権下ではこれまでも、森友学園、加計学園の問題に象徴されるように、権力者との距離によって事業を有利に進められるか否かが決まっていると思われてもおかしくないような事態が起きてきた。 こうした縁故が物を言う資主義を「縁故資主義(=クローニー・キャピタリズム)」と呼ぶが、しかしこれは不思議な話ではないか。安倍政権は後で詳述するように「新自由主義的」な政策をとっていると見られてきた。新自由主義では、こうした非効率が打破され、効率的な行政サ

    安倍政権下でなぜ日本は「縁故資本主義」になったのか、その本質的理由(松尾 匡) @gendai_biz
  • アベノマスクが、あらゆる点で「決定的にダメな政策」である理由(加谷 珪一) @gendai_biz

    もはや失笑の対象となったアベノマスクについて、前回の記事では調達手続きの透明性について指摘を行った。今回は政策としての有効性について検証する。 目的、手段、透明性の確保が重要 アベノマスクに限らず、民主国家におけるすべての政策というのは、(1)目的が明確であること、(2)目的を実現する手段が具体的であること、(3)事後に検証できること、の3つを満たす必要がある。 なぜ上記3つが重要なのかというと、民主国家における主権者は国民だからである。選挙を通じて期限付きで行政権を付与されたリーダーは、国民の意に沿う統治を行うことが求められており、遂行された政策は(主権者である)国民が判断できるものでなければならない。 株式会社の場合も同様で、国家でいうところの主権者は会社の所有者である株主ということになる。取締役は株主総会で選出され、株主から経営を託されるが、どのような経営を行っているのか、主権者であ

    アベノマスクが、あらゆる点で「決定的にダメな政策」である理由(加谷 珪一) @gendai_biz
  • コロナの裏で、中国に「ヤバすぎる数」のバッタの大群が襲ってきた…!(夫馬 賢治) @moneygendai

    「4000億匹」のバッタの大群が中国に迫る…? 「4000億匹のバッタの大群がインド・パキスタン国境から中国に迫っている」 2月19日、中国国営中央テレビが展開する国際放送局はこう報じた。 新型コロナウイルス・パンデミックにより世界中の社会と経済が大混乱に陥る中、もう一つの危機がアフリカ大陸で発生し、中東、南アジアを超えて、中国にまで迫っている。この危機の正体は、サバクトビバッタというバッタが引き起こしている蝗害(こうがい)だ。 蝗害とは、夥しい数のバッタが作物をべ尽くしてしまい、人間が糧難に陥る問題のこと。2019年6月にアフリカ東部で大量発生したサバクトビバッタは紅海とペルシャ湾を超え、イランに上陸。そのまま東へと移動し、中国付近まで到達している。 蝗害は、人類の歴史において、度々発生が確認されており、蝗害自体はそれほど珍しいものではない。だが今回、規模が尋常でない。

    コロナの裏で、中国に「ヤバすぎる数」のバッタの大群が襲ってきた…!(夫馬 賢治) @moneygendai
    mikanyama-c
    mikanyama-c 2020/05/04
    https://video.mainichi.jp/detail/video/6141254486001 「10万羽」のデマは2月27日に中国の専門家チームが否定する見解を出してるんだな…
  • 実は法令違反だらけ…!飲食店「持ち帰り・デリバリー」のヤバい実態(永田 雅乙) @moneygendai

    「お家で焼肉セット」はNG? 当然この苦難の最中、すぐに行動を起こせる飲店への尊敬と賞賛の気持ちもある。しかし、「法令違反だらけ」の実態に関しては看過することはできない。 なので、この飲店のあらゆるチャレンジが今後長期化が予想されるコロナショックの渦中で継続的に成長を見せるためにも、応援の意味でもあえて指摘していきたい。 そもそも飲店は、「飲店の営業許可証」の下、通常は営業している。その範疇で、テイクアウトやデリバリーを実施することは何ら問題ない。では、何が問題になるのだろうか。 例えば、焼肉店(飲店の営業許可証のみ取得している)の場合。「焼肉弁当」はOKだ。しかし、「お家で焼肉セット」「アラカルトのメニュー単品」はNGとなってしまう。これは一体、どういうことなのか。 品衛生法により、飲店の業務は細分化されており、上記の場合も飲店の業務から外れたものが混ざっているのである。

    実は法令違反だらけ…!飲食店「持ち帰り・デリバリー」のヤバい実態(永田 雅乙) @moneygendai
    mikanyama-c
    mikanyama-c 2020/05/02
    "そして「『弁当』とは?」を初心者のつもりで学ばなければ食中毒リスクが高い弁当が世に横行することとなる、というより現状、横行しているのだ。 驚くほど保健所は親切だ。懇切丁寧に教えてくれる。"
  • フランスのコロナ休校「在宅授業」が「用意周到なのに失敗」したワケ(下野 真緒)

    休校要請直後に一斉メール フランスの全学校に休校措置が取られたのは、日で一斉休校が開始されてから2週間後の3月16日(月)のことだった。保育園はもちろん、幼稚園、小中高、大学に至るまで、医療関係者以外には公私を問わず、学びの場の門はパタリと閉ざされ、約1200万人の子どもたちが家で過ごすことになった。 3月12日(木)の夕方、大統領によって突然の休校措置が知らされると、国民教育・青少年省のブランケ大臣は「教育は続ける」、「フランスは遠隔授業の用意ができている」と語った。また、インターネットやパソコンを持たない約5%の生徒に対しては他の手段を見つけるとも語った。 日では休校措置からずっと公立校での遠隔授業は行なわれず、保護者の間から批判が殺到しているようだ。そういう意味では、フランスはとても用意周到で、13日には一斉メールが送られ、16日からはオンライン授業が始まった。しかし、休校からひ

    フランスのコロナ休校「在宅授業」が「用意周到なのに失敗」したワケ(下野 真緒)
  • 世界が驚く「日本のマスク習慣」最初に広めた意外な人物をご存知か(田中 ひかる) @gendai_biz

    マスク嫌いの欧米人も着用推奨へ 新型コロナウイルスの影響で、俄然存在感を増したマスク。その効用を軽視していた欧米諸国も、認識を変えつつある。 これまで、欧米で日人がマスクをしていると、距離をあけられたり、タクシーに乗車拒否されたりすることが珍しくなかった。「マスクは重大な感染症にかかっている人がつけるもの」だからである。 新型コロナウィルス発生後の2月初旬には、ニューヨークで「マスクをしたアジア人」が暴行を受けるという事件が発生した。「マスク=新型コロナウイルス感染者」という短絡的な発想からだろう。 しばらくすると、同じくニューヨークで、今度は「アジア人なのにマスクをしていない人」たちが差別的な言葉を浴びせられたり、暴行を受けたりする事件が続発した。 しかしここにきて、これまで「健康な人はマスクをする必要はない」「マスクに感染症予防の効果はない」としてきた世界保健機関 (WHO)やアメリ

    世界が驚く「日本のマスク習慣」最初に広めた意外な人物をご存知か(田中 ひかる) @gendai_biz
  • 映画『Fukushima 50』はなぜこんな「事実の加工」をしたのか?(中川 右介) @gendai_biz

    福島第一原子力発電所の事故を描いた映画『Fukushima 50』(若松節朗監督)が3月6日公開される。 これは、一種の「戦争映画」だ。福島第一原発を戦場として描き、吉田所長以下の職員たちを兵士として英雄的に描く。 娯楽映画として、よくできている。 原発のプラント内の再現度が高い。といって、私自身が実際の原発を見ているわけではないので、どこまで再現されているかは確証できないが、リアルに感じた。 凄まじい事故だということ、原発内部の構造がよく分かる。そして、現場の職員たちの危機感もよく伝わってきた。よくぞ、日は無事だったと思う。 しかし、大きな問題のある映画だ。 混乱の元凶は「総理」だったのか? 娯楽映画なので、作劇上、主人公であるヒーローに対し、悪役が必要なのは分かる。 この映画が扱う戦争では、倒すべき相手は「どこかの国」でもテロ組織でもなく、暴走している原発だ。 そして原発そのものは敵

    映画『Fukushima 50』はなぜこんな「事実の加工」をしたのか?(中川 右介) @gendai_biz
    mikanyama-c
    mikanyama-c 2020/03/06
    いわゆる「原子力村」側の関係者から見えていた菅首相を描くとそうなるんだろうなという感じ。班目春樹氏が菅首相を非難する文脈で描いた漫画を読んだ時の記憶が蘇る(漫画は逆に当時の菅首相へ同情してしまったが)
  • 「ヒロヒト、ヒロヒト……」昭和天皇は二・二六事件で何を語ったか(辻田 真佐憲) @gendai_biz

    昭和天皇は、1981年1月17日、落成して間もない現在の警視庁部庁舎を視察したおり、今泉正隆警視総監にこう訊ねている。 「色々な重要な施設等暴漢例えば、2・26の如き折、充分防護は考えていようね」(「富田メモ」)。 「2・26の如き」とはいうまでもなく、二・二六事件のことだ。1936年2月26日、国家改造を企図した青年将校に率いられた陸軍部隊の一部が、首相官邸や警視庁などを襲い、永田町一帯を占拠した、いわゆるクーデタ事件である。 これにより、高橋是清蔵相、斉藤実内大臣、渡辺錠太郎教育総監が殺害され、鈴木貫太郎侍従長(のち首相になり、終戦に尽力)が重傷を負うなどした。 事件は数日で鎮圧されたものの、昭和天皇は生涯にこの日のことを忘れなかった。だからこそ、1981年になっても、「二・二六事件のようなことが起きても、この建物は大丈夫だろうね」と訊ねたわけである。 しかも、側近の日記によると、毎

    「ヒロヒト、ヒロヒト……」昭和天皇は二・二六事件で何を語ったか(辻田 真佐憲) @gendai_biz
    mikanyama-c
    mikanyama-c 2020/02/26
    "なお、このエピソードには後日談がある。1950年、大串が警部に昇進して皇居に赴いたおり、昭和天皇から「このなかにコウジマチコウツウはいないか」と訊ねられたという。 できすぎな気がしないでもなく、"
  • 大転職時代、わが社に入社してきた「経歴詐称男」の恐ろしすぎる正体(林部 健二) @moneygendai

    目の前にいる「この社員」はいったい誰なんだ…!? 企業はより良い人材に出会おうと、人材紹介サービスを利用することがある。しかし、ときに採用側の企業を悩ませる大きな問題が発生する。 求職者の経歴詐称だ。 基的に履歴書は性善説に基づいてチェックされている。「嘘をつくはずがないだろう」と。 だが、残念ながら、世の中は正直者ばかりではない。 特に、最近流行りの人材紹介プラットフォームでは、豊富なデータベースを利用した企業の直接採用をウリにしている。ただし、経歴の信頼性は完全に登録ユーザーの善意に委ねられているうえ、求職者の嘘を見破ってくれるようなエージェントはついてくれない。 「人材の信頼性はプラットフォーム企業が担保してくれているはず」と考えていると、明らかに経歴を偽っている人材と巡り会ってしまうことがあるのだ。 今回は私が身をもって経験した、求職者の経歴詐称の実態と、事の顛末をお伝えしよう。

    大転職時代、わが社に入社してきた「経歴詐称男」の恐ろしすぎる正体(林部 健二) @moneygendai
    mikanyama-c
    mikanyama-c 2020/02/21
    最後に唐突なアマゾン上げ…
  • かつて「女の子写真」の枠にはめられた、女性写真家からの異議申し立て(長島 有里枝) @gendai_biz

    1990年代の「女の子写真」ブームの背後には女性蔑視が隠れていた——『「僕ら」の「女の子写真」から わたしたちのガーリーフォトへ』(大福書林)を上梓した写真家の長島有里枝氏はそう指摘する。当時、自身に向けられていた評価に対する、当事者からの異議申し立て。 女性写真家たちが抱いていた違和感 西洋美術にダダイズムやミニマリズムのような芸術運動があるように、写真の分野にもその時代ごとの潮流やムーブメントがある。その観点から日の写真史を紐解くと、1990年代は若手女性写真家が活躍した「女の子写真」または「ガーリーフォト」の時代とされているのがわかる。 1993年、家族と自分を被写体にしたセルフ・ポートレイトが注目されて世に出たわたしは、90年代の写真潮流を牽引するフロントランナーの一人と評された。 まだ名前すらなかった新しい写真表現はあらゆる人に論じられ、最終的に「女の子写真」と呼ばれ始める。自

    かつて「女の子写真」の枠にはめられた、女性写真家からの異議申し立て(長島 有里枝) @gendai_biz
  • 特攻に駆り立てた「一撃講和論」 採用された背景にあったものとは(一ノ瀬 俊也)

    特攻隊員の当の姿を描き出した、一ノ瀬俊也氏の『特攻隊員の現実』が反響を呼んでいる。前回に引き続き、「特攻はなぜ始められたか」について書の序章からご説明したい。 天皇や伏見宮たち陸海軍はサイパン島の奪回こそ諦めたが、戦争自体の継続では一致していた。連合国は日独に無条件降伏を要求していたし、日はまだ広大な占領地を保持し、土への直接上陸を許してもいなかったからである。だが、どのようにして戦争を終結させるかの展望は指導者層、そして国民にも示す必要があった。 そのさい戦争終結構想として唱えられたのが「一撃講和論」である。その内容を端的に示すのが、陸軍大将・東久邇宮稔彦王の一九四四年七月一一日の日記の「わが海軍は、なお最後の一戦をやる余力があるから、陸海軍の航空戦力を統合して、アメリカ軍に一撃を加え、その時機に和平交渉をするのがよい。これがためには、陸海軍統帥部の一元化と航空戦力の一元化を、急

    特攻に駆り立てた「一撃講和論」 採用された背景にあったものとは(一ノ瀬 俊也)
    mikanyama-c
    mikanyama-c 2020/01/29
    先に言ってしまえば国民の「知る権利」が守られていない時に何が起こるかということではある。
  • 日本人の「自尊感情」は30年下がり続けている…数字で見る驚きの事実(小塩 真司) @gendai_biz

    「自尊感情」とは何か 「日の子どもたちは自己肯定感が下がっている」「日人は自信を失ってきているのではないか」「日全体の活力が失われてきている」といったことが指摘されることがあります。また、最近の日は全体的に元気がなく、人々は自信を失っているのではないかという印象を抱く人もいるのではないでしょうか。 自分自身を基的に良い人間で、好ましく、価値がある存在だと感じること、自分自身に対する全体的な評価的感情のことを「自尊感情」といいます。自尊感情は心理学の用語で、一般的に使われる自己肯定感という言葉に近い概念です。 そうした意味で日人の自尊感情が下がっていると指摘されることがあるわけですが、一方で、「個人の印象だけでは信用できない」「ちゃんとしたエビデンスがないと当かどうかはわからない」という意見もあります。 実際に私自身も研究者ですので、そういう意見に近い立場です。いくら人々が「自

    日本人の「自尊感情」は30年下がり続けている…数字で見る驚きの事実(小塩 真司) @gendai_biz
    mikanyama-c
    mikanyama-c 2020/01/05
    "ところが自尊感情がうまく高まらないと、人々は自分の文化的な世界観が正しいと思いたいという欲求を喚起します。"
  • 12年間通算安打1本…西武・中田祥多はなぜクビにならなかったのか(鷲崎 文彦) @gendai_biz

    2019年の8月8日、西武対楽天戦の6回裏。打席に立ったのは西武の8番・中田祥多(29歳)。ツーストライクから楽天の2番手・ブセニッツが投じたのは高めの変化球。中田が迷わず振り抜いた打球は痛烈なライナーとなり、一二塁間を鮮やかに抜いた。 この日は両球団合わせて16人の投手がマウンドに上がり、合計26のヒットが飛び交った延長11回の乱打戦。その中で打点に絡んだわけでもない中田のヒットは、別段目立つものではなかった。 だが、この一には特別な意味があった。なぜなら、中田にとってプロ入りして12年目にして、初めて放ったヒットだったからだ。同時に、野手として「史上もっとも遅い初ヒット」のプロ野球記録でもある。そして、最初で最後のこのヒットを花道に、中田は19年のオフに戦力外通告を受け、ユニフォームを脱いだ。 プロ野球は、仮にドラフト上位で入団しても、結果が出なければ2~3年でクビを切られる厳しい

    12年間通算安打1本…西武・中田祥多はなぜクビにならなかったのか(鷲崎 文彦) @gendai_biz
  • なぜ江戸幕府はオランダの高性能な消火ポンプを導入しなかったのか?(フレデリック・クレインス)

    いよいよ年の瀬。皆様にとって今年はどんな1年でしたでしょうか? 来年はオリパラもあり、大変にぎやかな年になりそうです。講談社現代新書も、変わらず「おもしろくて、ためになる」新書作りに邁進して参ります。 2019年最後の記事は『江戸の災害』を上梓されたフレデリック・クレインス氏による「江戸と消火ポンプ」についての解説です。消火ポンプは17世紀にオランダで開発され、江戸幕府に持ち込まれました。しかし、幕府はこれを拒みます。その理由とは? さあ、年末年始は火の用心! 私が日で経験した火事 2017年冬のある日曜日の早朝、私は自転車で出かけた。自宅は京都の路地街にある。大きな通りに出るまではいくつかの狭い小道を通り抜けなければならない。進むにつれて、次第に濃い煙りに囲まれるようになり、目の前がまったく見えなくなった。 「これは霧ではない。火事かもしれない」。そう考えて、来た道を折り返した。しばら

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  • 伊藤詩織さん勝訴、誰もが知っておくべき判決の「最重要ポイント」(崎山 敏也) @gendai_biz

    伊藤さんの主張が認められた理由 12月18日(水)午前。東京地方裁判所では、ジャーナリストの伊藤詩織さん(30)が、元TBS記者の山口敬之氏(53)からの性暴力により、肉体的、精神的苦痛を受けたとして損害賠償を求めた訴訟の判決公判が開かれました。 伊藤さんの支援者と報道陣が地裁正門前に大勢詰めかける中、10時30分過ぎ、「勝訴」と大きく書かれた紙を持った男性が現れ、どよめきが起きました。そして間もなく、伊藤詩織さん人が報道陣の前に姿を見せました。 伊藤さんは硬い表情のまま、勝訴したこと、山口氏の反訴が退けられたことを告げました。「判決内容はこれから弁護士が精査する」旨を話し、カメラマンに促されて「勝訴」の紙を手にした時、「この紙を持って、実感しました」とようやく少し和らいだ表情を見せました。 東京地裁の鈴木昭洋裁判長は、山口氏が「酩酊状態で意識がない伊藤さんに、合意がないまま性行為に及ん

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  • 「不自由な自営業者」たちが追い込まれる貧困の泥沼…これは日本の未来か(望月 優大) @gendai_biz

    「ギグ」とは何か 「ギグエコノミー」というバズワードが流通し始めてからそれなりの時間がたつ。ウーバーのドライバーなど、新しいプラットフォームの出現とともに語られることも多いこの言葉だが、「ギグ」には元々「単発の仕事」や「日雇い」という意味があり、そのカバーしうる範囲はさらに広大である。 例えば、『ギグ・エコノミー』(2017)の著者ダイアン・マルケイ(MBAで「ギグエコノミーの講座」を開講とのこと)はこう記している。 「現代社会の働き方を、終身雇用の正社員から無職までずらりと並べたとしよう。ギグ・エコノミーとは、そのふたつに挟まれたさまざまな労働形態を幅広く含む概念である。コンサルティングや業務請負、パートやアルバイト、派遣労働、フリーランス、自営業、副業のほか(略)オンラインプラットフォームを介したオンデマンド労働などが当てはまる。」 マルケイのこの記述に従えば、「ギグ」とは「終身雇用の

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  • 「不正」は本当にあるのか?安田浩一が見た、開票作業のウラ側(安田 浩一)

    選挙用機材のトップメーカー「ムサシ」が、自民党と結託して不正な手段で選挙結果を「動かしている」──。 選挙のたびにネット上で流れる”ムサシ陰謀論”の真相を暴くべく、ムサシ社を訪れた安田浩一氏(第1回)。そこに待ち受けていた開票作業の真実とは? 1分間に660枚を処理する"投票用紙読み取り機" 私が案内されたのは、最新型の選挙機器がずらりと並べられたフロアだった。 「まあ、これを見てください」 篠沢室長が指さしたのは、大型の投票用紙読み取り分類機だった。文字通り、票に書き込まれた候補者名を読取り、名前ごとに仕分け、分類するための装置である。要するに開票作業の「心臓部」であり、不正を訴える者たちにとってはブラックボックスに該当する装置でもある。 まず、複数の候補者名が記入された票の束をまとめて投入口に差し込む。すると機械が作動して、名前ごとに別々のスタッカー(分類棚)に票が仕分けされた。これ

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  • 東京オリンピックの裏で、ダイナマイトで爆破され続ける「神の山」(笹久保 伸) @gendai_biz

    来年、東京にオリンピックがやってくる。東京から電車で約2時間の埼玉県・秩父に暮らす自分にオリンピックの実感はまださほどないが、都内ではいたるところでオリンピック関連工事が行なわれている。 東京オリンピックと秩父。一見するとあまりにも無関係なように見える2つのワードだが、これらの関係を考えるとき、日社会のある構造が見えてくる。 私の胸には、ずっと棘のように引っかかっていることがある。幸か不幸か、この胸の引っかかりがなければ、私はふるさとである秩父に留まっていないだろうし、ましてや秩父を題材にアート活動をしようなどとは思ってもみなかっただろう。引っかかりとは秩父・武甲山をめぐる環境破壊問題のことで、この山について語ろうとするとき、深い悲しみと怒りが波のように押し寄せてくる。 秩父の人にとって「いつもそこにいる親」 私は埼玉県秩父郡横瀬町中郷地区に育った。秩父のシンボルと言えるのが、秩父市と横

    東京オリンピックの裏で、ダイナマイトで爆破され続ける「神の山」(笹久保 伸) @gendai_biz