仏教は紀元前5世紀にインドで生まれました。同時期にインドで発展したヒンドゥー教と同様、古代インド神話の影響を多く受けたので、共通する神々がたくさんいます。 仏教ではインド神話由来の仏は天部と分類され、名前の最後に「天」が付きます。そこで、ヒンドゥー教の神々が仏教ではどのように扱われているか調べました。 ブラフマーと梵天(ぼんてん) ブラフマーは、古代インドにおいて宇宙の根源とされた「ブラフマン」を神格化したものです。ヒンドゥー教では創造神ブラフマーはヴィシュヌ(維持神)、シヴァ(破壊神)と共に三大神の1人です。 仏教では梵天と呼ばれます。釈迦が悟りを開いたあと、その喜びに浸り自分だけで満足し、それを広めようとしませんでした。そこで、人々のために法を説くよう梵天が勧め、請い願ったことを「梵天勧請(ぼんてんかんじょう)」といい、仏教発展の重要な役割を担っています。 ▲ブラフマー 四面四臂で鵞鳥