以下の文章は、Bruce Schneier による The Eternal Value of Privacy(初出は Wired News 2006年5月18日)の日本語訳である。 プライバシーを擁護する人たちに対する――ID チェック、カメラ、データベース、データマイニング、その他の影響範囲の大きい監視法案に賛成な人たちによる――もっともよくある反論は以下のものだ:「何も悪いことをしていないなら、どうして隠さなければならないの?」 多少頭の良い人ならこう答える:「僕が何も悪いことをしていないなら、君には僕を監視する理由がないだろう」「政府が何が悪いかを定義するからで、しかも政府はその定義を変え続けるから」「君が僕の情報に何か悪いことをやらかすかもしれないだろ」こうした切り返しの問題は――それらは正しいのだけど――プライバシーは悪いことを隠すためにあるという前提を受け入れていることだ。そう