「トラック運送業は、もはや戦国時代に突入している」と声を荒げる大阪の運送会社社長。社長によると、5月の連休明けから荷動きが極端に低迷し始め、それに伴い運賃競争も激化しているという。 先月は事業開始以来の驚くべき事態に遭遇。同業者が荷主に白紙の見積書を提示して仕事を奪われたという。「運賃競争は激しさを増しているが、白紙の見積もりには参った。これでは太刀打ちできない」と、あきれ顔で白旗を揚げてしまった。 同社は全国展開するホームセンターの荷物を扱っているが、物流センターから店舗に向けての商品配送と、メーカーから物流センターへの配送を行っており、多くの運送事業者が入り込んでいる。 店舗への配送を行う便は朝一番に配送し、配送後は物流センターに帰って構内作業を行う。何万アイテムという商品を扱うホームセンターでは各メーカーから物流センターへの配送も多いが、店舗への配送と物流センターへの配送は各運送会社