この画像を大きなサイズで見る 1991年12月25日、ミハイル・ゴルバチョフが大統領を辞任、各連邦構成共和国が主権国家として独立したことに伴い、ソビエト連邦は解体され事実上崩壊した。それは寒く薄暗い冬の出来事だった。 写真家のアレクセイ・ティレネンコは、当時の様子をこう語る。「私はソ連崩壊の瞬間、街中を歩きました。喜びと希望に満ちた人々がいる一方、今後の不安と絶望から、狂気寸前の人々が大勢いました。栄養不足からか、疲れ果てて見える彼らは、まるで実態の伴わない影のように見えました。」 ソース:Soviet Union’s Scary City of Shadows – My Modern Metropolis 地下鉄駅の外で立ちながら、そんな人々を眺めていた時にティタレンコはひらめいた。カメラのシャッターシャッターが開く時間を操作し、そこだけ時が止まってしまったかのような「静止」を演出したら