写真表現に黄信号 篠山氏撮影行為を「わいせつ」(1/2ページ)2009年12月3日14時37分 篠山紀信「20XX TOKYO」より 東京の都市風景と女性ヌードとを組み合わせた作品といえば、写真家の篠山紀信氏(69)。だが警視庁が先月、公然わいせつの容疑で篠山氏の事務所や自宅などを家宅捜索したことで、この写真表現に黄信号が点滅している。 問題にされたのは、写真集「20XX TOKYO」(朝日出版社、今年1月刊)のロケだった。 2008年夏に青山霊園(東京)などの屋外で女性モデルのヌード撮影をしたことが、「公然とわいせつな行為」をすることを禁じる公然わいせつに問われた。撮影時には警察への通報も複数あったとされる。 作品自体のわいせつ性が争点になる「わいせつ物頒布等」の容疑ではなく、撮影行為のみを問題にしたことが、今回の捜索の特徴だろう。 捜索が行われたのは今年11月10日だった。撮影から1年