日本で大ヒットした作品が、海外でリメイクされても必ず成功するわけではありません。オリジナルの良さを活かせず、残念な結果に終わるケースもあります。リメイクの成功と失敗の分かれ目はいったいどこにあるのでしょうか。ドラマ「おっさんずラブ」香港版は、その答えを探るにはベストプラクティスです。 ボーイズラブ+ユニバーサルな笑い ドラマ「おっさんずラブ」は、2018年4月クールにテレビ朝日系でシーズン1が放送されて以来、いまもなお愛されているコメディドラマです。ジャンルで言えば、男性同士の恋愛を描いた「ボーイズラブ」ものですが、性別や年齢を超えた唯一無二の純愛ストーリーでもあります。 モテない33歳独身男「はるたん」こと春田創一(田中圭)と、ピュアな乙女心を隠し持つ「おっさん上司」の黒澤部長(吉田鋼太郎)、イケメンでドSな後輩の牧凌太(林遣都)という3人のが織り成す人間愛の物語として、多くの視聴者から