【AFP=時事】年長のマウスに若いマウスの血液を注入すると、マウスの学習能力と記憶力が高まるとした研究論文が、4日の英医学誌「ネイチャー・メディスン(Nature Medicine)」に掲載された。若い血液は、老化した脳の機能低下に対する治療薬になるかもしれない。 アルツハイマー病を予測する血液検査、研究 米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(University of California, San Francisco)などの研究チームが発表した論文によると、人間の年齢で20〜30歳に相当する生後3か月のマウスから輸血を複数回行ったところ、同56〜69歳に相当する生後18か月のマウスの脳の構造に変化がみられ、また機能的な改善もみられたという。 論文の共同執筆者の1人、同大医学部のサウル・ビジェダ(Saul Alvarez)氏は、AFPの取材に対し「若い血液の中には、老化の多くを改善