お知らせ2014.05.16 「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」(2014年11月刊行開始)収録内容発表!
米国のSFの文学賞「フィリップ・K・ディック賞」が米シアトルで18日(現地時間)に発表され、芥川賞作家、円城塔さんの小説「Self―Reference ENGINE」(ハヤカワ文庫)が次点にあたる特別賞を受賞した。ディック賞は米国でペーパーバックとして刊行されたSF小説の年間最優秀作に贈られる賞。2011年の故伊藤計劃(けいかく)さんに続き、日本人による特別賞受賞は2人目。 円城さんは1972年生まれ。2006年、小松左京賞最終候補にもなった「Self~」でデビューした。純文学とSFを横断した作風が特徴で、12年に「道化師の蝶(ちょう)」で芥川賞。伊藤さんとの共著「屍者(ししゃ)の帝国」で日本SF大賞特別賞を受けている。 受賞作は、時間が凍りついた世界を舞台に、こめかみに弾丸が埋まった女の子の話や、26人の数学者が美しい定理を思いつく話など、20の短編が関連し合う連作集。 日本のSF小説は
こんな記事が話題になっていた: 『アンドロイドは電気羊の夢を見るのか』の意味を解説 http://anond.hatelabo.jp/20130510125852 たしかに、超有名だけど読んでいない作品って意外とたくさんある。 とくにSF小説の場合、誰かに助言を求めてもアドバイザーの“好み”が偏りがちだ。ほんとうは『涼宮ハルヒ』を読みたいはずの人に、円城塔をすすめるという悲劇がおきかねない。「SF」の定義は人によってまちまちで、しかも、その人の年代や読書経験によって「お気に入り作家」が大きく偏る。SF作家は星新一だけではないのだ。 そこで今回の記事では、私の考えるオールタイム・ベストSF小説10作を紹介したい。 それこそ読んでて当然ってレベルの10冊なので、好きな人からしたらふつうすぎるラインナップかも。 【1】『海底二万マイル』ジュール・ヴェルヌ 海底二万里 (創元SF文庫) 作者: ジ
09年に34歳の若さで世を去ったSF作家、伊藤計劃(けいかく)さんの未完の絶筆を、盟友である作家の円城塔さんが書き継ぎ、完成させた。長編「屍者の帝国」(河出書房新社、1890円)は、伊藤さんが残した400字詰め原稿用紙30枚の原稿をプロローグにして始まる。故人との共著になった本書に込めた思い、執筆の経緯などについて、円城さんに聞いた。【聞き手・棚部秀行、構成・佐々木宏之】 −−そもそもの出会いから伺えますか。 円城 最初に会ったのはけっこう遅いはずです。06年、小松左京賞に落ちても(ともに最終選考で落選)まだ会っていません。 編集(河出書房新社・伊藤靖氏) ミクシィで円城さんが「僕は早川(書房)に原稿を送ったから、あなたもどうですか」と呼びかけたのは、その落選後ですね。 円城 実際に会うのは07年5月。東京のSFセミナーで。塩澤(快浩)さん(早川書房、当時SFマガジン編集長)と3人で、1
本作の作業を通じ痛感したのは、ほんの十年という時間が人間社会にもたらす変化のはやさについてでした。 十九世紀末を舞台とする『屍者の帝国』の物語は一八七八年から一八八一年の間で進行します。この時代は、現在にも劣らぬ激変の只中にありました。車や飛行機の登場まであと少し。瓦斯灯が電灯に置きかわるまであと一歩、無線や電話の普及ももうすぐです。世界的な電信網は間もなく世界一周を終えるところでした。 世界の大半は大英帝国の支配下にあり、アメリカはまだその存在感を露わにしていません。ロシアでは革命の機運が高まり続け、日本も急速な近代化をはじめた時期にあたります。フロイトやマルクス、ニーチェはまだ活動をはじめたところ、科学的には化学合成が産業となりはじめ、電磁気の基本法則が確立されたあたりです。 十九世紀末は、今わたしたちが見慣れている光景が生まれる直前の時期にあたります。二十世紀初頭にかけて、ほんの数十
河出書房新社 文藝🌸夏季号発売🍀 @Kawade_bungei 伊藤計劃×円城塔『屍者の帝国』は8月23日配本です。都内一部書店では当日夕方頃より店頭に並び始め、週末〜週明けには全国発売に。Amazon等では24日発売、小社サイトでは27日発売と告知されています[小社サイトでは配本日より営業日(土日祝日等を除いた日)中1日後が発売日扱い]。 2012-08-16 18:20:37 河出書房新社 文藝🌸夏季号発売🍀 @Kawade_bungei 【1/16】刊行前の現段階において、円城塔さんへの『屍者の帝国』に関する取材等はお断りしてきました。「本作については作品がすべてです」というのが円城さんのお考えだからです。刊行後もインタビューは(数件の例外を除き)ほとんど行わない予定です。本書関係のサイン会等はありません。 2012-08-16 18:27:17
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