「子どもには、とにかくお母さんが一番」。子育てをめぐる「母性神話」は、会社でも、家庭でも、この社会に根強く残っています。ある父親の結婚生活では、この「母性神話」がたびたびハードルとなり、最終的には離婚に至りました。何が起きたのでしょうか。最初は、育休を取ろうとした時――。(朝日新聞記者・高橋健次郎) 【マンガ】「パパはッ、圧倒的に役に立たない」赤ちゃん目線で描く「イクメン」 その真意は…ラストに共感 関西に住む40代の会社員男性が元妻と結婚したのは、15年ほど前。すぐに長男(15)が生まれました。 男性は当時、今とは別の会社に勤めていました。創業者の一族が経営に携わる中規模の老舗です。一方、元妻は外資系の企業でキャリアを積んでいました。互いの親は近くにおりません。子育てのスタートから夫婦二人三脚で歩んでいけるよう、また元妻の職場復帰を後押しできるよう、育休取得を上司に申し出ました。 ところ