ソニーグループは障害者に配慮して設計した商品、デジタルコンテンツを投入している。上の写真をご覧いただきたい。テレビゲーム機「プレイステーション5(PS5)」向けのコントローラーが3つある。読者の方が遊んでいるものは、中央上の両手で持って主に親指で操作するタイプで、右下、左下の丸い円形タイプとはだいぶ形が異なるはずだ。 実はこの円形のコントローラーは、四肢に障害がある人が操作しやすいように工夫したものだ。ゲーム事業を手掛けるソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が開発を続けている最中で、2023年1月、米テクノロジー見本市「CES」で披露した。 こうした取り組みについて、ソニーグループの吉田憲一郎会長兼社長CEO(最高経営責任者)=4月1月付で同社会長兼CEO=は「『人に近づく』ことを経営の方向性として掲げている企業として、より多くの人に寄り添い、すべての人が感動を分かち合える