産経新聞の阿比留瑠比・政治部編集委員が個人のフェイスブック(FB)に投稿した文章をめぐり、民進党の小西洋之参議院議員が名誉を傷つけられたとして1100万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が2016年7月26日、東京地裁であった。金子直史裁判長は阿比留氏に投稿の削除と110万円の支払いを命じた。 問題となったのは、阿比留氏が15年4月1日にFBに投稿した文章で、「国会の指さしクイズ王と呼ばれた某氏」が、官僚時代に1週間の無断欠勤や遅刻をしていた、などと書いた。 投稿では小西議員の名前は出していなかったが、判決で金子裁判長は「一般読者は小西議員と理解する」と指摘。その上で、文章の内容について「真実と認めるに足りる証拠はない」として、名誉毀損を認定した。 阿比留氏は「主張が認められず遺憾。控訴する方向で検討している」とするコメントを出している。