前回、損益分岐後は、事業を成長させるために投資をしていこうと述べた。 しかし投資をするには元手がいる。とはいえ、損益分岐し、目標の利益率を達成したとはいえ、突如として手元資金が増えるわけではない。なかなか投資するまでに至らない場合もあるだろう。けれど、ある程度手元資金が貯(た)まるまでに時間をかけすぎてしまうと、適切な投資機会を逸してしまい(例えば情報システムを入れないまま業務が拡大し、担当者がパンクする等)、それはそれで組織にダメージを与えてしまう。 そのため、手元資金を利益で積み上げながら、投資するためのお金を別につくる必要がある。そのための手段として、まず手軽に考えられるのが、最初の資金集めの際に活用した「助成金」や「クラウドファンディング」である。 数字とエピソードでこれまでの実績をアピールする こうした手法でお金を集めるコツは、以前紹介した方法と基本的には変わらない(「本格的な準