ハッカーズ、Hackers、スティーブン・レビー著、再読 - 未来のいつか/hyoshiokの日記で読んだハッカー達は、主に1960年代から70年代くらいまでの人たちだ。MITのテック鉄道模型クラブの連中とか、PC革命を引っ張っていった西海岸のハードウェアおたく達だ。 そして、70年代にソフトウェア産業が生まれ、ハッカー達がどんどん新興のベンダーに参加して、MITの研究所にあったようなコンピュータ好きというだけで生きていけたユートピアは消えた。 スティーブン・レビーは、ハッカーズのエピローグ「真正ハッカーの終焉」でリチャード・ストールマンが最後のハッカーとして孤軍奮闘している姿を描いている。AI研究所にいた多くのハッカー達がビジネスの世界に旅立っていったときに、彼だけが、最後までハッカー倫理を実現することを夢見て勝ち目のない戦いをしている。その悲観的な未来像でハッカーズは終わっている。80