09年の流行語大賞トップ10にも入った「草食男子」はすっかり定着したが、今注目されている“そうしょく”は「僧職男子」。若手の僧侶と語り合うイベントには大勢の若い女性が集まり、イケメン僧侶を紹介する書籍「美坊主図鑑」も大ヒットしている。お坊さんが人気の理由とは――。 4月下旬の金曜日の午後7時すぎ。東京・銀座の雑居ビルの一室に20〜30代を中心とした女性ら約20人が集まり、4人の僧侶がお経を読み始めた。20平方メートルの部屋はお香が漂い、日常とはかけ離れた雰囲気に包まれるが、お経は10分ほどで終了。車座になって僧侶の1人が缶ビールをグビグビ飲み始めると、参加者から「缶ビールを持ってるお坊さん、初めて見た」と笑い声が起きるなど気さくな雰囲気に一変した。 ギャラリー「銀座モダンアート」で開かれた「僧職男子に癒されナイト」。お酒や軽食をつまみながら僧侶と語り合うイベントで、この日出席した僧侶は