【北欧読書12】ここは図書館ですよ。静かに[しないで]ください!:アイスランド公共図書館の開かれた対話空間 「開かれた対話」は個人の権利を尊重しつつ民主主義を促進する場所としての図書館の役割を前提としている。図書館は出会い・交流・対話の場所になった20世紀の公共図書館は資料を提供する文化施設だったが、21世紀の公共図書館は資料を提供しつつ多様なニーズを持つ利用者の学びを支援する総合文化施設と変化した。現在、公共図書館にはコミュニティの最もハードルの低い文化施設として、複数の役割が期待されているが、その中で重要な役割の一つは地域住民が出会い交流し対話する場を提供することである。 図書館が出会いと交流の場として機能するためには、館内での会話が必要となってくる。公共図書館がよく発達している北欧諸国では、公共図書館でのおしゃべりが許され見知らぬ人同士が対話できる空間となっている。静寂だった北欧の図
1.CA1637 - 日本における漫画の保存と利用 / 内記 稔夫,秋田 孝宏(カレントアウェアネスNo.293 2007年9月20日) (https://current.ndl.go.jp/ca1637)には、 「長い間漫画は「低俗なもの,単なる娯楽」と位置付けられていたため,計画的かつ体系的な収集保存がなされていないのが実情である。」とあります。 2.図書館資料としてのマンガの現状と課題 村木美紀 (2010年11月 秋季研究発表会)(日本出版学会) (https://www.shuppan.jp/reports/shukikenkyu/2011/01/31/392/#:~:text=%E6%9C%AC%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%81%A7%E3%81%AF%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8,%E3%81%84%E3%81%8F%E3%81%B9%E
全国的に書店が減少し、店舗がない自治体もある中、図書館で本を販売する実証実験が来年度にも始まることが6日、分かった。図書館の利便性を向上させ、地域の人が本に親しむ機会を増やすことが狙い。 実証実験は、各地で図書館サービスを手がける図書館流通センターと出版取次大手の日本出版販売(日販)が、複数の図書館で行う予定。 図書館の貸出窓口とは別に、購入用の窓口を設ける。販売用の書籍を用意したり、図書館で読んで気に入った本を注文できたりする仕組みを整え、インターネット通販を利用しにくい児童生徒や高齢者が手軽に本を購入できるようにする。 実証実験にかかる費用は両社が負担するとしている。参加する図書館は選定中で、ニーズが確認できれば、仕組みを各地に広げたい考えだ。 文具や地元の野菜の販売なども想定しており、「図書館を活性化させ、地域の交流拠点になることを目指す。『図書館商店』のイメージ」(日販の担当者)と
2024年10月3日、斑鳩町(奈良県)は、斑鳩町立図書館の図書館システムがコンピュータウィルスに感染したと発表しました。 発表によると、同館では、10月1日からの新図書館システムの運用開始に向けて構築作業を進めていましたが、9月30日にシステムが利用できなくなり、委託事業者が管理するシステムサーバ内のデータ等が暗号化され、ランサムウェアに感染したことが確認されました。 更なる攻撃を防ぐため、図書館システムと外部とのネットワークを遮断しており、図書館のホームページ等が停止しています。同館及び公民館図書室は開館・開室しており、インターネット閲覧端末等の利用等の一部サービスを中止したうえで運営しているとあります。 斑鳩町立図書館システム構築業務におけるコンピュータウィルス感染発生事案について(第1報)(斑鳩町, 2024/10/3) https://www.town.ikaruga.nara.j
図書館司書の非正規問題について昨今取り沙汰されているのを見る。 ざっと見た感じの問題点は、優秀な専門職が安月給で酷使されているということと、技術の継承が行われないということ。 私は先日、正規の図書館司書職を退職した。理由は、専門的な業務に従事したいという当初の動機と実際の現場が異なっていたところ。つまり、現場職員の専門性の低さに絶望して辞めた。 簡単に自己紹介。 ・元 都道府県立図書館の正規司書職員 ・30代 「優秀な専門職」と言うのは、何も知らない外野か自分たちを大きく見せたい現職だけ。図書館司書なんて単位を取ったら誰でも資格を取れるので、その資格一つで医師や教員のような実務実習を伴う国家資格と並べると思っているのが恥ずかしい。(課程の図書館実習は任意なことが多いし、たかだか一週間程度で比較にならない) そして、専門職の専門性が発揮できる分野としてレファレンスが挙げられるが、これはレファ
2024-11-18(月) 10:30 - 12:00 1. 図書館システムガイドラインの現状について 2024-11-19(火) 15:15 - 16:15 2. みんなで目録の夢を見る 2024-11-20(水) 10:30 - 11:30 3. 次期ILLシステムに求める機能の整理 2024-11-22(金) 10:30 - 12:00 4. デジタルアーカイブ × メタデータ勉強会 #4 ■フォーラム概要 これからの学術情報システム構築検討委員会における取り組み内容について、「図書館システム・ネットワーク ユーザーグループ」で意見交換を行っている4つのテーマ別に、勉強会やトークイベントを実施します。 図書館システムガイドラインの現状について DX化時代に適した図書館システムに必要な機能を取りまとめた『図書館システムガイドライン(評価版)』を紹介し、一例として「電子リソースデ
2024/08/22 これからの学術情報システム構築検討委員会では、日本目録規則2018年版(NCR2018)に対応した「コーディングマニュアル」および「目録情報の基準第6版」の改訂版を確定しました。 皆様のご参加をお待ちしています。 10月31日(木)からの新NACSIS-CAT/ILLへの改訂版の適用を前に、以下の要領で説明会を開催します。 ●タイトル NACSIS-CAT・NCR2018適用はじまる : コーディングマニュアル・目録情報の基準改訂説明会 開催方式 ●ハイブリッド方式(会場開催およびオンライン開催) ●日時 2024年9月13日(金)13:00-15:45(オンライン開催) 2024年9月13日(金)13:00-17:00(会場開催) ●会場 国立情報学研究所12階会議室 ●詳細・参加申込方法 説明会のページは以下のURLになります。会場参加には事前の参加申込が必要で、
音楽学科 図書館 「やりたいことを全部やりたい!」シンガーソングライター(音楽学科3年生)柴野 惣さんに図書館でインタビュー 音楽学科情報音楽コース3年生の柴野惣さんは、10代からシンガーソングライターとして活動するほか、映画監督や文筆、イベント企画など様々なアート活動を積極的に行っています。今回は、日藝図書館のヘビーユーザーのおひとりである柴野さんに、図書館の使い方やおすすめの本などをインタビューしました! Q:柴野さんは、どんな時に図書館を利用しますか? 柴野:空き時間ができると、図書館に行きます。特に、2時間もあれば観たい映画が1本観れるので、図書館ではAV資料視聴覚ブースにいることが多いです。やっぱりスマホの小さな画面で、細切れで観るよりも、AVブースで集中して観る方が良いですね。たくさん映画を観て絵コンテを描くための参考にした時もありました。最近観た映画では、1977年
電子書籍が図書館にとって頭痛の種となっている──。複数の米図書館職員から、そうした声が上がっている。写真は地下鉄のホームで電子書籍を読む人。2011年3月、マサチューセッツ州ケンブリッジで撮影(2024年 ロイター/Brian Snyder) [ワシントン 21日 ロイター] - 電子書籍が図書館にとって頭痛の種となっている──。複数の米図書館職員から、そうした声が上がっている。紙の本のように紛失や破損の心配はないものの、電子出版社側から高額かつ制限の伴うデジタルライセンス契約を要求されているという。 「1回貸し出されるごとに料金を支払わなければならず、保有できる部数にも重大な制限が設けられている。他にも電子書籍ならではの特殊な問題が数多く存在する」と司書のアリソン・マクリーナ氏は言う。同氏は活動団体「図書館の自由プロジェクト(LFP)」のディレクターも務めている。 電子書籍やオーディオブ
国際ISBN機関(The ISBN International Agency)と国際DOI財団(The International DOI Foundation)は、ISBNをDOIシステムで流通させる”Actionable ISBN (ISBN-A)”を発表しています。 Launch of “Actionable ISBN” using DOI System http://www.doi.org/news/DOINewsMar09.html#2 Factsheet The ISBN System in Relation to the DOI System Version 1.0 http://www.doi.org/factsheets/ISBN-A.html ISBN AZIONABILE http://www.isbn.it/sidemenu/ISBNA/tabid/1877/Def
1.連載のはじめに 祝! JPCOARウェブマガジン創刊! ということで新創刊されたウェブマガジンにて国際動向を紹介する連載を受け持つことになりました、JPCOAR運営委員(国際担当)の佐藤翔です。普段は同志社大学で図書館司書課程の授業を担当する図書館情報学者であり、自称「日本で初めて機関リポジトリの研究で博士号をとった人間」として、時々中断をはさみつつ、機関リポジトリ関連の活動にも長く関わらせていただいています。2017年に終刊した「月刊DRF」でも連載を持たせていただいていたので、機関リポジトリ関連媒体での連載は6年ぶりのカムバックということに。さすがに世の顔ぶれも一新されていそう……と思ったらJPCOARの運営委員の皆さんは割と当時から馴染みの方々……。 本連載では毎回、佐藤が日々目にした中で「これはJPCOARや、日本の機関リポジトリ界隈の皆さんに紹介した方がいいかも」という国際的
CA2055 – 動向レビュー:即時オープンアクセスを巡る動向:グリーンOAを通じた即時OAと権利保持戦略を中心に / 船守美穂 マインドフルネスと図書館:米国における動向 国立情報学研究所:池田貴儀(いけだきよし) 1. はじめに 米国の図書館界では、2010年代頃から運動(1)、ヨガ(2)(3)、マインドフルネスへの関心が高まっている(4)(5)。それには二つの背景が考えられる。一つは、図書館による利用者の健康やウェルネス(6)の支援の動きである(7)。公共図書館は地域の健康と幸福を促進する役割を担っており(8)、大学図書館でも学生のウェルネスの支援(9)(10)やストレス軽減に向けた取組が広がりつつある(11)。もう一つは、図書館員のストレスの問題(12)である。図書館員は日々の業務でマルチタスク(13)、スタッフ同士や利用者との人間関係、感情労働(14)(15)など多くのストレス要
ITに関する研修のオンライン化に伴うメリットとして、受講者用PC数の制限からの解放、自機関で保有するデータを研修で使用できることが挙げられる。集合研修では運営元の所有するPC数によっては、受講者1人1台を確保できないことがあり、実習の際に実際に手を動かす受講者が限定されてしまうことがあるが、そのPC数の制限から解放され、受講者全員が実習を行うことができる。また、研修に自機関のネットワーク内から接続する受講者の場合、図書館システム等からデータを抽出して他のデータと連携させる等、研修後の実地に近い形で実習を行うこともできる。 2020年度にオンライン研修の計画を進めていくなかで、デメリットとして、受講者同士の交流が生まれにくいこと、グループ討議の滑り出しがスムーズにいかないこと、ファシリテーターが実習・討議の進捗を把握しにくいことが予想された。そこで、受講者全体、またグループに分かれた際(We
NOTEフィールド NOTEに記入する内容は、AACR2の 2.7. Note Area に書かれています。 まず、今回の資料は2版ですから、初版の情報を記録する事ができます。 (2.7B7. Edition and history.) 出版年を探した時も見ましたが、タイトルページ裏の中ほどに、 First published 2000 and reprinted five times Second edition 2005 Reprinted 2006 (twice) とあります。 ここから出版年を"2005"としたのでしたね。 その上にある "First published 2000" が、初版の出版年と考えられます。 従って、 NOTE:First published 2000 のように記録する事ができます。 洋図書でよく見かけるNOTEが参考文献と索引です。 (2.7B18. Co
地縁型のつながりが薄れ、都会では近隣に暮らす人たちと接点をもつのが難しくなっています。そこで、地域密着のゆるやかなコミュニティの入口として、全国に増えているのが「まちライブラリー」です。本を介して気軽に人と関わることができるコミュニティ型の図書館。自宅やお店の一角に本を置いて、誰もが気軽に始められるというので人気があり、今や登録数は1000件以上にのぼるのだとか。 そんなまちライブラリーのひとつが、新たに6月末、東京都西東京市に誕生しました。資本力のある大企業がバックアップすることで、これまでとはまた違う、市民にとって嬉しい空間が生まれている。そんな先行事例を見てきました。 三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)が始めた「まちライブラリー@MUFG PARK」です。
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