新規事業開発の「スピード」を削ぐ組織の典型的なパターン 松永正樹氏(以下、松永):組織における新規事業開発のマイナスの影響をまとめると、「スピード・自由度・モチベーションがどんどん削られていく」ということだと思います。 卑近なものも含めて、典型的なパターンをお話ししますね。まずは「スピードが削がれる」というもの。新規事業をやる時は、スピードが大事です。社内外含めてどんどんコミュニケーションを取って、勝ち筋を探っていかなきゃいけない。 でも「クラウドサービスが使えません」「Google系のツールは使わないでください」「やりとりは全部メールベースでやってください」「ファイルを社外と共有す時には、必ず上司に確認をとってください」では、なかなか情報を取りに行くスピードが出せない。 次に、ちょっとアイデアのタネができて、実際に予算を使う許可は得られたと。しかし、その予算を執行しようと思うと「じゃあそ