水道や電力などのライフラインや工場などの設備を管理するシステムへのサイバー攻撃が深刻化している様子が、トレンドマイクロの調査で浮き彫りになった。 トレンドマイクロは8月27日、水道や電力などのライフラインや工場などの設備を管理する産業制御システムへのサイバー攻撃の実態を独自に調べた報告書の最新版を公開した。産業制御システムにおけるサイバーリスクが深刻化していると指摘している。 同社は、2012年11月から水道設備システムに見せかけたハニーポット(調査用のおとりシステム)を、日本を含む8カ国12カ所に設置して、インターネットに公開。産業制御システムに対するネットワークを通じたサイバー攻撃の調査を継続的に実施している。報告書の第一弾を2013年4月に公開し、最新版報告書ではその後の4~6月に観測された状況を調査・分析した結果を取りまとめている。 それによると、期間中には16カ国を発信元とするサ