仮想通貨「ビットコイン」で規格を巡る対立が起こり、日本時間の8月1日夜に従来のコインと、新しい仮想通貨「ビットコインキャッシュ」に分裂する公算が大きくなっている。一時懸念された大規模な混乱の可能性は低下しているとされるが、国内の多くの取引所は1日、コインの引き出しや受け入れなどの取引を一時停止する予定だ。 ビットコインは最近の利用者増加で、取引の確定に時間がかかるようになった。関係者の間で処理能力の向上策が話し合われたがまとまらず、一部の関係者が1日にコインの規格を刷新して「ビットコインキャッシュ」を誕生させると宣言。従来の「ビットコイン」と分裂する可能性が高くなっている。 成立したはずの取引の取り消しといった、大規模な混乱の可能性は、現在は低下したとされる。ただ、分裂による価格の乱高下などの可能性があり、多くの取引所は引き出しや受け入れの一時停止を決めた。