【与那国島が危ない】(下)「ここは日本。屈辱的」 (1/3ページ) 2009.10.16 07:37 日本最西端のお巡りさんの山内聡代巡査部長(沖縄県警八重山署・久部良駐在所)。漁港をパトロール。与那国島には2つの駐在所があり、「国境は2丁の拳銃で守られている」といわれている(植村光貴撮影) 自衛隊も海上保安庁もない沖縄県与那国町。気象観測所も昨年10月で無人化された。国家公務員は、いまや税関業務の1人だけになった。ガランとした観測所や宿舎が亜熱帯の強い日差しにさらされている。 ◆警察官2人に拳銃2丁 日夜、島の安全を守るのは、2人の警察官と彼らの携行する拳銃2丁である。その1人、久部良(くぶら)駐在所の山内聡代巡査部長(38)は沖縄本島の機動隊勤務から転勤し2年になる。 朝夕は登下校の小中学校を、飛行機の離着陸時は空港を、そしてフェリーの出入港の時刻には港を巡回する。「制服姿がそこにあ